
8/16(日)、シネ・ウインドで「瞽女 GOZE」を観てきました。

シネ・ウインドの看板に貼ってあった新聞の記事。
新潟出身で最後の瞽女と呼ばれた小林ハルさんの幼少期からの半生を描いた人間ドラマ。
小林ハルさんは瞽女歌が無形文化財に選ばれるくらい有名だけど、その幼少期をしっかり描いた作品って初めて見られたので良かったです。
盲目の子供が差別の対象だった当時の歴史背景、瞽女の厳しい修行や旅のリアルな描写などもしっかり描かれていました。
中でも壮絶なのが、幼少期のハルを母親が鬼となって修行させる場面でした。
雪の中で歌う場面なんか、観ているだけでハルさんの苦労、と同時に役者さんの苦労も伝わってくるという、本当に命懸けの撮影だったんじゃないだろうか…
お金のかかった映画じゃ全然ないと思うんだけど、そういう役者さん達の努力が、ハルさんの壮絶な生涯を表現するためにちゃんと生きている映画だと思いました。
幼少期だけでなく、大人になってからも激しい差別を受けたり、仲間同士での争いがあったりという過酷な半生を描いた映画に、小林ハルさんよくぞ100歳くらいまで瞽女とした生きたなあと驚かされました。
そんな過酷な運命でも決して諦めずに生き抜いていく小林ハルさんの力強さは今見てもすごく感動的なんだけど、同時にそれを表現した役者さん達の努力にも感動できる映画だなと思いました。
あと、今は座席半分での営業とは言え、シネ・ウインドが自粛明けでこんなに満席なの初めて見ましたね。
やはり新潟県民に今でも愛されているんだなと思いました。