先日TVを見ていたら。
某人気番組で、『泣ける映画BEST30』という特集を組んで、放送していた。
全国の、20代~60代・2000人にアンケートをとり、決定されたというランキング。
その中には、「うんうん、あれは泣けるよね」と頷けるものから、
「ええ?あれが泣けるの?」というものまでが含まれていたが、
ある意味、とても興味深かったので、私としても、
「ちと自分でその辺を整理しようかな」と、再び映画ノートをゴソゴソ取り出してみた。
以前にも紹介したことのある、この映画ノート。
その後、家の中を整理したら、また2冊ひょっこり出てきたので、
この時点で、5冊にわたり、延べ359本分の映画(ビデオ)の、
鑑賞後の感想が手元にあることになるが。
その中で私なりの『泣ける』映画を選んでみたら、
とある共通点があることに自分で気づき、
「なるほど~」と、思わず納得した次第(笑)
ま、『泣ける』という解釈が人それぞれであるように、
私にとっての『泣ける映画』とは、文字通りワンワン泣くことではなく、
「笑って考えて、じ~んわりと余韻が残り、生きていることの幸せに包まれるもの」
であるというのが結論、ということのようで.....。
と。
まあそういうことで。
興味ない方も多いかとは思われますが(笑)
私的・泣ける映画を、順位は別として、挙げてみたいと思います。
☆ 『マイケル』
ジョン・トラボルタがむっさい天使に扮するこの映画。
見たあとに幸せに包まれること間違いなし!の作品。
犬が好きな人にも見逃せない。
監督ノーラ・エフロン(『恋人達の予感』などでも有名)
☆ 『ウェイクアップ!ネッド』(原題だと『ウェイキングネッド!』)
南アイルランドの小さな寒村で、当たり宝くじのネコババを企む村人たちのお話。
可愛いおじいちゃん達が大活躍で、笑ってじんわり人生について考えて、
ラストにはなぜか、理由もわからないままに涙が溢れてくる名作。
生きているって素晴らしい!小さな島の中にある大きな宇宙観にやられた。
アイルランドの美しく壮大な景色と音楽が琴線に触れまくる。
☆ 『ジャック』
言わずと知れた名監督F・フォード・コッポラ作品。
名優ロビン・ウィリアムズが、普通の人間の4倍の早さで歳をとる少年を演じる。
すべてがきらめいて、さりげなく優しくて、
ジャックのとまどいやはじらいが涙を誘う。
ダイアン・レインも好演してます。
☆ 『スモーク』
ハーヴェイ・カイテル、フォレスト・ウィテカー等、名優オンパレードの、
大人のための映画。じ~んわり心にしみます。
大人って、悪くないよね。
☆ 『テルマ&ルイーズ』
こちらも名監督リドリー・スコットの快心の一作。
抑圧された女たちが追い込まれながらも解放されてゆく様が爽快。
「男たちよ、ざまあみろ!」と叫びたくなる女性のためのバディ・ムービー。
キャストも、スーザン・サランドン、ジーナ・デイビス、ハーヴェイ・カイテル、
マイケル・マドセンと、私の好きな俳優ばかり。
このときはまだスターではなかった、ケチな強盗役でチラッと出てくる
ブラッド・ピットの美しさにも注目!
