goo blog サービス終了のお知らせ 

舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

古町演芸場、劇団双竜「秋太郎の情け」観劇してきました。

2024-12-21 23:54:10 | Weblog




12/21(土)、古町演芸場で劇団双竜を観劇してきました。
この日の演目は「秋太郎の情け」。

ある貧しい漁師の息子が、奉公先の大店の婿養子となり、身分の違いを超えて娘と結ばれる、というおめでたい場面から物語は始まる。
漁師の父も、大店の主人も娘も喜ぶが、番頭だけが冷たく当たり、何やらよからぬことを考えている。

そこに婿の兄である遊び人の秋太郎が金をせびりに訪れる、主人はこれからは家族付き合いだからと2両も持たせる。
すると、秋太郎が帰ったあとで番頭とグルのチンピラが訪れ、店の金を奪って逃走。

すると番頭は、チンピラは秋太郎に命令された金を奪いに来た、金を渡したのは店の婿の責任だと言い張り、二人の縁談は破談、婿養子となった彼は追い出されてしまう。
実はこれは、自分が店を継いで店と金を自分のものにしてしまおうと企む、番頭の陰謀だったのだ!

そんな中、店を追い出された息子は、漁師の父の元に助けを求める。
時を同じくして、やっぱりこれはおかしいと思った主人と娘が、番頭に川に突き落とされるという事件が起こり、偶然にもその二人を秋太郎が助ける。

しかし、そこに番頭とチンピラが現れ、秋太郎の弟と、店の娘と主人を攫って行ってしまう。
自分がダメ兄貴なせいで弟一家の危機を招いてしまったと気付いた秋太郎は、一肌脱いで助けに向かう…

最後は殺陣もあるのですが、武士でもない秋太郎が刀をどうするのかな?と思ったら、漁師の父が「網にかかっていた」とか言って突然派手な刀を持ってくるという笑いに。
秋太郎が番頭とチンピラを倒すという殺陣の場面も、峰打ちにしているという、秋太郎の優しさが感じられるお芝居でした。

殺陣のあとで、秋太郎が死にかけるという涙の結末…かと思いきや、最後に笑えるオチもついています。
家族の人情に溢れた温かいお芝居でした。





お芝居のあとに挨拶があったのですが、なんと先代の座長が高齢で危篤状態とのことで、毎日の演目の合間に何人か役者を変更して、なんとかお見舞いに行けるようにしているとのこと。
大衆劇団は芸能に生きるのが仕事とはいえ、身内の危機という緊迫した状況下でも舞台に立ち続け人を楽しませるのは、並大抵のことではないなと感じました。













そんなこともありつつ、お芝居のあとの舞踊ショーはちゃんと盛り上がる。
この日はお客さんはそこまで多くはなかったのですが、役者さんが舞台から花道に下りてくると歓声を上げるほど熱狂的なお客さんが多くて、すごい盛り上がり!





舞踊ショーにも毎日違う題名がついていて、この日の「お江戸はカーニバル」が気になって観に来たのですが、役者さん達がノリのいい音楽に合わせてみんなで扇を振って踊るのは派手でしたね!
そんな感じで、今月の古町演芸場も本当に楽しかったです!



古町演芸場には、8月にシネ・ウインドの記者として取材したのがきっかけで毎月異なる劇団が滞在していることを知り、それから毎月観劇するようになったのですが、大衆演劇は王道のお芝居を楽しめて舞踊ショーで元気をもらえるので、大切にしたい文化だなと思います。
来年もまた観劇できるのを楽しみにしています。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 楓画廊「猪股香織展」見に行... | トップ | 【お知らせ】「こわれ者の祭... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事