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スクープ! 維新の衆院選「東京五区公認」の田淵正文は「とんでもない医者」  2021年3月号 POLITICS

2021年03月03日 13時02分18秒 | 選挙

スクープ! 維新の衆院選「東京五区公認」の田淵正文は「とんでもない医者」

保険医の取り消し処分を受ける可能性がある人物を公認した理由を、維新の会は説明すべき。

2021年3月号 POLITICS

日本維新の会「東京5区」公認候補!

Photo:Jiji Press

次期衆院選の東京5区で、日本維新の会の公認候補となっている医師の田淵正文氏(62)に不正医療行為の嫌疑が浮上。昨年8月に関東信越厚生局と東京都が田淵氏の経営するクリニックに監査を行い、診療報酬の不正請求や不当診療について調査している。同じ頃、維新の東京1区の公認候補が公然わいせつで逮捕されており、公認選びの杜撰さを指摘する声もある。

田淵氏は東大医学部卒業後、東京共済病院の内科医長などを務め、1991年に中目黒消化器クリニックを開設。選挙プロフィールには、上皇陛下の内視鏡検査を担当し、痛みのない挿入方法を開発した第一人者とある。名医を喧伝する田淵氏だが、地元では悪評ふんぷん。高額な支払いを求められ、不当な診療を受けたとの苦情が後を絶たない。

厚生局と東京都が「監査」

本誌が入手した通知文書には、昨年8月に関東信越厚生局と東京都が、診療内容や診療報酬の請求で不正、著しい不当の疑いがあるとして、監査を共同で行う旨が書かれている。

厚生労働省の最新資料によると、19年度に全国の医科で個別指導を受けた医療機関は1639件あるが、監査を受けたのはわずか18件。「個別指導を行い、その結果、悪質な不正が疑われた場合に監査を実施する決まりになっている」と担当者は言う。監査で違反が判明すれば保険指定の取り消し処分が下ることになる。年内に行われる衆院選の準備を進めている田淵氏の足元は容易ならざる有り様だ。

監査対象者は田淵氏のみ。関係者によると、クリニックの医師は本人しかいないため、検査から治療、薬、診察の順番まで全て一人で決めているそうだ。

昨年の監査では、5年分の患者の診療・看護・手術記録から検査結果、入院計画書、同意文書、予約簿、レセプト関連書類、薬剤の購入・納品伝票、業務フロー、施設基準の届出書に至るまで提出を命じられており、嫌疑の深さを物語る。当局は不当診療や診療報酬の架空請求、付増請求、振替請求など不正の有無を調べ上げており、もはや絶体絶命のピンチではないか。

クリニック周辺を取材すると、耳を疑う苦情が聞こえてきた。

2年前に内視鏡検査を受けた男性によると、午前9時半にクリニックを訪ねると、診察後に看護師から「午後1時から内視鏡検査を行う」と言われたが、実際に検査が始まったのは翌日の深夜2時からだったという。

男性は何度も看護師に「帰らせてほしい」と訴えたが、「先生に怒られる」の一点張りで、長時間にわたり入院部屋で待たされ、順番も知らされなかった。支払いに行くと、12万円も請求されたという。「深夜まで待たされた揚げ句、保険が効かない検査であるとの説明が一言もなかった。こんないい加減な人が選挙に出ちゃいけない」と憤る。

ホームページには、外来時間は午前8~12時、午後4~6時とあるが、内視鏡検査や手術は夜間や深夜に行われることが多いという。夜間や深夜の診療は、急患が通常のはずだが、この時間帯の予約が常態となっている。

看護師の口コミサイトでも、元職員が「深夜までびっしりと予約が入っており、患者の順番が先生から知らされない」と不満を述べ、退職理由に挙げている。夜間や深夜の診療は保険点数が加算されるため、意図的に行っていると勘繰る向きもある。

別の女性患者は「大腸を調べるはずが、胃にも内視鏡を入れたと後から聞かされた。麻酔をされると、何をされているのかわからないから、何も言えない。2日間も狭い部屋に入院させられ、15万円も請求された」と怒りが収まらない様子だ。さらに検査で小さなポリープが見つかり、保険適用外の高額な薬を10年間飲むように勧められ、しかし「10年間飲んでも効果が出るかわからない」とも言われ、不安になって知り合いの薬剤師に相談すると「学会の論文に使用するために勧められたのではないか」と指摘され、怖くなり処方を断ったという。

本誌の取材によると、診療に不審に抱いた患者から、保健所や関東信越厚生局に約50件の通報があった模様。看過できないと、当局が監査に踏み切るのも当然ではないか。

「まともな医者じゃない」

医師の傍ら政界進出を目論む田淵氏の道のりは険しい。2013年に自民党のがん撲滅専門アドバイザーに就任し、二階派の参与となった。同派の衆院議員だった宮崎謙介氏が不倫問題で辞任し、16年4月に行われた京都3区の補欠選挙に無所属で出馬したものの、現職の泉健太氏(現立憲民主党)に大敗を喫した。

翌17年10月の衆院選では自民の比例枠をもらえず、希望の党に鞍替えして比例東京ブロックの候補者となったが、当選ラインに遠く及ばなかった。その後、維新に入り、昨年4月の目黒区長選に挑戦。現職に約1200票差に迫ったが、3位で落選。そして昨年6月、念願の衆院東京5区の支部長に就任した。

田淵氏は政治家を目指す理由について、海外で使われている先進医療を取り入れない日本の医療制度に疑問を持ったことがきっかけと語り、改革の必要性を訴えている。クリニックのホームページでも保険適用でない先進的な手術や薬を処方する自由診療の利点を強調している。

しかし、高額な自由診療は患者に丁寧に説明しなければ、トラブルになるのは当然だ。田淵氏は患者の同意を得ず、保険適用外の高額診療を行い、苦情を招いている。夜間や深夜に検査を行うなど「東大出というがまともな医者じゃない」(前出の元患者)と酷評を受けている。 

さらに、本誌取材班は、検査を受けた女性から「過去の病気について性的なハラスメントを受け、深く傷つけられた」という訴えを聞いた。また、田淵氏を古くから知る関係者から「本人に悪気はないが、女性蔑視の発言が多い」との声も漏れる。かつての支援者の1人は「どういう基準で選んだのか」と、維新の会の公認選定に疑問を投げかける。

同党を巡っては、昨年8月に港区議で衆院東京1区の支部長だった赤坂大輔氏が、川崎市内で女子高生に下半身を露出し、公然わいせつ容疑で逮捕された。

年内の衆院選を控え、保険医の取り消し処分を受ける可能性がある田淵氏を公認候補に選んだ理由を、維新の会は有権者に説明すべきだろう。

本誌は田淵氏に監査の事実関係や不当な医療行為や診療報酬の不正請求などについて質問状を送ったが、クリニックの窓口の女性が「先生は忙しいので」と、気の毒そうに言うばかりで、期日までに回答がなかった。

   

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