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4月8日 東日本サンボ選手権 68kg級決勝
▼ action 1
まずは 53秒! 大原選手(青)
この組手で この試合の主導権が決まりました
そうです この組手の瞬間試合が決まったのです
この組手のまま 上野選手(赤)は怖くて 58秒 投げを打ちます
(大原選手の組手が怖いから打った投げです)
▼ action 2
1分15秒 大原選手同じ組手でプレッシャー
そのまま 隅返し(巴かな)から 押さえ込みを狙うが 上野選手に
逃げられます(戦術上 ここでは 押さえ込めなくていいのです 笑)
▼ action 3
1分42秒 ここで 上野選手は作戦変更 組手を変えてきました
それに対応して 大原選手 飛行機投げ(肩車)を仕掛けるが無効
(戦術上 無効でいいんです)
▼ action 4
2分 赤の上野選手に 消極注意(パッシブ) 得点版に赤い点が
表示されます
2分7秒 大原選手得意の組手
2分13秒 大原選手 かわず掛けを狙うが 上野選手 かわす
(上野選手 さすが! 大原選手をよく研究しています)
2分14秒 大原選手 すぐに作戦変更して ビクトル投げから
ヒザ十字固めを狙います
でも 上野選手もさすがです 大原選手の奥襟をしっかりキープ
してディフェンス~押さえ込みを狙います
膠着でスタンド
▼ action 5
2分33秒 上野選手が再度作戦変更 組手を変えました
その瞬間 大原選手の組手に対するカウンターの背負い投げ
上野選手が 腹から落ちたため 大原選手 1ポイント先取
(戦術上 この1ポイント投げでいいのです 背中から投げる
必要はありません)
2分42秒 大原選手は 投げから寝技で主導権を取つつ
腕十字狙い
これは 上野選手のディフェンスがうまいのか?
大原選手の 十字コントロール技術が弱いのか?
大原選手の 十字コントロールが下手なんでしょうね 笑
(もっと 練習しなさい)
でも 戦術上 ここで十字固めを極める必要はありません
▼ action 5
3分15秒 大原選手 試合を制してる得意の組手でセットアップ
上野選手も さすがです 前半とは違う対応の仕方で すぐに
背負い投げで切り替えそうとします
でも 大原選手 ディフェンス
お互い 思考を十分に働かせた見応えのある攻防ですね~~
▼ action 6
3分36秒 大原選手 まさかのタックルで 上野選手の思考を
いったん混乱させディフェンスを遅らせます
そのまま 腹から落ちるテイクダウンで 1ポイント加算
マジで 素晴らしい試合のコントロール=支配力です
▼ action 7
4分 上野選手またまた 作戦変更 組み際の 大内刈りを
仕掛けます それを 大原選手 背負投げで対応
お互い 膠着
▼ action 8
4分22秒 大原選手 大内刈りから 巴からの足関節ねらい
膠着スタンド
(これ 場外際だから 大原選手がこの技をトライしてるのが
分かりますか? 戦術上非常に重要な場面です
どう見ても 大原選手が試合支配を超えて この場を支配
出来てるでしょ? しかもリスクのある技は 場外際でトライ
するリスク管理も完璧です)
▼ action 9
4分42秒 上野選手 試合を支配されて 為す術なく
背負い投げをトライ でも 無効!
試合を支配された 上野選手がミスを連発し始めます
▼ action 10
5分24秒 上野選手 左の一本背負いトライ ディフェンス
した大原選手 上から腕十字ねらい このまま膠着でスタンド
(この十字のスキルだけみたら やっぱり下手なんですが
戦術上は これで十分なのです 2対0のスコアで勝ってる
ので このまま時間が無駄に過ぎればいいわけですから)
▼ action 11
5分55秒 大原選手タックルをトライ(スコアを守るための
タックルであって ポイントを取りにいくタックルではありません
戦術上 正しい選択です)
しかし 上野選手このタックルにカウンターの投げを合わせよう
と試みますが 大原選手すぐさま この投げに対応して膠着
スタンド
この攻防すごいですね
両者の技術と反応速度の攻防! レベルが高いです
▼ action 12
6分4秒 大原選手 巴投げトライそのまま上になって試合終了!
(この投げも スコアを守るための投げです 戦術上投げる必要は
ありません)
★★
いかがですか? ワンアクションごと 佐々木豊が解説してみました
全体的には終始試合を支配できた 大原選手の頭のよさが際立った
試合でした(今の状況と それに対して何をすべきか を常に自問
しながら 瞬時に判断し行動した結果の勝利です)
どう見ても 上野選手の方が フィジカルが上です パワーも腰の強さ
も 上野選手が大原選手を圧倒しているのがわかります
しかも 1つ1つの技の破壊力は 上野選手の方が上でした
でも 上野選手は 1点も取ることができませんでした
素晴らしい 大原選手の戦術を 何度もみて 勝つ! とはどういうことか?
勝ちを作っていくとはどういうことか? これを考えながらこの試合から学んで
ください
本当にすばらしいケーススタディです
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