高橋のブログ

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【ボッシュ・アーヘン交響楽団のブラームス交響曲全集(その1. 第1番)】

2017-11-19 21:47:29 | 日記

ブルックナーの交響曲全集が話題となったボッシュ・アーヘン交響楽団だが、このコンビはブラームスの交響曲も全曲録音しているし、
メンデルスゾーンの主な交響曲も録音している(「宗教改革」は初稿録音)。

ブルックナーはアーヘン大聖堂でのライヴだったが、ブラームスはユーログレスでのライヴにしている。

今、ブラームスの第1番を聴いているが、例えば、フルトヴェングラーのようながっしりとした構築美を思い起こさせるような演奏とは違い、
またヴァント・北ドイツ放響のようなやや軽やかさとも違う。その中間あたりか。



とても若々しい演奏であり、第2楽章のコンマスのソロもとても自然。第4楽章の例のホルンもお見事。

特筆すべきは第4楽章のTrbのコラール後、ボッシュは51小節めからのティンパニをやや強めに叩かせていることだ
(譜面上はppで始まり54小節めからクレシェンドなのだが、最初からmfに近い音量で叩かせている。)。こんな解釈は他に知らない。

それから同じ第4楽章、練習番号Nの前はついrit.してストバイの2分音符を長めに弾かせる例が少なくないが、ボッシュはここはrit.せず、
いや逆に加速しているかのように指揮しているのも興味深い。



他にもいろいろ気になるところが少なくなく、ブラームス1番ファンの方にはぜひ聴いてもらいたいと思う。

2006年12月のライヴ。フライングブラヴォー無し!!一瞬沈黙後、拍手が始まる。
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