(このとき「なんて可愛い子なの!?」と私は思った)
☆ 『フィッシャーキング』
テリー・ギリアム作品。
出演、ロビン・ウィリアムス、ジェフ・ブリッジス、アマンダ・プラマー。
こちらもまた生きることとは何か、愛とは、幸せとは何かを教えてくれる作品。
ホームレス役のロビン・ウィリアムスと、落ちぶれた元人気DJ役の
ジェフ・ブリッジス(素敵~♪)の友情に胸がいっぱいになる。
☆ 『バグダッドカフェ』
こちらも有名な作品ではあるが、何度見ても素晴らしい。
砂漠の中のさびれたモーテルを舞台に、奇妙な女性客が人々を変えてゆく。
「与えられた条件は同じでも、心が変われば何かが変わる」
美しい「コーリングユー」の調べに乗って、たくさんの美しい絵画のような、
印象的なシーンが繋がってゆく。
個人的にはジャック・パランスが出ているのが嬉しい。
☆ 『ドラキュラ』
こちらは個人で好みが別れるとは思うが、石岡瑛子の衣装が美しいコッポラ作品。
何度見ても、ドラキュラ伯爵の悲恋が哀しくて切ない。
ゲイリー・オールドマンが「美しい」と思える不思議な作品(笑)
アンソニー・ホプキンスも大サービス。
ちなみにドラキュラの城でチラッと登場する『花嫁』の中の一人はモニカ・ベルッチ。
☆ 『パラダイスの逃亡者』(『パラダイスの天使たち』)
ケチなこそ泥三兄弟が、大金を狙ってある街を訪れるが、住民の温かさに触れて
変わってゆくハートウォーミングコメディ、というベタな作品。
でもそのベタベタさに何度見ても感動。家族で見て欲しい。
今みたいになる前の、ニコラス・ケイジの本当の良さを堪能出来る。
(『不機嫌な赤いバラ』のときとかもいいよね)
ダナ・カーヴィもいいよ。ちなみにヒロインを演じているのは、「ツインピークス」で
シェリーを演じていたメッチェン・アミック。
☆ 『愛が微笑む時』
不慮の事故で突然この世を去らなければならなくなった4人の男女が、
近くにいた赤ん坊に取り憑き、成長した彼の手を借りて、思い残したことを
実現しようとする物語。
とにかく泣ける、感動したい人は是非ごらんあれ!
何度もTV放映されているがそれも納得。
キーラ・セジウィック(ケビン・ベーコンの奥さん)の笑顔が最高。
アルフレ・ウッダードの強さと温かさに感動。
チャールズ・グローディンも出てます。ちなみに成長した赤ちゃんを演じるのは
ロバート・ダウニーJr(←芸達者!色んな中毒からは立ち直ったのかな?)
☆ 『セントオブウーマン/夢の香り』
最近顔を見ないクリス・オドネルの若き日の作品。
盲目で自殺願望のある退役軍人と、その道案内役をひょんなことから引き受け
た青年が、共に旅をするうちに変わってゆく物語。
もうね、アル・パチーノがタンゴを踊る名シーンを見るだけでも価値のある
素敵な作品!もう何度でも見たい、ため息が出る、いろんな感動が詰まっている
名作。
ちなみにいじめっ子役で出ていたフィリップ・シーモア・ホフマンは、この後、
着々とキャリアを積み『カポーティ』でオスカーを獲得。
アル・パチーノとタンゴを踊る、激しく羨ましい女性はガブリエル・アンウォー。
☆ 『フライドグリーントマト』
こちらも女性のための映画。アラバマ州を舞台に、人生に何を見出すか、が
名女優達によって描かれてゆく。
キャシー・ベイツとジェシカ・タンディが素晴らしい。
ちょっとブラックも入っているのに、さらりと見れてしまう。
ここにもクリス・オドネル出てます(笑)
☆ 『恋愛小説家』
マンハッタンで暮らす、気難しい人嫌いの変人小説家が、
ゲイの隣人の犬を行きがかり上預かることになってしまったことから変わってゆく。
大人のための大人による作品。素敵な笑顔と涙を教えてくれます。
ジャック・ニコルソンもヘレン・ハントも、ゲイの画家を演じたグレッグ・キニアも、
その恋人を演じたキューバ・グッティングJrも素晴らしい。
個人的には犬のバーデルを演じたジルちゃんにオスカーをあげたい(笑)
......と、まあ長くなってしまったけれど、私にとって、泣ける映画とは、
