『児童文学論』L・H・スミスより。「絵本」の章に、ポターに触れている部分がありましたので、引用しておきます。わたしが、絵本と言うものを、どのくらい理解しているかは、不問にしてください。歴史をふまえての記述の前後の文脈を無視して、ポターの部分だけ引用しても、意義は半分かと思いますが、読まないよりは、読んだほうが、少しさっぱりすると思い、載せました。 . . . 本文を読む
べつに 意識していたわけではなかったのですが(本当ですよ)、「ピーターラビットの絵本シリーズ」の要約を終えた今日、3月10日は、石井桃子さんの100歳のお誕生日だったんですってね。驚きました。ネットサーフィンをしていて知りました。ついでに、2,3記事を集めてみました。知らなかったのは、私だけかもしれないけれど。なにせ、テレビも見ないし、日本の新聞もうるさいので必要な時にしか読まない。でも、なぜか、世の潮流にひっかかるときは、ひっかかる。私は、もちろんイベントには行かず、部屋で、89円のミニパイプでゴールデンバットを吸っています。しばらくは、節煙です。 . . . 本文を読む
(24)の1 こぶたのロビンソンのおはなし(1930年刊)表紙裏より;シリーズのなかでは最後に出版されましたが、書き始められたのはその40年近く前のことでした。舞台のスケッチはポターが若いころ休暇を過ごした、いくつかのイングランドの海辺の町で行われました。あるときポターは、ファルマスの港で船に乗っているブタを見ました。この光景から、デポンシャーの農場から波乱万丈の旅の末、ボング樹の生えている島にたどりつく、こぶたのロビンソンのお話が生まれたのです。 . . . 本文を読む
(23)セシリ・パセリのわらべうた(1922年刊)表紙裏より;ポターの二冊目のわらべうたの本です。一冊目の「アプリイ・ダプリイのわらべうた」と同じように、ポターがずっと以前からかきためてきた詩と絵をまとめてつくられました。例えば「てんじくねずみの畑」の絵は、1893年に初めて描かれたものですし、「セシリ・パセリのわらべうた」は、1897年にポターが小冊子にしたものです。 . . . 本文を読む
(22)アプリ・タプリイのわらべうた(1917年刊)表紙裏より:ポターがながいこと心の中であたためてきたわらべうたの本の構想が、ついに形になったものです。1917年、彼女の本を出版しているウォーン社が破産の危機に陥ったとき、ポターがかきためてきた詩と絵をまとめて、この本が出版されました。
これを機に、ウォーン社は再建を始めることができました。同じ本のなかでも絵のスタイルが異なるのは、描がかれた時期がそれぞれ違うからです。
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(21)こぶたのピグリン・ブランドのおはなし(1913年刊)表紙裏より;ビアトリクス・ポターがウィリアム・ヒーリス氏と結婚し、農場での生活に腰を落ち着けた年に出版されました。ポターは何年も前から、このお話に使うために、自分で飼っているブタのスケッチをしていました。お話でピグリンと手をつないで逃げ出す雌の黒ブタのピグウィッグは、ポターが家の中で飼っていたペットのブタがモデルです。 . . . 本文を読む
(20)ずるいねこのおはなし(1971年刊)表紙裏より;もともとはポターがネリー・ウィーンという幼い・少女にプレゼントした、折りたたみ式の手製本でした。
1906年、出版が検討されましたが、ポターが絵を描き直すのに気が乗らず、取りやめになりました。結局、ポターの死後30年ちかくたった1971年、ネリーのために描かれたオリジナルのスケッチを使って、初めてこの本が出版されました。
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(19)パイがふたつあったおはなし(1905年刊)表紙裏より;ポターがソーリー村にあるヒルトップ農場を購入した年に出版されました。このお話には、ソーリー村に実際にある家々、庭、小道などが、そっくりそのまま描かれていますが、登場する住民たちはみな動物です。ねこのリビーがいぬのダッチェスをお茶の会に招待したことから、こっけいな騒動が始まります。
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(18)カルアシ・チミーのおはなし(1911年刊)
表紙裏より;ポターの小さい絵本のシリーズは、母国イギリスだけでなくアメリカでも大人気になりました。この おはなしで、ポターは、アメリカの読者に読んでもらおうとして、ハイイロリス、シマリス、クロクマなど、アメリカに生息する動物を登場させ、それらの動物たちがイングランド湖水地方の森で楽しく暮らす様子を描きました。 . . . 本文を読む
(17)ジェレミー、フイッシャーどんのおはなし(1906年刊) 表紙裏より;ポターがエリック・ムーワという幼い少年に出した絵手紙がもとになっています。この絵手紙は、ポターが家族と一緒にスコットランドで避暑をしていたときに書かれました。個性あふれる登場人物たちは、ポターの父の釣り仲間がモデルです。たった一日の間に、釣り人として考えられうる限りの不運にみまわれるカエルの姿が、ユーモラスに描かれています。 . . . 本文を読む
(16)ティギーおばさんのおはなし(1905年刊)
表紙裏より;主人公のティギー・ウインクルおばさんは、キティ・マクドナルドという名のスコットランド人の洗濯屋さんがモデルです。ティギーおばさんも、実在のキティ・マクドナルドと同じように、小さくて丸っこい、うでききの洗濯屋ですが、キティとは異なって、ぼうしの下にはとげを生やし、動物たちのきみょうな洗濯物をたくさん引き受けています。 . . . 本文を読む
(15)グロースターの仕たて屋(1903年刊)表紙裏より;ポターが一番気に入っていた絵本です。このお話は、仕立て屋が縫いかけの上着を店において帰ったところ、驚いたことに朝にはそれが仕上げられていたという実話にもとづいて書かれたものです。後になって仕立て屋の弟子たちのしわざとわかったのですが、ポターはそれを小さい茶色のねずみたちがクリスマス・イブにしたことという設定にして、このお話をつくりました。 . . . 本文を読む
(14)ひげのサムエルのおはなし(1,908年刊)
表紙裏より;ヒルトップ農場の家が舞台です。この古い家には、ねずみたちが隠れ
るのに都合のいい場所が
たくさんあり、ポターはねずみを追い払うのにいつも苦労していました。このお話では、こねこのトムが、サムエル
という大ねずみの住みついている天井裏に迷い込んで、危うく「ねこまきだんご」にされそうになってしまいます。 . . . 本文を読む
(13)キツネどんのおはなし(1912年刊)表紙裏より;アナグマ・トミーとキツネどんという二人の悪党が出てきます。読者に最も人気のあるピーターラビットとベンジャミン・バニーも登場して、大活躍します。今回の冒険では、ベンジャミンの子どもたちがアナグマ・トミーにさらわれますが、アナグマ・トミーと嫌い合っているキツネどんが、図らずも小うさぎたちの救出に手を貸してしまうことになります。 . . . 本文を読む