毎日新聞
新学部は「総理の意向」文書
毎日新聞2017年5月17日 11時35分(最終更新 5月17日 12時48分)
文科相「存在確認したい」
学校法人加計(かけ)学園(岡山市)が国家戦略特区制度を活用して、愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、民進党の玉木雄一郎氏は17日の衆院文部科学委員会で、文部科学省が特区を担当する内閣府から、「総理のご意向だと聞いている」「官邸の最高レベルが言っている」などと言われたとする記録が存在することを明らかにした。松野博一文科相は「文書の存在を含め確認していないが、確認したい」と述べ、事実関係を調査する意向を示した。【伊澤拓也、杉本修作】
内閣府、早期開学促す
加計学園の理事長は安倍晋三首相の友人で、野党は「首相の友人が利益を受けたのではないか」と国会で追及し、安倍首相は国会で「加計学園から私に相談や圧力が働いたということは一切ない」と答弁している。
毎日新聞が文科省関係者から入手したA4判の文書によると、「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」と題された文書には「平成30年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること」と早期の開学を促す記述があった。
「(文科)大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」と題する文書には「設置の時期については(中略)『最短距離で規制改革』を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている」と書かれていた。(後略)
加計学園問題を追及、文科省の天下り事件で組織ぐるみの構図にメス
(あるtwitter)
「総理の意向」によって獣医学部の新設が認められた加計学園の理事長にして”腹心の友”である加計孝太郎氏と共に写る安倍首相。昭恵夫人が「男たちの悪巧み・・・(?)」と題して自身のFB上にこの写真をアップロードしたのは、今治市が国家戦略特区に指定された9日後。
