UMA君のお部屋

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爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳(南峰)

2011-07-31 21:44:51 | 山歩き…アルプスの山
山名:爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳(南峰)

山行目的:後立山連峰の盟主に登頂する

山行日:2011年7月30日(土)~31日(日)

天気:1日目雨、一時くも 2日目雨、一時晴れ

山行者:僕、N川さん、I佐さん、Y田さん、T藤さん

CT
1日目:県庁P4:01=各務原IC=豊科IC=扇沢登山口P7:50~8:10…

扇沢登山口8:14…種池山荘12:09~12:34…爺ヶ岳南峰13:20…

爺ヶ岳中峰13:40…冷地山荘14:50…冷地CP場15:10(テント泊)

2日目:冷地CP場3:00起床/4:20…布引岳5:08…鹿島槍ヶ岳(南峰)5:58…

冷地CP場7:23~8:20…種池山荘10:26~10:46…扇沢登山口12:57…

扇沢登山口P13:00=大町温泉・薬師の湯13:30~14:30=豊科IC=

各務原IC=県庁P17:30

後立の盟主”鹿島槍”へ行ってきました。

2日間とも雨!モチベーション

しかし、山の神様はちょっとだけ微笑んでくれました。

鹿島槍への登頂1時間前後だけ嘘のように

これはもう山行者全員の普段の行いが良いからとしか言いようがありませんね。

頂からの眺望は勿論ですが、下山中には雷鳥の親子、ブロッケン現象など。



爺ヶ岳付近ではコマクサ(行きは何故か気が付かなかった。)を見ることが出来ました。


ずーっと雨だったら10点だったかもしれませんが、

一時だけ素晴らしかったので80点くらい付けてあげたいと思います。



西穂高岳

2011-07-24 21:38:22 | 山歩き…アルプスの山
山名:西穂高岳

山行目的:ピークハント

山行日:2011年7月24日(日)

天気:晴れのちくもり

山行者:僕、Mさん

CT:県庁P4:30=各務原IC=高山IC=鍋平P7:40…しらかば平駅7:45/8:37=

ロープウェイ=西穂高口駅8:46…西穂山荘9:42~9:52…西穂独標10:43~10:51…

西穂高岳11:56~12:15…西穂独標13:23~13:50…西穂山荘14:27~14:48…

西穂高口駅15:36/15:56=ロープウェイ=しらかば平駅16:04~16:20…

鍋平P16:25/16:48=高山IC=関SA(夕食)=各務原IC=県庁P19:55

クルマは新穂高無料駐車場に停める予定であったが満車のため鍋平駐車場(駐車料1日¥500)に停めた。

しかし結果的には第一・第二ロープウェイ乗換駅の近くに停めることが出来、

ロープウェイ乗り換えも無い(往復で¥100安い!)という利点があった。

鍋平駐車場近くの”しらかば平駅”は始発まで1時間程あるのにすでに行列ができ始めていた。

幸いすぐに並んだので良かったが、行列はみるみる100人、200人と増えていった。

駅が開門し、切符を買い行列に並ぶ。

ロープウェイは一番乗りが出来、山上駅である西穂高口駅には9時前に到着した。

(ロープウェイから見た笠ヶ岳方面)

立派な避難小屋の脇を抜けまずは西穂山荘へ向かう。


最初のうちは緩やかなアップダウン、暫く歩くと木々の間から西穂が見えてくる。


西穂山荘へは直前に急登が待ち構えていた。

標高差200m程、途中何人かに抜かされたがゆっくり行く。

本番はまだまだ先だ、急ぐことは無い。

やがて大きな建物が目の前に現れた。

西穂山荘は初めて。

南アルプスの小屋と違って豪華な感じがする。

小屋の前のベンチに座って一息入れてから西穂へ向かう。

大きな岩がゴロゴロな坂を登り水平歩行すると丸山。

(丸山から見た笠ヶ岳。なんとか頂が見えている。)

