くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

ノンアルコールビール

2017-06-07 20:12:56 | 日記
先日のこと。
近所のスーパーへ買い物へ行った。
私の自宅から自転車で3分ほどの場所に都合よくスーパーがあるので、夜になってから買い物に出掛けることが多い。
夜9時までの営業。なので8時には決まって惣菜、鮮魚などが半額なるので、その時間を狙って行くことが多い。しかしそう考えるのは私だけではなく、皆同じらしい。。。
8時半を回ってしまえばほとんどすべてが売り切れ………
などと言う日もよくある。


普段はよる8時を回ればお客も少なくなり、買い物もスムーズに終わるのだが、この日は珍しく閉店間際になってもかなりの客がレジに並んでいた。





「仕方ないな………並ぶか。。。」






仕方なくレジで順番を待ちながら周囲を見渡していると、

ノンアルコールビール特売

という店内に貼られていた大きなポップが目についた。





『ノンアルか……
試しに1本ぐらい………』





ふと、そんな思いがよぎったが、買うのは止めておいた。


この1年、いや去年の2月の入院中からアルコールは断ってはいるけれど、

「たまにはノンアルならいいか。」
…………という衝動にこの時には駆られた。
いつも通っているスーパー。普段の買い物でも酒のコーナーをわざわざ避けて通ることなどはないが、この日はやけにその「ノンアルコールビール特売」の看板が気になってしまっていた。




最近、AAの仲間の一人がスリップした。
彼は5年以上のソブラエティ(断酒期間)がありながらも、持病のうつ病が悪化したらしく、スリップしてしまったらしい。
そんな彼は普段からノンアルコールビール愛好家だった。


「あんまし良くないような気がするけどね、ノンアル。」

………と私は彼にミーティング前の雑談などで警告していたが、彼は




「大丈夫だよ。」

…………と、ずっと言っていた。








AA(アルコホーリクス・アノニマス)が始まったのが1935年。
今から80年以上前………
まさかAA創始者であるビルとボブも、ノンアルコールビールなるものが登場し、それが普通に出回る世の中になるなどとは思ってもいなかったのではないだろうか。

現代の科学では、どうやらノンアルコールであっても、"最初の一杯への狂気"、そしてその後に起こる"身体的渇望"にも影響をあたえることが解っているらしい。




が、

『チョット試してみようか?
ノンアルだし、どうなるのかな。
虎穴に入らずんば虎子を得ず………とも言うしな。』






……………という思いも正直ある。







しかし……

『君子危うきに近寄らず』…………
とも言うしな。

せっかく普通の人(健常者)にとっては、あまり必要のない教養まで身につけ
させられ

る機会にも恵まれたしな。









止めときます。