海でのスリップ。
自分自身が思っていた以上の後悔。
「これからオレはどうなるんだろう……………」
先の見えない不安がつきまとっていた。
母と弟(次男)、また友人たちは、
「まぁ、しょうがないよ。たまにならいいじゃん。」
………と言ってくれた。
しかし、
今から四年前、私が人生のドン底に立った時、
一番世話になった弟(三男)の言葉は違っていた。
弟(三男)
「いや、兄ちゃん、
それってさ、
ただ事じゃないよ。
分かってる?」
弟(三男)と電話で暫く話をした。
その弟は、私と同じ、"ギャンブル依存症者"
今でもGA(ギャンブラーズ・アノニマス)に通っている???
自称幽霊メンバー。
断ギャンブル9年目のGAメンバー。
でも、
今でも私にとって、その弟(三男)はGAのスポンサー的存在でもある。
弟(三男)
「とりあえずさ、
AA言って報告しておかなきゃダメじゃね?」
そう弟に促され、私は久しぶりにAAミーティングの扉をノックした。
2019.10下旬
約半年ぶりに私はAAミーティングに出席した。
仲間:
「いや、"ちぃ~暴さん"
お久しぶりです。
元気でした?」
私が通っていたグループは、出席者が6~10名ほどだった。
半年ぶりに出席してみたけれど、メンバーはほとんど変わってはおらず、増えもせず、減りもせず、……のような状態が続いているようだった。
定刻を迎え、ミーティングが始まった。
ビックブック、
序文、
何ヵ月かぶりに読んだ。
そして、
私は集まっていた仲間たちに、3年と8ヶ月ぶりにビールを飲んだこと、そして、自分自身が思っていた以上の後悔が押し寄せてきていること。
これから自分自身が、これから先
「本当にお酒を絶って自分は生きていきたいのか?
本心は自分で解らなくなっている現状。」
………などを聞いてもらった。
みんな真剣に私の話に聞き入ってくれた。
自分の身にも、いつ起こるか解らない、そんな様子で私の話を聞いてくれている様子だった。
仲間たちとの"共感を"久しぶりに味わったような気がした。
ただ、
一つだけ、
一つだけ、私と仲間たちとの違いは…………
彼らの立っている地盤(基礎)と、
今、私が立っている地盤(基礎)が、
まったく別な物に変わってしまったこと。。。
例えるなら、
彼ら(仲間)たちが今乗っているのは、頑丈なロープで固定されている丸太の筏(イカダ)。
それに対し、
今私が乗ろうとしているのは、
自分でなんとなくペタペタと固めてみた、
"泥の舟"