猫たちの会話

      もし、猫が人間の気持ちで話したら・・・

あの頃の僕は?・・・後編

2016年11月12日 | ジーコの話

 

       

    ねっ。僕のこの姿 痛・痛そうでしょう?
    例のノラ猫が変な顔のおはなの事が気にいって、
    追いかけ回すんだよ。
    そこで僕が懲らしめるつもりが逆にやられて、
    近所の病院に連れて行かれて・・・
    でも、其処の先生はどうも猫が苦手らしく、
    少し離れた所から見て、触りもしないで「
    心配いりませんね」だって。
    所か゛ばい菌が付いて居たのか、どんどん化膿して
    熱も出るし、又病院に行ったら先生が「手術しますから」
    入院10日間して帰って来たけど、ごわごわの包帯が
    傷口にすれて1歩も歩けなくなっていたんだ。
      

       

       傷口の場所の包帯が返って痛くして・・・
       痛くって、食いしん坊の僕もさすがに何も
       たべられなかったね。

        
     父さんが僕の為にお水を運んで呉れて、
     熱があるからって氷を入れて呉れたり、
     とうさん・かあさん・そしておはなまでが看病たものね。
       

        
       痛くって動けない僕も少し筒歩けるようになり、
       ほらお水も飲みに行けるようになったよ。
       糊の利いたさらしの包帯は丁度傷口に
       当ってすれて辛かったのをかあさんが見て・・
       父さんのゆかたを作る為の絞りの藍染めにした、
       1反分を「父さんには又作ってあげるからと。
       何回も何回も藍の中に入れて作った生地で柔らかく
       僕の体な合わせてつくってくれて・・・
       藍は傷口に好いんだそうだよ、

        
       お陰で大食いの僕は食慾も出て来たのさ。
       1反の生地を1センチ間隔で一針・一針縫って絞り、
       藍も何回も入れて手を青くして作ったのを

        {ジーコの為なら}と作ってくれたのさ。
       でも作ると言っても針で縫ったのでないよ、
       ハサミでヂョキ・ヂョキと切るだけなんだ。

             

      少し筒だけど、動けるようになったら
      こっそりと覗いて傍に来なかったおはな

       
       戸の隙間から怖々をと覗いて居たおはなも、
       やっと安心したようで傍に来るようになったら、
       僕のお尻まで舐めて、そばを離れないのさ。

        「もう、大丈夫だよ」

        

       「おはなが守ってあげるね。」とばかりそばを離れない。
       とうさんとかあさんが傷の手当てをして呉れるのだけど、
       僕が厭がって鳴くと、おはなは何処に居ても飛んでくる。
       そして、父さんの手や足に噛みついて僕を助けようと
       して呉れるんだ。

 

     

      おはなの時はジーコ兄ちゃんが沢山世話をして呉れたものね。
      

      

      今度はおはなが痒い所もなめてあげるとね。
      かわいいやつさ。

       

       フーが来てからは、おはなをじゃまにしていたね。
       こんなに僕の事を心配してくれて居たのにね。
       すっかり、忘れて傍に来ると意地悪をして・・・・。
       

       

      これからは少しおはなに優しくしてあげなければな。
      こんな写真を見たら、優しくしなければと思ったよ。

     

     ねぇ、 かあさん 父さんに絞りの浴衣作ったの?
     父さんには悪い事をしてしまったんだね。
     おはなには、僕を守るためだからと、
     父さん随分齧られて、手も足も血だらけになってさ。

    

     今は父さんも天国に行ってしまったから、
     あの時の包帯だけでもお仏壇にあげようか?

        

 

     たまに昔の事を思い出すのもいいもんだね。
     僕も、21才になって、かあさんから朝晩注射を
     されているので元気で居られるけど、
     このごろは寝てばかり、少しはかあさんと遊んであげようかな・・・
      
      この写真が今の僕のスタイルですよ。
      中々、スマートになったでしよう?
      時々、おはなやフーのご飯は頂くけどね。
      お兄ちゃんが父さんの様に優しいよ。 
      でも、僕たちの為にかあさんが何時も叱られて居るんだ。

    今も「トイレが汚れてますよっ」てね。
    僕たちの為に言われています。

    でもね。内緒だけどお兄ちゃんが文句を言って居る時は
    かあさん、補聴器を外しているんだよ。

     何時も「気にしない・気にしない」ってブツブツ言ってるかあさんだよ。
     

 

      

          



