オミクロンで肺炎、デルタに比べ6分の1…ノドの強い痛みから全身状態悪化も
配信 読売新聞
調査は、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で、届け出があった時点で肺炎などの重い症状があった割合を解析。デルタ株が主流だった昨夏と、オミクロン株が流行し始めた1月上旬とを比べた。その結果、肺炎を発症した割合は、2020年秋頃の従来株流行時に比べて、デルタ株は0・73倍、オミクロン株では0・12倍に大きく低下した。昨春以降にワクチン接種が進んだことも、低下に影響している可能性がある。
オミクロン株は、肺炎以外の症状でも、デルタ株と様相が異なる。
広島県が、オミクロン株が急拡大した年末年始の感染者約400人を調べたところ、のどの痛みを訴えた人は52%で、デルタ株が主流だった第5波の34%を大きく上回った。せきや全身倦怠(けんたい)感がある割合もデルタ株より多い一方、嗅覚・味覚障害は1%と、デルタ株の6%を下回った。
症状はインフルエンザや風邪に近いが、「高齢者や持病のある人が重症化することに変わりなく、油断は大敵だ」と、国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は指摘する。オミクロン株は、のどで増えやすいとされており、「のどの強い痛みで水や食事が取れず全身状態が悪化するケースもある。療養中は水分や栄養をしっかり取るよう心がけるとともに、基本的な感染対策を徹底してほしい」と話している
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新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京都内の内科クリニックには感染が疑われる人が絶え間なく訪れて業務がひっ迫し、3回目のワクチン接種の業務を断念せざるを得ない事態になっています。
東京・杉並区の内科クリニックは通常の診察室とは別に屋外の通路に発熱外来を設けていて、今月に入ってから検査を希望して訪れる人が急増しています。
21日も診療開始の午前9時から発熱や喉の痛みなどを訴える人が絶え間なく訪れ、開始30分で午前中の検査の予約が埋まりました。
特に先週からは学校や保育所からの感染が目立っているということで、この日、発熱と頭痛を訴えて受診した5歳の女の子も検査で陽性と判定されました。
クリニックでは今月に入ってから22日までにおよそ400人が検査を受け、99人の感染が確認されたということです。
さらに杉並区では保健所の業務がひっ迫して濃厚接触者の調査を行っていないということで、学校や職場などで感染者が出た場合に周囲の人が不安を訴えて検査を求めるケースが後を絶たないということです。
このためクリニックではこれ以上、業務を増やすのは難しいとして当初、来月から予定していたワクチンの3回目接種の業務を断念せざるをえない事態になっています。
また、院内でできるPCR検査のキットがすでに底を尽き、抗原検査の簡易キットも、あと2週間分しか残っておらず、次の仕入れのめどもたっていないということです。
たむら医院の田村剛院長は、「このままでは通常の診療を守れなくなると、3回目の接種業務を断念することにした。さらに感染が拡大すれば近いうちに検査を希望しても全員が受けられない事態になりかねない。濃厚接触者でも症状がない人は、検査を控えてもらうことも検討すべきなのではないか」と話していました。
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配信 TBSニュース