Tokyo FM「ラブ・コネクション」内の安らぎのコーナー「Starbucks Music Barista」。
2月第3週のテーマは“yell/エール”でしたが、このテのものは吐いて捨てるほど歌があるわりには胸に届くものは意外にないものです。
独断ですが、'90年代くらいからそのテのものがやけに増えました。
岡本真夜「Tomorrow」、ZARD「負けないで」、永井真理子「ミラクル・ガール」など多数のタイアップ曲が流行りましたが、自分はそれとは一線を置いています。
人の苦境は十人十色です。
いじめや差別・ハラスメント・失業に遭っている人間の立場は、その立場に立った人間にしか(わかろうとしない限り)わからないままでしょう。
だから、届く人数は少ないかもしれないですが、届いた人には間違いなく「生きるチカラ」になるものを3曲選んでみました。
1:「Walk On」 (2000) by U2
愛、それは容易いことではない。
君が持ち運べるたった一つの荷物(baggage)、
容易いものではないもの。
君が持ち運べるたった一つの荷物、
それは君が置いていく(leave behind)ことの出来ないもの。
もし暗闇が僕たちを離れ離れに(apart)しようとするなら、
もし陽の光がなかなか現れないような気がするのなら、
もし君のガラスの心が万が一粉々に砕ける(crack)としたら、
振り返るほんの少し前に、
強い心でいるんだ。
歩き続けるんだ。
君の持っているもの、奴等には奪えないんだよ。
感じることさえ出来ないのさ。
歩き続けるんだ。
今夜は安心していいんだよ。
君はスーツケースに荷物を積めている。
それは、ある場所に向かうため。
僕たち誰も行ったことのない場所。
分かると信じられるはずの場所。
君は飛んでいくはずだった。
さえずる鳥が籠から飛び出るように、
自由を求めて飛び立つんだ。
歩き続けるんだ。
君が持っているもの、君には否定(deny)できない。
売ることも買うことも出来ない。
歩き続けるんだ。
今夜は安心していいんだよ。
オリジナルアルバム『All That You Can't Leave Behind』
訳詞:ホテル・ジワタホネさんのを転載しました。
もともとは当時ミャンマーの軍事政権に軟禁状態にあったアウンサン・スーチーさんへの応援の歌でしたが、
2011年3月11日発生した東日本大震災に遭った日本へのエールとして制作されたアルバム『Songs for Japan』にも収録されました。
2:「Positions of Life」(2000)by 徳永英明
http://www.youtube.com/watch?v=cfxYf8qvIPw
生きるという山を僕は
どれほど登っただろう
理想というカタチのない
憧れを追い続けて
自分という存在には
親しみを感じるけど
夢は?という問いに僕は
塞ぎ込む夜もあった
喜びに満ち溢れた
あの日を思い出しては
弱虫な自分にこの胸が
悲しくて張裂けそう
(中略)
どんな日も道に迷いながらも
誇りだけは忘れずいたい
悔しさが満ちて勇気を出せば
きっと名前は残る
もし僕が終わりの日に
願い叶えられるなら
笑顔になれるほど僕達の
思い出を詰めて欲しい
傷付いて胸が壊れそうでも
瞳だけはあの空を見て
どんな日も強い気持ちがあれば
そこに名前が残る
オリジナルアルバム『remind』に収録。
なんて力強い歌なのか。
彼の苦境時に生まれたアルバム『Nostalgia』と『remind』には胸を打つ曲が入っています。
徳永英明応援ブログ「希望の星の小部屋」にかなり詳しい話が載っていました。
http://kibounohosi.blog.so-net.ne.jp/2009-07-11
3:「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(2001)by 馬場俊英
http://www.youtube.com/watch?v=mzD0f1OBcnw
Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys
ところで 今 オレは通りがかりのバッティング・センターに入り
時速140キロのゲージで順番を待っている
あのクソ暑い真夏の空 焼けついたグラウンド
陽炎のようなハッピネス 遠く耳鳴りのような歓声が 今も‥‥
一体誰があの日オレに一発逆転を想像しただろう?
でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる
いつかダイアモンドをグルグル回りホームイン
そして大観衆にピース!ピース!ピース!ピース!ピース!
そしてさらにポーズ!
