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とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「うしろむきの電車」北山修

2006年05月07日 09時14分07秒 | 
若いゆえに失敗した恋。別れた恋人に書いた詩であろう「さらば恋人」。
それをさらに距離をおいて書かれたのが「うしろむきの電車」だと思っている。
夏の時代の まばゆいばかりのやわらかな感性がそこに息づいている。私にとっては、遠い感性になってしまったが。せめて、こうして書き連ね、郷愁に酔いたい。

      「うしろむきの電車」

      うしろむきの電車にのり
      冷えてしまったお茶をのみ
      想い出話に笑いをおさえ
      窓からみえる空 君の国だ

      ひとつ昔のように 君のところに行きたい
      昔と同じ服を着て 夜明けに出かけよう
      うしろむきの電車にのり 小さな駅におりたって
      若い車掌さんに 挨拶をして
      改札をでたら そこが君の街だ
      ひとつ昔のように 今から旅に出よう

      ひとつ昔のように 君とふたりで行きたい
      ブドウ酒を口にふくんで 夜明けに出かけよう
      うしろむきの電車にのり 床の上にねそべって
      かぞえきえぬ トンネルをすぎて
      その目がさめたら そこが君の国だ
      ひとつ昔のように 今から旅に出よう
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