ブログ雑記

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前川前文部事務次官の座右の銘「面従腹背」

2017-10-14 20:32:15 | Weblog
1996年に小学館から出版された遠藤周作の「戦国夜話」を読んだ。
12話ある話の5話に「水の人、小西行長」の話があって行長が面従腹背の生き方をして秀吉の切支丹禁止令で棄教したにも関わらず陰で切支丹を助ける二重生活をしたことが書かれていた。そして第二次大戦中の自由主義者の面従腹背の生きざまは決然と主義を掲げて生き抜けない日本人の一つのパターンだとあった。確かに戦国を生き抜く行長や戦時中の弾圧に屈した文化人が時の権力に対して面従腹背の態度をとったことは命に関わる懸念のある時代だったから仕方がないと思う。でも如何だろう、現在の日本で面従腹背の生き方をしなければ命を奪われると言った心配はない。正しいと思う事を正面切って正々堂々と主張することこそ国家公務員のトップのあるべき姿のはずだ。 面従腹背は上司に対する忖度そのものではないのか。公務員の最高権力者の座右の銘が「面従腹背」だったのは驚きだった。そして前川発言が正義になっているのも不思議でならない。安倍首相の脇の甘さも大いに責められるべきである。政治家や公務員は国民に対する責任を確りと果たしてもらいたい。