「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」
著者:歌野晶午
「D坂の殺人事件」をパロディとしたタイトルだと言うのは一目で解る。
一番最初に手にした推理小説が江戸川乱歩の短編集で、その中に「D坂…」も含まれていた(←誰も聞いてねぇ)。
だが…なんという本だコレは…(驚
「筆力」というか「ウデ」というか…モノが違う。
胸クソ悪い←話が続くいわゆる「嫌ミス」。ただし最後の一作を除いては。
向き不向きもあるし読む人を選ぶだろうが、まさに「驚愕」としか言いようのない一冊。
・「椅子? 人間!」…この後味の悪さと一種の爽快感は強烈。読者がどちらの立ち位置で読むかで後味は変わるが、いずれにしても一気に掴まれる。
・「スマホと旅する男」…ホラーファンタジー?クセモノ揃いの一冊の中でも特に異質。
・「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」…これ漫画で描いても面白そう。メッチャ画力が必要だとは思うが…まんまとヤラレた感。
・「『お勢登場』を読んだ男」…ショートショートの秀作みたいな落とし込みが見事。
・「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」…このクセになりそうな展開よwwどっかが本気で舞台化しそうだわww
・「陰獣幻戯」…ありそう、いかにもありそう。ついでに言うとこの本全体を罠にかけるようなメタな展開もアクロバチックで良い。
・「人でなしの恋からはじまる物語」…そしてこれ。何とも言えない皮肉の利いた&暖かな作品。ちょっと変わった恋愛物?としてもお見事、ミステリーとしても傑作。
著者の別作品っ「密室殺人ゲーム・マニアックス」
関連記事
っ偽ついった~:「好きなミステリー小説は?」
っ「ざ・めもりあるMemorandums」:「江戸川乱歩住居跡」
っ「今日のキーワード」:「人間椅子」
っこんな映画を見て来ましたっ!:「キャタピラー」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
著者:歌野晶午
「D坂の殺人事件」をパロディとしたタイトルだと言うのは一目で解る。
一番最初に手にした推理小説が江戸川乱歩の短編集で、その中に「D坂…」も含まれていた(←誰も聞いてねぇ)。
だが…なんという本だコレは…(驚
「筆力」というか「ウデ」というか…モノが違う。
胸クソ悪い←話が続くいわゆる「嫌ミス」。ただし最後の一作を除いては。
向き不向きもあるし読む人を選ぶだろうが、まさに「驚愕」としか言いようのない一冊。
・「椅子? 人間!」…この後味の悪さと一種の爽快感は強烈。読者がどちらの立ち位置で読むかで後味は変わるが、いずれにしても一気に掴まれる。
・「スマホと旅する男」…ホラーファンタジー?クセモノ揃いの一冊の中でも特に異質。
・「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」…これ漫画で描いても面白そう。メッチャ画力が必要だとは思うが…まんまとヤラレた感。
・「『お勢登場』を読んだ男」…ショートショートの秀作みたいな落とし込みが見事。
・「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」…このクセになりそうな展開よwwどっかが本気で舞台化しそうだわww
・「陰獣幻戯」…ありそう、いかにもありそう。ついでに言うとこの本全体を罠にかけるようなメタな展開もアクロバチックで良い。
・「人でなしの恋からはじまる物語」…そしてこれ。何とも言えない皮肉の利いた&暖かな作品。ちょっと変わった恋愛物?としてもお見事、ミステリーとしても傑作。
著者の別作品っ「密室殺人ゲーム・マニアックス」
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「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
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