今年の気候は花の開花期を狂わせてくれましたね
毎年恒例で「老母を訪なう旅」と称して自分の楽しみ一個加える秋田行なのですが目的を見失って直前までためらっていました。
然し、まとめて唯一動ける日数を確保できるのは連休を挟んだここだけ
夕方まで畑をこなして、眠い目をこすりながら明日出かける宿の手配と、簡単な下見をネットで検索したら夜中の2時を、廻ってしまった。
まだ、気持ちは高速を走るモードにならない・・・
兎に角寝て。。。4時にICを抜けると30%割引・・・長距離には大きいけれど起きられない、6時でも前は通勤割引など有ったけれどどうも6月からしか復帰しないようだ。
それでも、5時半には出発、今年の試みとして岩城以北仙台までのルート開通を体験して見ようと決行します。
ただ、ナビに検索して入れると「距離優先」と出た???
解りました!
先ず、70Kの速度制限 対面通行、一部追い越し車線つき
絵のサークル仲間に「浪江町」の人が居て「是非その後を見てよ」と乞われていたので見て置きたいと言う気持ちも有った。
双葉町に帰った「お休み処」で親しくなった長老もいるし。。。
然し、延々南相馬の表記まで放射線が地域によって変わるのを見て、帰宅困難地域は他のシーベルより10倍に跳ね上がるのを走りながら表示板で眺め
あちこちに広く点在する家屋が見た眼立派ながら、人の気配は皆無だったり、多く牧舎が有るのを見ると3年も前の光景がよみがえって精神状態に負荷がかかるのを身を持って体験させられました。
途中、通り道の実家でお茶を戴いた時はとっぷりと疲れたなぁと感じましたね。
先ず、初体験の「秋田内陸鉄道」、きっかけは 配食ボランティアの車の中
テレビで放映が有ったようで、列車の中に売り子さんが乗り込んで色々お惣菜やらを買ったりが良いんだよなぁという秘湯愛好家の一言です
自分は地方へ行く用事もなく、この支線は一度も利用した事が有りませんでした。
たまたま、老母の居るグループホームが丁度内陸線が通る直ぐ近くで、田んぼアートの現地が有ったことから興味を持って、いつかはのんびりと乗ってみたいかなぁとは思っていたのに拍車がかかった訳です。
始発駅から到着地へ運ぶサービス(有料)があるものの、途中まで車で行って一部乗る積りで、こちらはパス。
久々の母との珍問答で過ごして 一路、おまけ旅へ走ります。
八津のカタクリの里の先がお宿でした、テレビで名前を聞いたことがある「星雪館」
八津には友達が嫁いでいて情報を聞こうと思ったけど、みなさん日中は畑だし、自分も夜中になって連絡もつかず、当たるも八卦のお宿です、然も前日の手配ではいくら桜のシーズンが終わりと言えどももうアチコチ満杯で取れなくて当たり前の所・・・
兼業農家の「農家民宿」を愛好しています、今度は7度目ほどでしょうか、ナビが700mで「音声案内を終わります」は厳しい!
一応矢印を見ながら進も時々小道を一本間違えても少し走らないと方向が定まらないしね、今度もとんでもない方向へ進入、田舎は目印も無い所ですし・・・
お出迎えは紅白の「すもも」
おかみさんとひとしきり話しご飯になってお愛想しながらふと気が付いて「おかみさんの夕ご飯は?」と聞けば未だですって
ここでお夕飯を戴きます
組み立て自由のテーブル
申し訳なくて、どうぞどうぞと引き上げて戴いたら別棟に一組のお泊りで自分が一人です。
お風呂を戴いて、あちこち煌々と光っていた室内など消していざお座敷の布団に入る頃になって急に一人の夜が怖くなったから不思議、暗闇を怖がるのは人間だけって言うけれど、余りにも静寂で然もこのお宿の宿泊は急な階段を登った2階
階段の足元の電気だけにした途端「ゾクゾク」と怖さが襲って来たのです。
ふたま続きのお座敷のふすまを開けて寝たいけど
ふと昔こだわりの方から「夜中の2時にいろんな霊が動くのでもし入る時は夜中の2時に戸に隙間が有っちゃいけない」とか言うのを急に思い出して・・・(^0_0^) 馬鹿ね・・・
昔風のふすま絵も・・枕に頭をつけると家の軋みが音になって時々するし、真っ暗に出来なくて困りました
そのうち田んぼの蛙の声を聞くうちに落ち着いてきて 眠れました (*^_^*)
朝、その話をすると、下の階に娘さんが住んでいるんですよですって サ!
「早く言ってあげればよかったすな」と言われました。
習慣で4時半ころには目覚めて、準備宜しく長靴とウォーキングシューズも積み込んでいたので裏山を探索に出かけました
とは言っても右も左も解らない。。。
スギの林に林道が通っているので小路をカメラを片手に見かけない野草や花を撮りながら。。。。
うるいの畑、ギボウシの大きなものこちらでは、山菜を畑に移植して結構食べます。
陽当たりの加減で桜の花が残っているのを見つけて傍に行って見ると
沢縁にキササゲの花が黄色に流れて来ています、上流に木が有るんだなと足元をみたら、もう日当たりの良い所ではすっかり葉を広げている「こごみ」が何とこれからの芽で生えているでは有りませんか
3泊するので傷むからやめて置こうと思う心はすっ飛んで、もう山菜採取モードへ入ってしまいました。
宿の返事では翌日から予約があって一晩ならと仰っていたおかみさんの顔がよぎりました
誘惑に勝てず
採取
もしかして明日のお晩菜の採る場所荒らし?
手は止まらず、まだまだこれから伸びる芽も有るのを確かめてスーパーの袋にひとつ程収穫、おまけに出たばかりのウドの新芽にも当たり話のタネが一つ。
おかみさんからは全く心配が無く、採る場所は反対の山と聞きまして一安心
それより、おかみさんでさえそんな近くに撮れる場所が有ったとは知らなかったそうです。
沢の縁では誰の土地の心配もない所ですし、良い体験をしました。
現地では全く普通の光景で取り立ててといますが、水芭蕉・カタクリ・こごみ・せり等一緒に混成しているのはチョッと故郷とは言え山の宝庫西木とつくづく感心します。
沢ミズが出たばかりではいつくばってます
水芭蕉が名残に花をつけて
道端にエンレイソウ
グロテスクなシダの芽綿毛に光沢があります。
妖怪を連想する。
成長したら、マズそう
こちらは昇進正味の「ゼンマイ」
実際は、経験者にしか目につかない
さて翌日は「安の滝」めざして