蘇州のバス襲撃事件、重体の中国人女性が死亡 日本人母子かばったか
</picture>中国江蘇省蘇州市で日本人学校の送迎バスが刃物を持った男（52）に襲撃された事件で、けがをして重体となっていた中国人女性の胡友平さん（54）が死亡したことが28日、明らかになった。蘇州の公安当局が発表した。胡さんは犯行を止めようとして刺されたという。 【現場写真】日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲われた現場のバス停 発表などによると、胡さんは送迎バスに乗務していた24日午後、バスを待っていた日本人の母子を男が襲撃した際、間に入って犯行を止めようとした。この際に数カ所を刺され、病院に搬送されたが、回復せずに亡くなったという。日本人母子もけがをしたが、命に別条はないとされる。 逮捕された男の動機などは分かっていないが、胡さんの行為がなければ、男がバスに乗り込むなどしてさらに被害が広がった可能性もあるとみられている。蘇州市は胡さんに「勇気を持って正しい行いをした模範」の称号を贈ると決めたという。（北京＝斎藤徳彦）
CCTVカメラ日本人の母子をナイフで襲われて守ろうとした中国人女性が死亡した。
胡友平さんは蘇州市でスクールバスの係員として働いていたところ、日本人学校の外のバス停で日本人女性とその子供を男に襲われた。
彼女は彼を拘束しようとして重傷を負った。
彼女への賛辞がネット上に殺到し、地元政府は彼女に「正義と勇気あるロールモデル」の称号を与えると述べた。
在中国日本大使館も胡主席を称えるために国旗を半旗に下げた。大使館は微博(ウェイボー)での声明で、彼女の死を聞いて「悲しい」と述べた。
「(胡氏の)勇気と優しさは、中国人民の勇気と優しさを象徴していると信じています。私たちは彼女の正しい行いに敬意を表します。彼女が安らかに眠れますように」と書かれていた。
中国のソーシャルメディアでも同様に、哀悼の意と称賛があふれていた。
微博(ウェイボー)には「私たちはあなたの優しさと勇気を忘れません。あなたは日本の友人の安全を守り、普通の中国人の評判を守ってくれたからです」とコメントした。
また、胡さんを「普通の、高潔で、勇敢な中国人姉妹」と評する人もいた。
月曜日に起きたこの攻撃では、母と息子の2人組が負傷したが、命に別状はなかった。
容疑者は52歳の中国人男性で、現場で逮捕された。
それは別のものに従います今月初めに米国の大学講師4人が負傷した刺殺事件中国東北部の吉林省の公園で。
中国当局は、2件の攻撃は「孤立した」事件であると述べていた。
中国国営紙「環球時報」は14日、胡主席を追悼する社説を掲載し、「中国は間違いなく世界で最も安全な国の一つだ」と主張した。
これとは別に、同紙は、微博(ウェイボー)が襲撃事件を受けて「ナショナリスト感情を扇動した」759件の投稿を削除したと報じた。これらの投稿には、「集団憎悪を助長し、愛国心の名の下に犯罪行為を称賛することさえある」「極端な意見」が含まれていた。
蘇州での刺殺事件は、現地の日本人コミュニティに懸念を呼び起こし、大使館は中国在住の市民に外出中の予防策を講じるよう警告する安全警報を発令しました。
中国外務省は、この事件は「遺憾だ」とし、「中国にいるすべての外国人の安全を真剣に守るため、引き続き効果的な措置を講じる」と述べた。
中国では昨年、ナイフによる襲撃が相次いでいる。
5月には2人が死亡、10人が負傷した小学校襲撃事件江西省南部。同月、雲南省の病院で2人が死亡、21人が負傷した。
昨年7月には、子ども3人を含む6人が殺害された。幼稚園での刺殺事件広東省南東部。