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7 コメント

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Unknown (あずあず)
2016-11-12 23:45:31
ジーコちゃんの浴衣の包帯、覚えてますよ。怪我は痛かっただろうけど、手厚い看護をされて、ジーコちゃんは幸せな猫ですね。もう21歳ですか。あずきちゃんは12歳になります。ジーコちゃんを見習って、もっとたくさんご飯を食べて、冬に備えて少し太ったほうがいいかもです。若いときは4キロあったのに、少しずつ痩せて、今は3、4キロなんです。もう少し体重があったほうがいいなと思っています。
外科入院 (tsakae)
2016-11-14 08:55:33
入院期間も10日となると
ジーコ君もお母さんも精神的にもストレスだったでしょうね。
猫同士のけんかの傷は 化膿が心配ですよね。
我が家の黒猫も化膿して病院に連れていけなくて
往診してもらい 何とか化膿止めの注射と薬で
治りました。
今のジーコ君は大事にされたおかげですね。
体重は減りそうにもなさそうな感じがします。
とっておきの一枚 (モモママ)
2016-11-14 18:53:21
藍染された布は、殺菌効果だったか、防虫効果だっかたで、
だから、昔の知恵で夏の浴衣は藍染なのですよね。
丹精込めて作られた一反を、ジーコちゃんのために使われたお母さんは偉いですね
自分の浴衣地がジーコちゃんに使われても笑顔なお父さんも、おやさしいです
病院に10日入院していた時よりも、あたたかいお家に戻ってからの方が
絶対にジーコちゃんの怪我の回復は早かったと思います
21歳の今は寝ている時間が多いそうですが、立ち姿の手足がしっかりしているのに驚きました。
ちゃんとご飯を食べているから元気でいられるのでしょうね。
食事や食欲って大事だなって思いました。
Unknown (なおきちどん)
2016-11-14 21:52:42
なんだかジ~ンとしてます。
父さんの優しさ、お兄ちゃんの優しさ、母さんの優しさ・・・そしてジーコちゃんの優しさに。
父さんの浴衣生地で作った包帯はワタシも覚えてます。
でも、若き頃のジーコちゃん・・・細い!!(笑)
色もずいぶん薄かったんですね。
ジーコちゃんとおはなちゃんの間には見えない絆がしっかりあるんですよね~
身体を張っておはなちゃんを守ったジーコちゃんは男の中の男!
惚れ直しました
Unknown (azu)
2016-11-14 22:55:19
浴衣の包帯、洋服のように見えますね。
21年ともなるといろんなことがあったのですね。
ジーコくんだけではなくzikozaemonさんも本当に
よく頑張っていらっしゃいます。
「気にしない」のが一番です
その獣医さん・・ (ゆうこ)
2016-11-16 16:41:07
あの・・怪我したジーコ君 連れて行った病院って動物病院ですよね?獣医さんが猫苦手って・・触りもしないのに「大丈夫ですよ!」って何ですかそれっ!?って言ってやりたいですね。そのせいでジーコ兄ちゃんは苦しんで痛みが長引いて10日も入院になったのに・・。
でもお父さんやお母さんおはなちゃんの献身な看病で治ったのですね。それに体を張っておはなちゃんを守るなんて凄いな!!なかなかね 実際は怖くて出来るものではないですよ。男だね!格好いいよジーコ兄ちゃん!!
Unknown (zikozaemon)
2016-11-21 12:06:17
   アズアズさん
   tsakaeさん
   モモママさん
   なおきちどんさん
   azuさん
   ゆうこさん

コメント遅れてごめんなさいね。
たまに昔の3猫達の事をと思って書いたのですが、 自分で書いて自分で悲しくなってしまったのです。
私がもう少し強く先生に言ったら、あんなに酷くならなかったと、本当にこの写真を見るたびに、可哀想な事をしたと、胸が今でもくるしくなるのですよ。
前はブログがあることを知って居たら、皆さんから色々と教えてもらえたのでしょうけど、昔人間の私は転医させることも家に近いと言う事だけで、見てもらってたので、ジーコには可哀想な事をしてしまってました。
あの時の事を思い出すと、私のおろかさで、ジーコには切ない思いをさせてしまったと、今でも医院の前を通るのもいやです。
少し遠いけど、新しく医院が出来たので今はそこの医院にしています。
人間の病院はもちろん、動物病院も、罹る方がしっかり調べてから出ないとならない時代なんですね。

年を重ねて行くにしたがって、何でもしなければと思いながらも、中々と気持ちだけで、頭も手も思うようにならず、申し訳ありませんが、コメントをまとめてにさせてもらいました。


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