新型コロナウイルスの今後の状況について京都大学の西浦博教授がシミュレーションを行い、東京都では新規感染者数の増え方が現状よりも少し下がったとしても来月上旬には1日3000人を超えるという結果になりました。
これは西浦教授が21日に開かれた厚生労働省の専門家会合で示したものです。
試算では、前の週の同じ曜日と比べた1日の新規感染者数の増え方が現状の1.5倍より少ない1.3倍が続いたと仮定すると、東京都内では来月7日には1日3000人を超え、来月21日には5235人に上るという結果になりました。
さらにグループでは今月14日までのデータをもとに今後の都内の入院患者数の推移を試算しました。
その結果、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数が、東京都で現状の「1.2」から10%の減少にとどまった場合は新規感染者数は減少せず、入院患者数も今月14日時点のおよそ2000人から増えて来月中旬には3000人台が続き、来月末には4083人に上るという試算になったということです。
また、来月下旬には40代や50代の入院患者が全体の半数ほどを占める可能性があるということです。
一方、実効再生産数が20%下がれば、新規感染者数は減少に向かい、病床のひっ迫も避けられるという結果になりました。
試算では、前の週の同じ曜日と比べた1日の新規感染者数の増え方が現状の1.5倍より少ない1.3倍が続いたと仮定すると、東京都内では来月7日には1日3000人を超え、来月21日には5235人に上るという結果になりました。
さらにグループでは今月14日までのデータをもとに今後の都内の入院患者数の推移を試算しました。
その結果、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数が、東京都で現状の「1.2」から10%の減少にとどまった場合は新規感染者数は減少せず、入院患者数も今月14日時点のおよそ2000人から増えて来月中旬には3000人台が続き、来月末には4083人に上るという試算になったということです。
また、来月下旬には40代や50代の入院患者が全体の半数ほどを占める可能性があるということです。
一方、実効再生産数が20%下がれば、新規感染者数は減少に向かい、病床のひっ迫も避けられるという結果になりました。
西浦教授は「ワクチンの普及に伴って重症化する高齢者は減っているが、感染者数全体の規模が大きくなっていて大変憂慮している。一般病床でも医療従事者の負担が増していて、ゆっくり静かに医療現場が危機を迎えつつある。今は流行を止める重要な瀬戸際にあるので、職場でのクラスターを抑えたり、東京から地方に出かけて感染を広げることが無いようにしたりと、一人ひとりが協力してほしい」と話しています。