すなわち『良い映画』であるということのよう。
もちろん、先に挙げた番組のランキングの中にも、『ニューシネマパラダイス』
『ライフイズビューティフル』『レナードの朝』『フィールドオブドリームス』
『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』などの素晴らしい映画が含まれていて、
これには私も大きく同意だが、
逆に同じランキングの中に入っている『フォレストガンプ』だとか(アメリカ万歳映画)、『タイタニック』だとかにはあまり泣けないし、だからこそ、ここで自分のリストを
挙げてみようと思ったという次第。
ま、こういうのはあくまで個人の好みなので、
だからどうこう、というわけではないのだが。
何かの参考になれば幸いでございます。
ほとんどが未見の作品なのですが、どれもタイトルだけはどこかで聞いたことがある映画なので、やはりそれなりに名の知れた作品なのでしょうね。
バグダット・カフェは観ました!まるでおとぎ話のような、どこか独特の雰囲気のある映画でしたね。
あと、erimaさんご推薦の『ウェイクアップ!ネッド』も先日観ましたよ。まずロケーションが素晴らしかったです。ボクもあののどかな一本道をバイクで走ってみたい! そしてじいさんたちのキャラが実に人間味に溢れていてよかったです。
「ネッドに乾杯」というあのラストシーンは背景の美しさも相まってジ-ンときました。
それにしても、車椅子のガンコばあさんの最期は・・・・(汗)。ちょ、ちょっとかわいそう過ぎでは(笑)。
それと『タイタニック』ですが、公開当時のCMを観たときは「ただの軟派な恋愛映画」くらいにしか想像してなかったんですが、数年前に映画好きの知人から借りて観たところ、じつは「壮絶なパニック映画」だったという印象を受けました。
まぁ、泣けるか?と言われれば微妙ですが、船が沈むまで演奏し続けた演奏家たちの姿には最高にシビれましたね!
ジャックとローズのくだりはなんとも思わなかったけど、船が沈んでいるときにバンマスが言った『おまえ達と演れてよかった』に涙が溢れてきた
そうなんですよね~
『泣ける』って人それぞれ解釈が違いますから、なんとも言えないのですが...
erimaさん『セントオブウーマン』『フライドグリーントマト』を挙げていらっしゃいますが
いや、参った!シブいです(すみません、この表現適当かどうか
いい映画だったということはなんとなく記憶にありますが
詳細は...というかストーリーはすっかり忘れてしまってます
もう一度観てみようかなぁ
『タイタニック』は私もふみさん・ゴンザさんに同感~
あと、設計技師でしたっけ?次第に増す水位の中、ジャックとローズの声かけにも動じず...
で、結局不覚にも(?)最後も泣いてしまった私ですが
うひひひ...ゴンザさんの『南極物語』私も泣きましたよータロと抱き合うシーン
動物ものは、やっぱり弱いです
ここに挙がっていない私の『泣ける』は
『戦場のピアニスト』かなぁ
あ、賛否両論ありそうですね
一緒に行った友達は「気分が悪くなった」と言ってましたもの
うー尽きない、映画談義!(...って私だけですが)
erimaさん、誠に申し訳ありませんでした
遅ればせのお詫びですが...
年賀、配慮足らずですみませーん
ゴンザ画伯の『工事カンチョー』頂けてうれしゅ~ございました
私が、今まで泣けた作品・・・。
「二百三高地」
「風林火山」
「赤ひげ」
「ポケモン」etc(笑)。
私も動物ものはダメだわ~~~(TωT)
一番最初に泣いたと思われる映画は小学校で見せられた「ラッシー」よ。
あれ?ラッシーだったよな!?コリー犬の出てくる・・。
内容はもうすっかり忘れてしまったけれど・・。
erimaさんの映画ノートすごいなぁ!!
私は昨年は気合だけで終わってしまったので
昨年erimaさんに教えていただいた往年のお薦め映画も含めて、
今回の泣けるお薦め作品も見たいなぁ!
