朝鮮半島は結構気の毒で、ロケットを打ち上げると厄介な隣人である日本の上空を通過することになる。 但し、日本政府は破壊命令とかイキッているが、じつは不可能。 理由は、高度1000km程度で高速、5分以内なのでポップアップ迎撃なら核を使わないと無理。これは合衆国もあきらめている。
そもそも三沢基地、六ケ所村核コンビナートの上空を飛翔するコースは、政治的に厄介なので、わざわざ選択する飛行経路ではない。 完全にハワイ攻撃の軌道。だから車力にXバンドレーダーを米軍が配備し、イージス・アショアという日本の防空には一切役に立たないガラクタを配備させようとした。
そもそも萩と秋田って、どちらもグァム、ハワイ攻撃の弾道軌道下でしょうが。 あからさま。 例えば東京を防衛するなら、能登半島先端部か、洋上配備ですよ。 アホですか?
今回は4200km飛翔しているので、最高高度は1000km程度。 日本上空では高度750kmなので領空とか関係ない。 これまでも、北朝鮮沖合の公海上で高度100kmを超えている。
北朝鮮が意味の無い方位にミサイルを発射したのは1,2,3,4。 3,4は、豪州政府とフィリピン政府が抗議することとなったが、明らかに政治的に厄介な日本と韓国を避けて発射している。 1,2も地球の自転と同方向で無難な方位且つ、確実に洋上に落ちることを狙っている。 光明星打ち上げとして技術確立。
技術確立後は、ハワイ標的の弾道弾実験として飛距離を伸ばしている。 飛距離については、軽ければ幾らでもとばせるが、重要なのはペイロードの重さと確実性。 まぁ、合衆国もハワイ周辺とハワイ本土に迎撃システムを配備・検討しているので、北朝鮮の技術進捗は最近遅いと思う。
改めて過去の記録を見ると、最初の4回は光明星を打ち上げると言う建前で、きちんと危険海域予告した上で実際何かペイロードに乗っていて、4号では機能しなかったけど地球観測衛星が軌道に乗った。 その後は、黙ってミサイル実験に専念している。 分かりやすいと言えば分かりやすい。
ただ、最近技術進捗が衰えているように思える。 2017年にハワイ弾道軌道で3000kmぶっ放してもう5年経過している。 もうハワイ以遠の南太平洋上までぶっ飛ばしてメリケンの度肝を抜いても良い頃。 何か重大な問題が生じているのではないか?核実験も5年前以降さっぱりとまっている。
確か前回は、100~200ktの強化原爆だった筈。(北朝鮮は水爆と主張)
2. Demands that the DPRK not conduct any further nuclear test or launch of a ballistic missile;
禁止ではなく要求なのね。
"外務省: 国際連合安全保障理事会決議第1718号 和訳(官報告示外務省第598号(11月6日発行))" https://mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/anpo1718.html…
これを読むと、やはり包括的に弾道ミサイル開発、核開発を禁止している。 まぁ、安保理なのでその辺は容赦ないでしょうが。
ちなみに外務省の日本語訳文が準正文扱いされるべきなのだが、外務省が日本語訳と英語正文とで矛盾をだしたことがあるので、現在は必ず英語正文を併読するようにしている。 日本政府は、ポツダム宣言の扱いでずっこけて核攻撃喰らっても懲りていない。