生物見遊散歩

「生物」を「見」て「遊」ぶ「散歩」を「(生)物見遊散(歩)」と呼んで、「自然観察」を楽しんで行こう。

多治速比売神社

2016年01月11日 | 日記
昨日の続きです。
荒山公園には、多治速比売神社があります。

和泉国大鳥郡の延喜式内社二十四座の一つと言います。
530年頃の創建と言いますから、かなり由緒ある神社です。
境内の図です。

多治速比売とは、大和武尊の奥さんです。
大和武尊東征の折り、走水(今の浦賀水道)を渡ろうとすると、その海峡の神が波を起こして行く手を妨害したのだそうです。
そこで、多治速比売が、夫の身代わりとして、菅畳・皮畳・きぬ畳を水上に浮かべて海中に入ったと言います。
すると忽ち波は静まり、東征は成功したのだそうです。
良い奥さんですね。
本殿は重要文化財に指定されています。

昭和38年(1963年)に、泉北ニュータウンの造成計画に伴い、境内の整備、拝殿・参集殿等の大改築を行ったと言います。
この時に、周辺を公園(荒山公園)として整備したそうです。

境内には、福石神が祭られています。

福石神については、こんな昔話があるそうです。
昔々、和田村(荒山公園の辺り)には、夫婦仲の良いお百姓さんが住んでいました。
この家には、貧乏神が住み着いていたので、暮らしは楽になりません。
夫婦は貧乏神に出て行って貰おうとしますが、どうにもなりません。
そこで、女房は、着物を脱ぐなり腰紐を貧乏神の前に突き出しました。
貧乏神は目がくらみ、力が抜けて押さえ込まれました。
色香に弱かった様です。
貧乏神は、来世は福の内と言われる神に生まれ変わると言って丸い石になったと言います。
その後、この石のおかげで、お百姓さんは村一番の長者になったそうです。
夫婦は、もったいないと思い、この石を多治速比売神社に寄進したと言う事です。
多分、綺麗な奥さんだったのでしょうね。
コメント
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