この中ではおじいちゃん達が大活躍する作品に一番興味が惹かれました♪
おお、さっそく反応がいただけて嬉しいです♪
ここに挙げたのは、マネーメイキングムービーの類ではないので、大メジャーではないものの、大人の鑑賞に堪える素晴らしいものばかりなので、映画好きの方なら一度は耳にされたことがあるタイトルだと思います。
『ウェイクアップ!ネッド』も見て頂けて嬉しいです。
アイルランドの景色や音楽はどこか日本人の原風景に通ずるものがあるのか、琴線に触れる部分が多いですよね。
良い映画というのには、必ずどこかに毒があって、ま、ばーさんの最後もそんな部分かなと思います(笑)
あのバイクのシーンも、映画史に残る名シーンだと思いますが(笑)ふみ様もあののどかな一本道を走るときは素っぱ...いえ、なんでもありません(爆)
(イギリス作品がお好きでしたら、『フルモンティ』『シューティングフィッシュ』『リトルダンサー』などもお勧めですよ←イギリス作品は「閉塞感の中から生まれる軽妙さ、開放感」がいいですね)
『タイタニック』もね。
ホントは本物の沈んだタイタニックを実際に撮ってたりとか、ふみ様のおっしゃる様に、演奏家の姿なんかに見所があると思うんです(あそこは私も泣きました)。
個人的には名悪役ビリー・ゼーンの登場もツボなんですが、私としては、才能ある役者がマネーメイキングムービーでその才能を浪費してゆくのが残念でならないので、デカプー(レオナルド・ディカプリオの略)にはここらで路線を修整していって欲しいなぁと。
『ギルバートグレイプ』(ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス共演。こちらもいい映画)の頃の彼、見ました?
また機会がありましたら、色んなBEST映画について取り上げたいと思います。
『映画』のカテゴリも設定しちゃったし(笑)
動物主演は反則技なので問答無用で泣く。
でも『南極物語』とか、怒りのほうが先に湧いて、悔し涙に近くない?
『タイタニック』のバンマスのセリフは男心をグッと突くよね。
おお、しも1様もあの番組をご覧に?
結構ネタバレが多くて、「いいのか?」って思うところもたくさんある特集でしたが...(笑)
『戦場のピアニスト』は、確かランキングに入っていましたね。
↑私はまだ未見の作品ですが...戦争を取り上げているという部分で評価は分かれるのかもしれないですね。
戦争を扱っていると「泣ける」といえば泣けるけれど、「この映画を見てよかった」という余韻が残るかどうかという部分がなかなか...難しい。
ちなみに戦争を扱ったもので私が感銘を受けたのは『ライフイズビューティフル』や、『フォーザボーイズ』『グッドモーニングベトナム』『キリングフィールド』などです。
『セントオブウーマン』はね~。
もうあの踊るアル・パチーノを見るだけでうっとりで、でもしっかりとした骨太の作品ですよね。
この作品に出た頃のクリス・オドネルやガブリエル・アンフォーは売り出し中だったためか、『三銃士』で共演しているのもまた楽しい♪
(ご覧になりました?ダルタニアンをクリスが、アラミスをチャーリー・シーンが、アトスをキーファー・サザーランド、ポルトスをオリバー・プラットが演じているのです。敵役のマイケル・ウィンコットの美しい身のこなしが素晴らしい。主題歌も大メジャー←ブライアン・アダムスだったような...)
ホント、映画談義は尽きないですね。
ちなみにタイタニックは私もところどころ泣きましたです。
...恋愛の部分にではないけれど(笑)
あ、で、年賀状のことですが、「申し訳ない」なんてとんでもないです!
むしろいただけて本当に嬉しかったです~。
(こちらこそ色んな配慮が足りなくてすみません~)
ありがとうございました~♪
ああ、ごめんなさい。
このTVのランキングが『泣ける洋画』だったもので、私もここでは洋画オンリーで取り上げてみたのでした。
とは言っても、邦画はほとんど見ないのですが、『赤ひげ』は見ましたよ~。
あれは私も泣きました。
「ちょうぼう~、ちょうぼう~」の叫びが耳に残ってなりません。
ちなみに邦画で『泣ける映画No1』は、『クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ/オトナ帝国の逆襲』です。
もしかすると洋画邦画含めての1位かも(笑)
もうね、子供時代のひろし(しんちゃんの父)が、父親の自転車の後に乗ってるシーンなんか、それだけで泣けてきます(笑)
ご覧になりました?