万葉集巻第7・1336

【 　冬ごもり 　春の大野を　 焼く人は 　焼きたらねかも　 我が心焼く　】




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 作者不詳


春の

大きな野原を

お焼きに なられて

畑になさる

お方は

もっと

お焼きに なられるのでしょうか

私　の

心まで

火　が　ついて　しまいましたの




冬ごもり　は　枕詞　です。

昔の人　は

雑草など　を　焼いて

肥やし　に　されました。

春　に　焼く　と

稗　(ひえ)　　麦　　　粟　(あわ)　そば　　みつまた　などの

作物　の 育ちが　よかった　ので
　　
野焼き　は

春　が　来た 知らせ　でした

私が 住んでいます

大阪府 高槻市　には 　淀川　が　流れて　いまして　　　　

50年程。。お散歩　で　 堤防　を　 あるいて　います。

毎年　春　に　なると

堤防　の 　野焼き　が　始まります

今　は 　もう　いない　のです　けれど

昔　は

その　堤防　近くに　住んでいる

牛さま たち　が

夕方　前　に。。

ご夕食　の

草　を 　食べに

団体　で　 あ.る.い.て　 出て　こられます　　
　　　
そこで

私　は

気持ち　が　いいので おおきな　声　で

あ～あ～あ～あ～あ～　と

声　の　高さ　を

あ.げ.て　いきました。。 　ら

牛さま

あ.る.

高さ　の　声　に


反応　して

こ.ち.ら.へ　向かって。。


みんな

どっ どっ どっ

走って　くる　のです

心　に　火　が　つかれた　かのように


ひぇ～

逃げ　ました


まるで

ある　周波数　の　音　に 　いきおい　づかれて　

恋い　焦がれる　人　への

お.も.い.　に 　火　が 　つかれた　 かの　 ように　

牛さま　に 　追いかけ　られました

きっと

この　万葉歌　を 　歌われ　ました　方も。。

野焼き　の　火　を　見られて

ご自分　の　恋心。。

燃えあがって　いくのを

お か.ん.じ.に　なられた　のですね






ありがとう於良