西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/teiron/article/315815
【森友学園問題】 平野 啓一郎さん
2017年03月20日11時00分 (更新 03月20日 11時17分)
◆「批判疲れ」と政治腐敗
森友学園の土地取得を巡る不正疑惑が報じられた際、明治時代の開拓使官有物払い下げ事件に言及した人がいた。
歴史の教科書にも載っている有名な疑獄事件で、北海道開拓使長官の黒田清隆が、官有物を同郷の政商に安価かつ無利子で払い下げようとして世論の激しい非難を招いたというもので、黒田は辞任し、払い下げも中止となった。
が、事件はそれで収まらず、政府内で黒田を批判した大隈重信(肥前出身)が、伊藤博文ら薩長系参議によって追放される明治十四年の政変へと発展する。
元々、憲法制定を巡って、イギリス型の議院内閣制を主張していた大隈と、君主大権を持つビスマルク憲法に範を取るべきと主張していた伊藤らは対立していたが、前者が失脚したことで、明治憲法体制は、後者の人々により担われることとなった。
安倍晋三首相が、所謂(いわゆる)「押しつけ憲法論」に立って、日本国憲法の改正を悲願としているのは周知の事実だが、
その政権が、大日本帝国憲法を決定づけた疑獄事件を連想させる今回の一件で窮地に陥っている状況には、首相が「長州」出身であることに時代錯誤な矜持(きょうじ)を抱いているだ
けに、皮肉な因縁を感じる。
(後略)
(この指摘はおもしろいと感じるが、安倍晋三首相を少しまじめに考えすぎてはいないだろうか?
もっと単純な人物に思えるのですが。だからこそ一連の腐敗事が出来る。それが怖いのだと。最後までお読みになって下さい。ご参考に)
あれだけ平然と嘘をつける背景の、ある意味「核心」を突いている記事です。
素晴らしい情報を有難う御座いました。
では、また。 敬具。