目の前には大きな斜面が見えその奥に西穂独標があるようだ。

一見緑の斜面に見えたそれは、登山道部分はガレた九十九折りであった。


登りきってチョイチョイといくと独標への最後の登り。

難しくは無い簡単な岩登りだ。


この登りに手古摺るようでは西穂へは行かない方が良いと聞いていたが、

難なく登ることが出来た。Mさんも同じく。

独標の頂はそれ程広くは無い。

ここから西穂への道のりは明らかにレベルアップである。

ちなみに独標から西穂まで11峰ある。

それぞれピークに白ペンキで何峰かご丁寧にも書かれている。

すべて直登ではないようだが、かなりプレッシャーを感じる。

独標からいきなりほぼ垂直の下り。

いきなり西穂の洗礼を受けたん感じだ。

大半のところで片側がほぼ鋭い角度で切れ落ちている。

常に緊張感を持たなくてはいけない感じがする。



(唯一の鎖場。)






(西穂頂直下に岩場を振り返ったところ。写真で見るよりもうチョイ角度がある。)

スリル満点だ。

個人的には独標からピラミッドピークまでと西穂頂への最後の登りに

緊張を感じた。

途中からガスに覆われてしまって幾分気持ちは楽になったが、

ガスが無ければスリル100点満点であるのは間違いない。

雨には降られはしなかったが岩場が濡れていたらさらにレベルアップだろう。

1時間ちょっとで西穂高岳に登頂。

この時完全にガスに覆われていて最悪十数m~数十m先までしか視界が利かない状態であった。

西穂に初めて登った感想は、超久しぶりのスリルありの登山。そして楽しい。

ガスで何にも見えないのが唯一残念である。

西穂から先、ジャンダルムへの道は良く解らない。

時折最初のピークが見えるだけだ。

(ジャンダルム方面。最初のピークは見える。手前はMさんの足。)

ジャンダルム、果たして僕はどれくらい先チャレンジするのであろうか。

天候はもうこれ以上良くならない、最悪雷様がやってくるかもしれないということで、

そそくさと昼食を撮り下山に移った。

下りは勝手知ったる道、登りよりもかなり楽に歩けました。

上りにはかなりビクビクした個所も難なくクリア。

途中で、久々の雷鳥君にも遭遇。


2m近くまで近寄ったのですが全く逃げず、怪我でもしているのかな?

独標までは登りと変わらずのタイムで到着。

西穂山荘まではちょっと早いくらいでした。

ここまでこれば西穂高口駅までは目と鼻の先。

名物?のソフトクリームを食べながらまったり休憩します。


Mさんはサイダーでまったりしてました。

西穂高口駅に着くと、ロープウェイ待ちの行列。

しかし2日前の木曽駒みたいに1時間も待たされることなく乗れました。

帰りに温泉に入ることはできませんでしたが、20分程仮眠して岐路に着きました。

一緒に登ったMさんご苦労さまです。

一緒に登れなかったnonchanさん、またいつか。

西穂高岳、良い山でした。

穂高は、”奥”と”前”がまだですね。

”ジャン”も登らないと穂高を登り残したことになるのかな?

木曽駒ケ岳・宝剣岳

2011-07-22 22:11:11 | 山歩き…アルプスの山
山名:木曽駒ケ岳・宝剣岳

山行目的:ピークハント

山行日:2011年7月22日(金)

