国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄首相は20日夜(日本時間21日午前)、国連本部で一般討論演説した。ロシアのウクライナ侵略を強く批判し、法の支配に基づく国際秩序の徹底が必要だと訴えた。
首相は、ウクライナ侵攻への対応で機能不全と指摘されている安全保障理事会の改革が必要だとし、改革に向けた決議案の作成に向けて「文言ベースの交渉を開始する時期だ」と主張した。来年1月から安保理の非常任理事国になる日本は、大国だけでなく「小さな声にも真摯(しんし)に耳を傾けながら、国際社会における法の支配を強化するべく行動する」とも表明した。
首相は「人間の安全保障」の重要性も指摘。食料安全保障や情報通信分野での国際標準・規格作りを通じて人々が質の高い生活を享受できる取り組みを進めるため、日本が「開発協力大綱」を改定すると表明した。(ニューヨーク=西村圭史)
9/21(水)朝刊チェック:国葬でズタボロになる岸田内閣
#報道特集 安倍国葬で「弔意を国民に強制しないと岸田総理は言うが、国民が弔意を示して初めて国葬は成立する」と中央大学宮間純一教授。 国民の過半数が反対する安倍国葬は、国葬要件を欠いている。