くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

ARP復習④

2017-05-24 22:20:46 | 日記
第4章 アルコール依存症の経過と転帰


これまでの章では、アルコールの身体への影響、及び家族や社会への影響をみてきました。アルコール依存症は進行性の病気と言われており、問題飲酒をそのままにしておくと様々な身体疾患に陥る危険性や、自分自身だけではなく周囲との関係も悪化していく危険性があります。そうした状況や状態は、自分自身がこうありたいと望んだものでしょうか?
この章では、アルコール依存症の経過と転帰についてみていきたいと思います。




1】 治療の目的
アルコール依存症な対する医学的なとりくみが始まった当初は、節酒がよいのか断酒がよいのかという議論も多かったようです。しかし、今現在では治療目標を節酒にする専門家はいません。それは、アルコール依存症という病気がコントロール障害であり、たとえ少量でも飲んでしまえば元の飲酒状態に戻ってしまうからです。

これらに関する研究の一部としては次のものがあります

○35名のアルコール依存症者に対し節酒を目標に外来治療を行うが、節酒状態を学習できたと考えられた14名も最終的には再び制御不能飲酒へ戻ってしまった、という報告。

○断酒を治療の目的にする方が確実であり、また節酒していても身体障害が大きい。節酒しようとしている者の多くは、断酒しようとして努力してもそれが不可能であるため節酒という状態を余儀なくされている。

○病院を受診するが、それ以降の治療を拒否した62名の追跡調査をすると死亡倍率が一般人に比べ5倍であった、という報告。

断酒群での死亡者の割合は8.0%、節酒群で29.4%、再飲酒群で29.6%。節酒群と再飲酒群の死亡者の割合はほぼ等しい、という報告。
⬇⬇⬇

節酒は決して良好な転帰とは言えない


それでは、アルコール依存症者はどうして節酒が困難になるのでしょう?



2】脳の学習作用
○脳内の報酬回路形成
・ 飲酒→脳内のドーパミン放出を促進する。つまり、多幸(快感)+緊張、心理的葛藤を忘れさせてくれる。
・ 反復飲酒することで、ドーパミン放出力の低下→アルコールがない状態では、機能不全が生じる。つまり、多幸感の反対、リラックスできない(緊張感)、不安感が増大→飲酒欲求の増大。
・ さらに飲酒が続くことで脳内の飲酒欲求(無意識の衝動)は増大。増大した反応性は元には戻らない(脳内学習作用)


○枯れ井戸現象

A.機会飲酒(宴会、週末飲酒など)
B.習慣性飲酒(晩酌、寝酒など)

C.少量分散飲酒(日常行動の合間合間に飲酒するなど、2日以上にわたる)
D.持続的酩酊飲酒(飲酒して深く酩酊し覚めてまた飲酒、単独、2日以上にわたる)
図 : 飲酒パターンの分類

・ 患者さんの大半は、再飲酒するときに入院前のC、Dの状態に戻ることを望んでいない。A、Bの状態でやっていこうと考える。
しかし、再飲酒の直後はそうした行動が出来ていても、いつの間にか入院前のC、Dの状態に戻ってしまう。
初飲からC、Dの状態に至るまでに要した年月に比べ、再飲酒(slip)してからC、Dの状態に至るまでに要する月日は極めて短い。
再飲酒(slip)の最初の一口目からC、Dの状態に至る経過を、水が上がらない井戸に呼び水を注ぎ入れると、再び井戸の底から水がほどばしり出てくることに例えて枯れ井戸現象と呼ぶ。

・ 断酒を続けたあとでも再飲酒すると、過去に獲得してしまった飲酒欲求反応が脳内に起こり、あまり時間をおかずに以前と同じ飲酒パターンに戻ってしまう(脳が学習したことは生涯忘れない)
・ いかに強固な意志をもってA、Bの状態に留まろうとしても、本人の意思の及ばぬ脳内のプロセスが駆動してしまうのが依存症の病態
A、Bの状態に留まることができないのは意志や精神力が不足しているためだと、アルコール依存症者は考えがちだが、それは大きな誤解
・ 一方、呼び水の一口目はアルコール依存症者本人の意思による行為




次章では、"アルコール依存症は回復可能な病気なのか?"………ということをみていきたいと思います。






【私的感想】

この前、私のブログの記事で「オレは依存症じゃない」という記事をUPしたと思いますが、こういう事実を突き付けられるとなかなか再飲酒(slip)はできないな………と感じさせられます。



過去の記事はこちら⤵
オレは依存症じゃない - くもり空の下で……



しかし、ぶっちゃけ言うと「チョットぐらいならいいじゃん、チョットなら大丈夫じゃね?もしかしたら深酒はたまにしていたけど、オレ…ホントは依存症なんかじゃないのかも?」………という思いは常に私のなかにあります。

だから依存症が【否認の病】と言われている由縁なのでしょう



今回の章については、アルコール依存症に限らず、ギャンブル、薬物、sex、買い物、etc…………すべての依存症に当てはまるものではないかと感じました。



ベイトフィネス

2017-05-24 11:07:51 | 釣行記
少し心配していたベイトフィネスとハンドメイドルアーとのマッチング。

結果から言うとまったく問題なくキャスト可能でした。

この日、主に使用したルアーはハンドメイド4.5cmの3.0g、そして5.0cmの3.5gの二種類。


久々のベイトタックルだったので、何度かバックラッシュもしましたが、フルキャストするような渓ではなかったので絡みも軽傷で済み、さほど手間取ることなく溯行できました。

途中、リップ破損のアクシデントもありましたが、帰ったら修理予定。
簡単に修理できる、という利点もハンドメイドルアーにはあります。



(久しぶりのベイトタックル)



(滝壺へルアーを投入すると……)





ガツン!…と






(出てくれました)
(goodコンディションのイワナ)

(しかしリップが(T0T))





(高巻きも不可能なゴルジュに行く手を阻まれ、やむなく退渓)



タックルデータ
ロッド:メジャークラフト ファインテールFTS-B4102UL
リール:シマノ12アルデバランBFS XG

ライン:PE0.8号
リーダー:フロロ5lb

ルアー:ハンドメイド4.5cm、ハンドメイド5.0cm、スミスD-コンパクト