2001年、インディーズ系アルバム『フクロウの唄』初出
2005年、マキシシングル『BOYS ON THE RUN 4 SONGS』
2006年、Album Versionがオリジナルアルバム『人生という名の列車』に収録。
すいませんが、いま“女子ブーム”で女の子向けにはいろんな商品で溢れているので、3曲目はあえて“男子前提”で選曲させていただきました。
高倉健・鶴田浩二など昭和世代の日本の男のイメージでは、誰かれに“あーしろ、こーしろ”と命令口調で多くは話さずに、自分の生き様を背中(姿)で見せるのが美学でもありました。
それでわかる人には嬉しく思う。 わからない奴は無理に相手にしない。
自分も歳を重ねてきて、その意味がわかってきました。
'90年代以降お友達感覚の「がんばろうよ」ソングにものすごく違和感を感じるのは、CMやドラマ・映画タイアップのために映像のBGMとして(映像世界の邪魔にならないように)組み込まれた歌詞と知ってしまったからでしょう。
本来、歌は「3分の物語」という代名詞でもあり、小説・物語のように喜・怒・哀・楽それぞれがあって当然のはずです。
「がんばろう」を歌うより、自分の生き様を相手に見せたり歌うことでその人が感激するほうが自然に思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
2月第3週のテーマは“yell/エール”でしたが、このテのものは吐いて捨てるほど歌があるわりには胸に届くものは意外にないものです。
独断ですが、'90年代くらいからそのテのものがやけに増えました。
岡本真夜「Tomorrow」、ZARD「負けないで」、永井真理子「ミラクル・ガール」など多数のタイアップ曲が流行りましたが、自分はそれとは一線を置いています。
人の苦境は十人十色です。
いじめや差別・ハラスメント・失業に遭っている人間の立場は、その立場に立った人間にしか(わかろうとしない限り)わからないままでしょう。
だから、届く人数は少ないかもしれないですが、届いた人には間違いなく「生きるチカラ」になるものを3曲選んでみました。
1:「Walk On」 (2000) by U2
愛、それは容易いことではない。
君が持ち運べるたった一つの荷物(baggage)、
容易いものではないもの。
君が持ち運べるたった一つの荷物、
それは君が置いていく(leave behind)ことの出来ないもの。
もし暗闇が僕たちを離れ離れに(apart)しようとするなら、
もし陽の光がなかなか現れないような気がするのなら、
もし君のガラスの心が万が一粉々に砕ける(crack)としたら、
振り返るほんの少し前に、
強い心でいるんだ。
歩き続けるんだ。
君の持っているもの、奴等には奪えないんだよ。
感じることさえ出来ないのさ。
歩き続けるんだ。
今夜は安心していいんだよ。
君はスーツケースに荷物を積めている。
それは、ある場所に向かうため。
僕たち誰も行ったことのない場所。
分かると信じられるはずの場所。
君は飛んでいくはずだった。
さえずる鳥が籠から飛び出るように、
自由を求めて飛び立つんだ。
歩き続けるんだ。
君が持っているもの、君には否定(deny)できない。
売ることも買うことも出来ない。
歩き続けるんだ。
今夜は安心していいんだよ。
オリジナルアルバム『All That You Can't Leave Behind』
訳詞:ホテル・ジワタホネさんのを転載しました。
もともとは当時ミャンマーの軍事政権に軟禁状態にあったアウンサン・スーチーさんへの応援の歌でしたが、
2011年3月11日発生した東日本大震災に遭った日本へのエールとして制作されたアルバム『Songs for Japan』にも収録されました。
2:「Positions of Life」(2000)by 徳永英明
http://www.youtube.com/watch?v=cfxYf8qvIPw
生きるという山を僕は
どれほど登っただろう
理想というカタチのない
憧れを追い続けて
自分という存在には
親しみを感じるけど
夢は?という問いに僕は
塞ぎ込む夜もあった
喜びに満ち溢れた
あの日を思い出しては
弱虫な自分にこの胸が
悲しくて張裂けそう
(中略)
どんな日も道に迷いながらも
誇りだけは忘れずいたい
悔しさが満ちて勇気を出せば
きっと名前は残る
もし僕が終わりの日に
願い叶えられるなら
笑顔になれるほど僕達の
思い出を詰めて欲しい
傷付いて胸が壊れそうでも
瞳だけはあの空を見て
どんな日も強い気持ちがあれば
そこに名前が残る
オリジナルアルバム『remind』に収録。
なんて力強い歌なのか。
彼の苦境時に生まれたアルバム『Nostalgia』と『remind』には胸を打つ曲が入っています。
徳永英明応援ブログ「希望の星の小部屋」にかなり詳しい話が載っていました。
http://kibounohosi.blog.so-net.ne.jp/2009-07-11
3:「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(2001)by 馬場俊英
http://www.youtube.com/watch?v=mzD0f1OBcnw
Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys
ところで 今 オレは通りがかりのバッティング・センターに入り
時速140キロのゲージで順番を待っている
あのクソ暑い真夏の空 焼けついたグラウンド
陽炎のようなハッピネス 遠く耳鳴りのような歓声が 今も‥‥
一体誰があの日オレに一発逆転を想像しただろう?
でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる
いつかダイアモンドをグルグル回りホームイン
そして大観衆にピース!ピース!ピース!ピース!ピース!
そしてさらにポーズ!
2001年、インディーズ系アルバム『フクロウの唄』初出
2005年、マキシシングル『BOYS ON THE RUN 4 SONGS』
2006年、Album Versionがオリジナルアルバム『人生という名の列車』に収録。
すいませんが、いま“女子ブーム”で女の子向けにはいろんな商品で溢れているので、3曲目はあえて“男子前提”で選曲させていただきました。
高倉健・鶴田浩二など昭和世代の日本の男のイメージでは、誰かれに“あーしろ、こーしろ”と命令口調で多くは話さずに、自分の生き様を背中(姿)で見せるのが美学でもありました。
それでわかる人には嬉しく思う。 わからない奴は無理に相手にしない。
自分も歳を重ねてきて、その意味がわかってきました。
'90年代以降お友達感覚の「がんばろうよ」ソングにものすごく違和感を感じるのは、CMやドラマ・映画タイアップのために映像のBGMとして(映像世界の邪魔にならないように)組み込まれた歌詞と知ってしまったからでしょう。
本来、歌は「3分の物語」という代名詞でもあり、小説・物語のように喜・怒・哀・楽それぞれがあって当然のはずです。
「がんばろう」を歌うより、自分の生き様を相手に見せたり歌うことでその人が感激するほうが自然に思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。