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黒仁庵 ポケットにバイクを忍ばせて。

五感で感じる情報を、どうしたら活字に出来るか、考えてみよう。
それが出来ると、五感が研ぎ澄まされるって不思議がわかる。

まずはこれを読んで頂きたいm(_ _)m

2017年04月13日 | 日記

小噺をひとつ。


ここは満員とは言わないが、そこそこ混み合ってる電車の中です。

ギューギューに座ってる座席に、ステテコに腹巻き頭にはネジリ鉢巻き、まるで昭和の下町ドラマに出てきそうなオジさんの隣に、シックなブランドの服に上品な化粧をさり気なくした素敵なご婦人が座ってます。
「プ〜」という かすかな音がご婦人から聞こえてきました。
周囲の人は「いやマサカね」 とイスのバネの音か何かだろうと思いたい。信じたい。

ところが、匂いがジワジワと漂ってきましたよ。
これはカナリきつい。
無理かもしれない。

ご婦人、一瞬曇った表情を見せましたが、すかさず腹巻きオジさんの方を見ると、これまた上品に言いました。
「あら、オジさん。今朝は何か悪いものでも食べて来たんですか?」

オジさんチョッと驚いた顔して、ご婦人の顔を見ながら言いました。
「おおっ??オイオイなんでぃ、なんでオイラが朝 悪いもん食って来たら、オマエさんが屁こくんだい?」

おしまい