首相動静(4月16日)
2021年04月17日00時30分
(現地時間)
15日午後、政府専用機で米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地着。
夜、大統領迎賓館ブレアハウス。
16日午前、宿泊先のブレアハウスでケネディ元駐日米大使と朝食会。ワシントン近郊のアーリントン国立墓地で無名戦士の墓に献花。
ホワイトハウスでハリス米副大統領が表敬。
ハリス副大統領が表敬
Vice President Harris Hosts H.E. Suga Yoshihide, Prime Minister of Japan, for a Bilateral Meeting
4/17
Harris welcomes Japanese Prime Minister Suga
首相動静(4月17日)
2021年04月18日00時42分
(現地時間)
16日午後、ホワイトハウスでバイデン米大統領と首脳会談。共同記者会見。ワシントン市内のホテル「ウィラード・インターコンチネンタル・ワシントン」。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)主催オンライン講演。同行記者団のインタビュー。同行記者団と懇談。大統領迎賓館ブレアハウス。
17日午前、米製薬大手ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)と電話会談。政府専用機で米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地発。
バイデン大統領と共同記者会見
LIVE: Pres. Biden and Japanese PM Yoshihide Suga press conference — 4/16/21
4/17
【ノーカット】日米首脳 共同記者会見 日米同盟の重要性を確認
4/17 (菅首相の日本語声明あり)
訪米中の菅義偉総理大臣とアメリカのバイデン大統領はホワイトハウスでの首脳会談後、共同記者会見を行いました。 会見で菅総理は「日米同盟の重要性はかつてなく高まっている」としたうえで、中国を念頭に「東シナ海や南シナ海における力による現状変更の試み、他者に対する威圧に反対することで一致した」と述べました。 また、新型コロナウイルス対策や気候変動問題を推進していくことでも一致したと明らかにしました。
菅義偉首相は16日午後(日本時間17日午前)、バイデン米大統領と米ワシントンのホワイトハウスで会談した。首相は会談後、バイデン氏とともに共同記者会見に臨み、「台湾海峡の平和と安定の重要性について改めて確認した」と述べた。
首相は「日米同盟はインド太平洋地域、世界の平和、安定の礎として役割を果たしてきたが、厳しい安全保障環境の背景に同盟の重要性はかつてなく高まっている」と指摘した。そのうえで「インド太平洋地域や世界全体の平和と繁栄に対し中国が及ぼす影響を真剣に議論した」と説明。「東シナ海や南シナ海における力による現状変更の試み、他者に対する威圧に反対することで一致した」と述べた。首相はまた、日本の防衛力強化を図る方針を示したのに対し、バイデン氏が沖縄県・尖閣諸島への日米安全保障条約第5条の適用を含む米国による日本防衛へのコミットメント(確約)を改めて示した、と明らかにした。
北朝鮮情勢についても意見交換し「完全かつ検証可能で不可欠な非核化」(CVID)を求めることも確認。北朝鮮による日本人拉致問題では「日米が連携して北朝鮮に即時解決を求めると確認した」と明かした。
首相は今夏の東京オリンピック・パラリンピックについて「世界の団結の象徴」として開催する決意を表明。「バイデン氏からはこの決意に対する支持を改めて表明していただいた」と語った。五輪開催に向け「感染症対策を万全にし、科学的、客観的な観点から安心安全な大会を実現すべくしっかり準備を進める」と語った。
気候変動問題を巡っては日米で脱炭素化をリードしていく方針を確認し、各分野で協力強化を図る「日米気候パートナーシップ」を立ち上げることで合意した述べた。新型コロナウイルス対策については、ワクチン供給や国際保健分野で日米間の官民協力の強化に向けて協力していく方針を確認したと語った。
バイデン氏は会見で「生産的な議論ができた。日米同盟や共通の安全保障への強固な支援を確認した」と評価。「私たちは日本の安全保障を鉄壁で守ることを確認した。中国の挑戦、東シナ海、南シナ海における活動、北朝鮮について話し合い、『自由で開かれたインド太平洋』を将来にわたり確保することを話し合った」と述べた。男子ゴルフのマスターズ・トーナメントで松山英樹選手が優勝したことを挙げ「日本の皆さんにお祝いを申し上げたい」とも述べた。【ワシントン田所柳子】
