最近体調がわるくてね、9時に早寝したらなんと午前1時に目が覚めてしまいました。仕方ありません。浜矩子氏の『超入門 グローバル経済』を読み進めていたら、いつの間にかねていました。面白い本なんですけれどね。この時間に経済学の本を読むのはいくらなんでもきつすぎる。ということで、これもご縁かとついにジャック・ブレルの歌詞の一気訳に挑戦しました。どうぞ、たたき台として活用してください。おそらくブレルは仕上げがむずかしい。本当の「詩」にしたいですね。しかし欲張らず。まずは一気訳で作品世界に足をつっこむこと。ああ、この一足の勇気。ああ、おそろしや。あぁ、でも歌の意味がより分かって聴き易くなって、しあわせ。
わたしも、あとで時間があったらちょこちょこと修正して自分なりの完成をめざしたいと思います。(これを一気訳のあとのジグゾーパズルの楽しみと言っています。ぱちん、ぱちんと的確な言葉をはめこんでいけた時のうれしさ。長い作品だと何年もかかるのはザラ)(著作権・翻訳権にうるさいかたがたへ。これは練習、練習ですよ。翻訳権をにぎった方々の訳はすばらしいハズですから不可侵のものと胸をはってていいんじゃないですか?ブレルは歌を一人でも多くの人が聴いてくれることを草場の陰から祈っていると思いますよ。それだけが喜びでしょ。わたしはそう思ってブレルや他の歌手の歌をジャンジャン聴く。そして幸福感を与えてもらっています。かれらを知ることは私の喜びでもある。本当に深い喜びになります。ちょっと努力がいるかもしれないけれど、苦労の元はとってあり余るほど。)
ブレルに関しては、私たちにはガブリエル・バンサンがブレルの唄に深い感銘を受け、描いた絵本『老夫婦』がおなじみですね。
ジャック・ロマン・ジョルジュ・ブレル(フランス語: Jacques Romain Georges Brel、1929年4月8日-1978年10月9日)は、ベルギーで生まれフランスで成功したシャンソン歌手、作詞作曲家、またその作詞の素晴らしさから詩人とも評された人物。英語圏においてもその詩は数多く翻訳され知られている。またフランス語圏では俳優および映画監督としても有名である。ウイキイ
Ne me quitte pas (Jacques Brel) - [English subtitles]
Paroles de la Chanson : Ne me quitte pas
Ne me quitte pas 行かないで
Il faut oublier 忘れねば
Tout peut s'oublier 忘れr去れるものすべてを
Qui s'enfuit déjà すでに忘れ出している
Oublier le temps 時間を忘れるんだ
Des malentendus けんかばかりしていた時間を
Et le temps perdu そして失なわれた時間を
A savoir comment 知ろうとして
Oublier ces heures どうやって忘れようかと
Qui tuaient parfois 時には殺していた
A coups de pourquoi なぜなぜとつめより
Le cœur du bonheur 幸せな心を
Refrain
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Moi je t'offrirai ぼくは、君に贈るよ
Des perles de pluie 雨の真珠を
Venues de pays 雨の降らない国からきたもの
Où il ne pleut pas
Je creuserai la terre ぼくは土を掘る
Jusqu'après ma mort ぼくが死んだあとまで
Pour couvrir ton corps 君の身体を覆うために
D'or et de lumière 金と光で
Je ferai un domaine ぼくは領地をつくるよ
Où l'amour sera roi そこでは恋が王様だ
Où l'amour sera lo i恋が法律だ
Où tu seras reine 君が女王になる
Refrain
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Je t'inventerai ぼくは君をつくりだす
Des mots insensés すばらしい言葉で
Que tu comprendras 君が分かる言葉で
Je te parlerai ぼくは君に話す
De ces amants-là この愛人たちについて
Qui ont vu deux fois 2回見たんだ
Leurs cœurs s'embraser 愛人たちの心が燃えあがるのを
Je te racontera ぼくは君に出会うだろう
Mort de n'avoir pas 死んで
Pu te rencontrer 君に出会うことができなかったのだ
Refrain
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
On a vu souvent たびたび見たよ
Rejaillir le feu 火がほとばしるのを
De l'ancien volcan 古い火山から
Qu'on croyait trop vieuxt 古すぎると思っていた火山から
Il est paraît-il 思わないか
Des terres brûlées 焼け焦げた土のほうが
Donnant plus de blé もっと多くの小麦を生むと
Qu'un meilleur avril よりよい未来より
Et quand vient le soir そして日が暮れると
Pour qu'un ciel flamboie 空が炎をあげて燃え上がる
Le rouge et le noir 赤と黒の炎
Ne s'épousent-ils pas その炎は結婚しないんだ
Refrain
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Je ne vais plus pleurer もう泣かないよ
Je ne vais plus parler もうしゃべらないよ
Je me cacherai là ぼくはそこに身を隠す
A te regarder 君をながめるために
Danser et sourire 踊りほほえむ君を
Et à t'écouter 君の言葉を聞くために
Chanter et puis rire 歌い笑う君を
Laisse-moi devenir ぼくをなるままにしておいて
L'ombre de ton ombre 君の影の影になる
L'ombre de ta main 君の手の影になる
L'ombre de ton chien 君の犬の影になる
Refrain
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
Ne me quitte pas 行かないで
10月27日 一応これで一気訳完成としておきます。
この歌を愛の歌だと思ったら×ですよ。 ne me quitte pasのウイキペデアの仏語版を見てみると、
La chanson est écrite après la séparation de Brel et de Suzanne Gabriello (bien que ce soit lui qui l'ait quittée). Elle est arrangée par François Rauber.
この歌は、ブレルとスザンヌ・ガブリエロとの別れの後で書かれた(離れていったのはブレルのほうであるが)。脚色はフランソワ・ローベ。
(中略)
Composition et analyse des paroles
ジャック・ブレルはインタビューの際に言う。この歌は愛の歌ではない。一般聴衆が持っている共通の認識に反して、男の臆病さ、卑劣さを歌った歌である。
(ふー、歌詞の読みはむずかしいですね。)