文学賞授賞式 イシグロさんにメダルと賞状
日本テレビ系(NNN)12/11(月) 4:37配信 video
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20171211-00000007-nnn-int
ノーベル平和賞の授賞式がノルウェーで行われ、受賞したICAN(=核兵器廃絶国際キャンペーン)を代表して被爆者のサーロー節子さんが演説し、核兵器廃絶に向けた決意を語った。現地から若林大介記者が伝える。
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サーロー節子さんは、日本時間11日午前4時半現在、晩さん会に出席している。これに先立って行われた授賞式では、被爆者として初めて演説し、核兵器の廃絶を訴えた。
サーロー節子さん「核兵器と人類は共存できません」
ICANは、今年7月に国連で採択された核兵器禁止条約に貢献したが、サーローさんは授賞式の演説で、核兵器の保有国などを強く非難し、条約への参加を求めた。
サーロー節子さん「私たち被爆者は72年間、核兵器の禁止を待ち望んできました。これ(核兵器禁止条約)を核兵器の終わりの始まりにしましょう」
演説後、会場にいる約1000人の出席者から大きな拍手がおくられたサーローさんは、達成感を感じさせる表情を見せながらも、メダルを受け取った感想として「重い責任も受け継いだ」と話し、決意を新たにしていた。
また、スウェーデンで行われたノーベル文学賞の授賞式では、カズオ・イシグロさんにメダルと賞状が贈られた。イシグロさんの母親は長崎で被爆していて、ICANの受賞は喜ばしいことだと語っている。
喜びの声が広がる一方で、アメリカなど複数の核保有国の大使は今回の平和賞の授賞式を欠席し、ICANの受賞に反発する姿勢を見せている。
ノーベル平和賞が核廃絶の追い風となるかは不透明だ。
Anti-nuclear group ICAN receives Nobel Peace Prize