ペアのフリーが行われ、昨季の世界選手権準優勝の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)がSPに続きトップの136・50点をマークし、合計214・58点で初制覇を成し遂げた。2位とは1・30点差の僅差だった。
“りくりゅう”の2人はジャンプのミスもあったが、3つのリフトをレベル4でそろえ、スロー3回転ルッツも着氷。優勝が決まると、キス&クライで2人は号泣した。
優勝インタビューで木原は「今日はベストな演技ができなかったが、日本チームとして初めて優勝できてうれしい」と喜びを語り、今季の目標について問われた三浦は「世界選手権は私たちの母国日本なので。良いところを存分に皆さまにお届けできれば」と話した。
さらに「温かく応援してくれたので最後まで力を出すことできました」と三浦が語り、2人そろって「Grazie!(ありがとう)」と大声を張り上げた。最後にイタリアでの好きな食べ物は「ピザ?パスタ?」と問われた三浦が「ティラミス」と答えると、会場が笑いに包まれた。
2022/12/10
ペアのフリーが行われ、昨季の世界選手権準優勝の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)がSPに続きトップの136・50点をマークし、合計214・58点で初制覇を成し遂げた。2位と1・30点差の僅差でビッグタイトルを獲得した。
演技を終え、キス&クライで優勝が確定すると、号泣して抱擁。その時の感情について木原は「僕自身、8年ぶりくらいにサルコーでミスがあり、僕のせいで点数が出せないんじゃないかと悔しさを感じて…不安な気持ちが大きかった」と明かした。三浦も「ジャンプやスローのミスで相手にに申し訳ない気持ちがあった。2人とも不安な気持ちだった」と振り返った。
日本勢として初めて世界の頂点に立ち、長年リンクに立ち続けてきた木原は「今日2人で優勝できてもの凄くうれしく思います。2人とも細かいミスが出てしまったので物凄い反省ですし。初めてプレッシャーと戦う試合だったので、世界選手権に向けて良い経験になった」と実感を込めた。
今季のクライマックスは来年3月にさいたまスーパーアリーナで行われる世界選手権。シーズン前の左肩脱臼から復活した三浦は「前半戦での良かった点はミスや合わないことがあっても笑顔で滑りきれること。練習の積み重ねが演技の自信に変えられることが前半の成長」と話した。今季のプログラムは「自己犠牲」をテーマに「新しい自分たち」を表現する“りくりゅう”が、確かな手応えを持ち帰る。
[9日 ロイター] - フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは9日、トリノで各競技を行い、ペアでは三浦璃来、木原龍一組が日本勢初となる優勝を果たした。
ショートプログラム(SP)首位の三浦、木原組は、フリーでもトップの136.50点をマークし、合計214.58点だった。
女子SPでは、坂本花織が今季自己最高となる75.86点を記録し、首位発進。三原舞依は自己ベストを更新する74.58点で2位、渡辺倫果も自己ベストの72.58点で4位に入った。
ジュニア女子では、14歳の島田麻央がSPに続いてフリーでもトップに立ち、合計205.54点で優勝。日本勢では5人目、2009年の村上佳菜子以来となる優勝を飾った。
フィギュアGPファイナル 三浦・木原組がペア初の金(2022年12月10日)
'22NHK杯 日本女子&ペアなどについて【辛口レビュー】
ショートとフリーの動画がアップされました
MIURA / KIHARA - SP - GP Final 2022/23, Torino
りくりゅうGPF三浦璃来/木原龍一 FS【Two by Sleeping At Last 】選手紹介、6練の映像、謎の振り返り。優勝インタブー。
フィギュアスケート りくりゅう、GPファイナルV 日本ペア初

ショートプログラム(SP)首位の三浦/木原組は、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)で金メダルに輝いた米国のアレクサ・クニエリム(Alexa Knierim)/ブランドン・フレイジャー(Brandon Frazier)組を1.3点の僅差で抑え優勝。昨季の世界選手権で銀メダルを手にした三浦/木原組は、これで来年日本で行われる今季の世界選手権の本命に名乗りを上げた。
3位には地元イタリアのサラ・コンティ(Sara Conti)/ニッコロ・マチー(Niccolo Macii)組が入った。今大会は出場禁止のロシア勢に加え、中国勢も不在の中、ペアは全組がGPファイナル初出場だった。(c)AFP
KNIERIM / FRAZIER - SP - GP Final 2022/23, Torino
GP Final Backstage Day 2 - Torino 2022 | #GPFigure
MIURA / KIHARA (JPN) - Torino 2022 | #GPFigure
りくりゅうグランプリファイナル表彰式三浦璃来/木原龍一 日本人ペア史上初GPF制覇おめでとうございます(´・ω・`) イタリア/トリノ2022
12月8日にイタリア・トリノで開幕したフィギュアスケートのグランプリファイナル。9日にペアのフリーが行われ、三浦璃来・木原龍一が優勝。日本のペアでは、史上初の快挙を成し遂げた。
(中略)
ミスが出た要因となったのは、重圧だった
だがその涙の意味は一変する。表示された得点は136・50点、フリー1位。ショートとの合計得点は214・58点。2位に1.30点差をつけての優勝が確定した瞬間、木原に加え、三浦の目にも涙があふれた。
フリーでミスが出た要因となったのは、重圧だった。
木原は言う。
「初めてプレッシャーと戦う経験になりました」
今シーズンはグランプリシリーズ2戦ともに優勝でファイナルに進んだ。優勝という結果だけでなく、2大会で残した得点から見ても、ファイナルでは優勝候補、それも最も優勝に近い存在と期待を集めるにふさわしかった。
そして試合ではショートで好演技を見せ1位になったが、2位とはわずか0・43点差。期待を集める中、重圧がのしかかった。
(中略)
フリーは“自己犠牲愛”がテーマ
優勝を決めたフリーの『Atlas: Two』は、三浦が好きな曲だという。その理由について、三浦はこう答えた。
「曲調もそうですし、歌詞の内容も、私たちが表現したことのない自己犠牲愛がテーマです。表現することも楽しいですし、新しい私たちを表現できるかなと思ったので」
言葉につまったような三浦を見て、木原が引き取った。
「今シーズンは三浦選手の怪我があって、支え合ってきました。ショートもそうなんですけど、その状況にものすごく合っていて、今シーズンを表していると思うので。そこが(2人とも)気に入っているんじゃないかなと思います」
「『人間は一人では歩いていけない』というのがテーマ」と言うショートとともに、今季のプログラムは、今の2人を象徴している。
2人はグランプリファイナルの優勝がかかる場面で重圧を打ち破り、日本にとって史上初の記録をここでも打ち立てた。
(後略)
「りくりゅう」キス&クライで“号泣” 海外メディア「言葉は必要ない 感動的瞬間」(2022年12月12日)
GPファイナルでエキシビ 宇野、三原、「りくりゅう」らが華麗な舞

【12月12日 AFP】22-23フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルは11日、イタリア・トリノ(Turin)でエキシビションが行われ、男子シングルの宇野昌磨(Shoma Uno)、女子シングルの三原舞依(Mai Mihara)、ペアの三浦璃来(Riku Miura)/木原龍一(Ryuichi Kihara)組ら優勝者が演技を披露した。(c)AFP