7月1日 18:00 - 蓮舫 街頭演説会 at 小田急多摩センター駅西口
「圧勝ムード」とはほど遠い。共同通信社が6月29、30日、東京都知事選(7月7日投開票)の情勢調査を実施。現職・小池知事(71)が一歩リードし、蓮舫前参院議員(56)が続き、石丸前安芸高田市長(41)が激しく追い上げる展開になっているという。
やはり、首都決戦は現職有利。小池知事は余裕しゃくしゃくかと思いきや、そうでもないようだ。
「小池さんは初当選した2016年知事選では291万票、前回は366万票を獲得し、圧勝しています。その結果、絶大な求心力を得ました。今回も圧勝したいところですが、かつての人気はもうありません。得票数がガクンと落ち、接戦での勝利になれば、水面下で支援する自公に『小池知事は我々のおかげで勝てた』と言われかねない。そうなれば、今後、都政運営で自公の要望をのまざるを得なくなる場面が増えるでしょう。そんな事態は避けたいはずです」(都政関係者)
小池知事は告示直後、街頭にあまり出ない“ステルス作戦”を展開。ところが、さすがに人気の低下が気になり始めたのか、6月29日の北千住駅に続き、30日夕方は繁華街のJR蒲田駅で街頭演説を実施している。
この日は雨が降っていたこともあってか、小池知事が演説を始めても足を止める人は少なかった。2人組の若い女性が「あっ、百合子だ」と声を上げていたが、写真を撮るでもなくそのまま立ち去っていった。駅前広場には、聴衆が演説を聞くために鉄柵で囲われたスペースが用意されていたが、3分の2程度しか埋まっておらず、スカスカ。聴衆はせいぜい500人程度だった。小池知事といえば、かつては街頭に立てば1000人は足を止めるのが当たり前だったが、神通力はスッカリ消え失せている。
■公明の動員頼み
それに、街宣に駆け付けた聴衆の一部は明らかな動員だった。会場には公明党の支持母体・創価学会の女性部とおぼしき人がチラホラ。日刊ゲンダイ記者は、小池知事のイメージカラーの緑色のポロシャツを着た公明都議を発見。ビラを配りながら、支援者に「よろしくお願いしますね」などと挨拶していた。記者が名刺を差し出して話しかけると、「あんた誰? 私は名乗るつもりはないから!」と妙に慌てた様子で走り去っていった。
「29日に北千住駅で行われた知事の街宣でも、公明都議が選挙活動を手伝っていた。彼らは、街宣会場では報道関係者に決して名前を教えません。動員がバレると小池知事に迷惑がかかってしまうから、名乗らないように徹底しているのでしょう」(メディア関係者)
どうやら“集客力”も公明の動員頼みらしい。こんな状況では「圧勝」は難しい。陣営関係者も「前回、前々回並みの勝ち方は厳しい」と焦りを隠さない。随分と女帝は落ちたものだ。
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