舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

STAY HOME MINI-THEATERで「ワンダフルワールドエンド」を観ました。

2020-07-17 14:32:20 | Weblog


2015年の映画「ワンダフルワールドエンド」が、7/14(火)~17(金)の4日間、 STAY HOME MINI-THEATERで配信が決定。
僕はこの映画が公開された年にシネ・ウインドで観ていてすごく好きな映画だったのですが、レンタル等をしていない映画だったので、7/16(木)にまた観てみました。





予告編はこんな感じです。



この映画は、そもそも大森靖子さんの「君と映画」「ミッドナイト清純異性交遊」のショートムービー的なMVを撮っていた松居大悟監督が、その2つのMVを繋げて、さらに新たなシーンを加えて、一本の映画にしたものです。
橋本愛さん演じる高校に通いながらモデルの活動をする詩織と、そんな彼女に憧れて会いに来る蒼波純さん演じる中学生の亜弓の二人の交流を描いたドラマです。

あらためて観てみたら、詩織と付き合っていた彼氏が自分で気付かずにすごくデリカシーのない行動を取って二人の仲が少しずつすれ違っていくとか、最初は詩織に憧れていた亜弓が詩織との出会いや別れの中で表情が少しずつ変わっていくとか、そういうすごい繊細な感情の描写が本当に丁寧に作り込まれているなあという発見があり、引き込まれました。
まあ、橋本愛さんも蒼波純さんもすごくきれいな女優さんたちなのでその時点で引き込まれるのもあるのですが、彼女たちがそれぞれの人生と向き合う中で傷付く姿に胸を痛めつつも、それでも最後に互いに手を取って駆けだしていくあのラストは、まさに推しと推しが仲良くしている光景を見る時の尊さという感じで、「さよなら、男ども。」という攻めたキャッチコピーも忘れるくらい心を奪われてしまいました。

そしてこの映画、2020年の今になってあらためて見てみると、当時のメジャーデビューして結婚したばかりの大森靖子さんのこととか、ミスiD的なモデルやアイドルの女の子達の雰囲気とか(蒼波純さんはミスiD出身だし、他にもミスiD出身の女の子達が少しだけ出演している)、当時のSNSやブログ、自撮りやツイキャスとかの文化とか、2015年ってこんな時代だったなあっていうことを色々思い出しました。
今思えば、2015年は「百円の恋」「おんなのこきらい」「ワンダフルワールドエンド」「世界の終わりのいずこねこ」「私たちのハァハァ」「いいにおいのする映画」が映画館で見られたすごい年だったわけで、僕の中でここらへんのSPOTTEDの青春映画の思い出がそのまま2010年代の印象になっているなと思ったりもしました。

あと、画面にLINE越しの会話が表示されるという演出も、最近では色々な映画で観られるようになりましたが、当時見た時ははすごい斬新だったなあということを思い出したりもしました。
大森靖子さんの歌もそうだけど、この映画自体が時代を切り取ってる感じがしました。



上映後、大森靖子さん、橋本愛さん、青波純さんのアフタートーク(司会は映画評論家の森直人さん)も配信されたのですが、橋本愛さんが当時から大森靖子さんのファンで、大森さんも蒼波純さんを当時から可愛いと思っていて、その3人が繋がってあの映画が作られたというのもすごくいい話だなと思いました。
また、橋本愛さんが撮影中に蒼波純さんと撮ったプリクラを今でも持ってるって話とか聞けて、それが劇中の二人のようでやっぱり尊いなあと思いました。

他にも、インターネットやSNSがマニアックな趣味だった時代と、誰もが利用するようになった現代の境目に生まれたような映画という話題も印象的でした。
それから、コロナ禍による自粛の中で考えたことという話題になった時に、橋本愛さんが、今まで色々な映画などの作品に出会えたことで気付けたこともたくさんあるので、文化には価値があると言っていて、本当にこの人は信頼できると思いました。



というわけで、観られて良かったです!
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