【台北時事】菅義偉首相とバイデン米大統領の共同声明に「台湾海峡の平和と安定の重要性」が明記されたことについて、台湾の総統府報道官は17日、「米国と日本政府による台湾海峡の平和と安定重視に感謝し、評価する。インド太平洋地域の平和と安定にとってプラスになると信じる」とするコメントを発表した。
台湾周辺では、中国軍機が連日のように台湾の防空識別圏に侵入するなど、軍事的挑発を繰り返している。報道官は、「台湾海峡の平和と安定は、両岸(中台)関係の範囲から、インド太平洋地域、ひいてはグローバルな焦点に引き上げられた」と指摘。日本が台湾問題で、米国と連携する立場を鮮明にしたことで、台湾としては対中抑止力の強化につながることを歓迎している。
President Biden Hosts H.E. Suga Yoshihide for an Expanded Bilateral Meeting
2021/4/17
President Biden Hosts H.E. Suga Yoshihide, Prime Minister of Japan, for an Expanded Bilateral Meeting The White House
バイデン大統領がH.E.を主催菅義偉首相、拡大二国間会合
ホワイトハウス
Biden hosts Japanese prime minister at the White House
2021/4/17
Japan, US Affirm Strong Alliance in First White House Visit
4/17
【速報】訪米の菅首相、首脳会談終え取材に応じる
2021/4/17
菅首相が訪米から帰国 国会に成果などを報告へ
2021/4/18
菅首相の初訪米で弱点露呈 思惑通りにいかなかった記者会見
毎日新聞 2021/4/18 11:02(最終更新 4/18 12:22) 1380文字
菅義偉首相の初訪米は予定された日程を無難に終えたが、最大の対外発信の場であるバイデン米大統領との共同記者会見は日米両政府の思惑通りとはいかなかった。
16日午後5時(日本時間17日午前6時)過ぎ、バイデン氏が先導する形でホワイトハウスの中庭に両首脳が現れ、左右に置かれた演壇の前に立った。新型コロナウイルス対策として参加できる記者の人数が限られていたため、私は中継映像越しに見ることになった。
ホスト役のバイデン氏はマスクを取ると、曇天から晴れ間がのぞいたことを受けて「首相が太陽を運んできた。彼は何でもできるんだよ」とジョークから入ったが、会場が沸いたような雰囲気はなかった。
会談の焦点は対中国戦略であり、両首脳もそれぞれの立場から中国を意識して発言した。バイデン氏は冒頭発言で「我々は中国からの挑戦に共に立ち向かっていく」と中国をいきなり名指しした。民主主義に対する専制主義の「挑戦」に対して、日米が手を携えて返り討ちにするという決意がにじんだ。一方、菅氏は中国の「威圧」に反対する姿勢を鮮明にしつつ、「中国と率直な対話を行う必要もある」「国際関係における安定を追求すべきだ」と融和的な姿勢を見せた。
ところが、質疑に入ると雰囲気が一変した。会見では日米双方のメディアから2問ずつ質問することになっていたが、最初に質問に立ったAP通信の記者が外交問題はそっちのけで、米国内の銃規制の本気度を問う質問をしたからだ。
こうなると、菅首相や日本メディアは蚊帳の外であり、米国の内政モードに入ってしまう。バイデン氏も銃撃事件の頻発を「国家の恥だ」と繰り返し、「米国では毎日、毎日だ。大規模な銃撃事件が起きている。国家の恥であり、終わらせなければならない」と口調を強めた。
一方、菅氏は初訪米の舞台でも、いきなり「アドリブ力の低さ」という弱点を露呈してしまった。3番目に質問したロイター通信の記者はバイデン氏に対イラン政策を質問した後、「首相にもお聞きしたい」として「公衆衛生の専門家も疑問視する中で、東京オリンピック・パラリンピックを開催する無責任さ」をただした。しかしバイデン氏の答弁後に首相は答えるそぶりも見せず、最後の日本メディアの記者を指名した。
最後の質問に五輪関連が含まれていたため、「首相が五輪の質問を無視した」ということにはならなかった。しかし、自民党の二階俊博幹事長が「五輪中止」の可能性に言及し、国際社会でも改めて開催の行方が注目されていたタイミングで、逆に「新型コロナ対策をどう進めて、どう五輪を開催するのか」をアピールする機会を生かせたかといえば、そうではなかった。せめてロイターの質問に臨機応変に答えていれば、五輪開催に関する印象も違っていただろうし、首相の存在感を国際的にも示せたように思う。【ワシントン秋山信一】