天気:麓は晴れ 山上はガス時々晴れ

山行者:単独です。

CT:自宅9:20=各務原IC=駒ヶ根IC=管の台P11:53/BC12:00=バス

=しらび平駅12:33/12:42=ロープウエイ=千畳敷駅12:51…乗越浄土13:25…

中岳13:57…木曽駒ケ岳13:54~14:04…中岳14:16…宝剣岳14:36…

乗越浄土14:50…剣ヶ池15:11…千畳敷駅15:18/16:17=ロープウエイ=

しらび平駅16:25/16:28=バス=管の台BC16:58/P17:04=駒ヶ根IC=

各務原IC=自宅19:40

今日は平日なので本来仕事なのですが、

出勤したら雨だから外で仕事したら風邪引いちゃうでしょということで急遽休日に。

土砂降りでもそれほど忙しくないのに仕事の日もありますが…

今一そこら辺が解んなかったりします今の会社。

で、帰ってきて今日一日家でゴロゴロか?山へは行けないか?と天気予報を見てみたら

関東甲信越地方は問題なく晴れているようです。

自宅からそれ程時間掛からず行ける山で行った事無い山は…と考えて、

木曽駒ケ岳が思い浮かびました。

急いで調べてみたら、高速使って2~2時間半程。

ロープウエイ使って山上駅からピストンすれば3時間程しか掛かりません。

これは行くっきゃないということで、急いで準備して出発。

中央道を走っていて、本当に長野は晴れているんかと疑心暗鬼でしたが、

全長8kmの恵那山トンネルを抜けるとホントに晴れていました。

これにはホントびっくり。

駒ヶ根ICで降り、管の台BC近くのPへ。

隣の駐車場は満車、臨時駐車場へ案内されなんとか駐車できました。

準備してBCでバス待ち、スグにやってきてスグ乗れました。

40分程揺られしらび平駅へ到着。

さすがにロープウエイは待たされるかなと思ったけどこれもスグに乗車。


夏休み期間でも平日だと待たずに乗れるんですね。

ロープウエイから見える景色は絶景。

下を流れる沢はドンドコ沢の滝に負けず劣らずの滝が沢山。



(これはほんの一部)

乗客は歓声の嵐。

数分で千畳敷駅に到着。



(温度計は14℃を示していた。ちょっと肌寒い。)

麓は晴れていましたが、山上は交互にガスと晴れ間でした。

まずはカールの中を登って中岳・木曽駒へ向かう。

ちょうどお花の見頃で、黄や白やピンクのお花が満開でまさにお花畑。


稜線に出ると乗越浄土、宝剣山荘・天狗荘まで来ると中岳はすぐそこだ。

(乗越浄土)


(宝剣山荘)

振り返ると立派な宝剣岳。


上部は簡単岩登りが楽しめそうでちょっとスリルありそうだ。

中岳の頂上には小さな祠”駒嶽神…”と書いてある。

中岳を乗越して、一旦下り、頂上山荘を越えると木曽駒への最後の登りとなる。

100m程登れば木曽駒ケ岳山頂だ。


祠が二つある頂上。

伊那前岳・中岳・宝剣岳方向が時折ガスが取れて見える。

山頂から少し下がったところにある木曽山頂小屋も見ることが出来た。

証拠写真を撮って下山開始。

意外に早く登ることが出来たので、予定にはなかった宝剣岳に登る。

宝剣山荘から見ため30分程で登れそうだ。

上部は鎖が掛かっており簡単な岩登り。

山頂直下はスリルある岩場のトラバースもちょっとあり。

(スリルある場所を通過する後続グループ)

怖いと思ってしまうと足がすくみそうだ。

ここを越えればすぐに山頂。


(一瞬ガスが取れ見えたカールと千畳敷駅)

一番高いところは頂上標識から2~3m上がった岩の上。

僕は恐いので止めておいたが跡からやってきたグループは登っておられた。

下りは剣ヶ池の方を周って千畳敷駅へ。


ガスが上ってきて先ほどまで見えていた宝剣岳は完全に隠れてしまった。

剣ヶ池、晴れ渡っていれば多分、逆さに宝剣岳が映るのだろう。

結局ロープウエイで下山するまでガスは取れなかった。残念。

ロープウエイ下りは整理券をもらって順番待ち。


結局1時間待ちで乗ることが出来た。

ロープウエイが下りていくと途中でガスが取れ、晴れ渡った麓の町が見えた。

結局山上はずーっとガスの中だったということだ。

それでも時折晴れ間が見えたのは救いだろうか。

今回は急で木曽駒ケ岳に来たが、次回来ることがあれば余裕を持ってきてみたい。

帰りに中央道・駒ヶ岳SAの食堂で初めてローメンを食べた。

感想は…焼きそばでもない、ラーメンでもない。

美味しいのか不味いのかも良く解らなかった。


鳳凰三山

2011-07-18 20:41:00 | 山歩き…アルプスの山
山名:地蔵岳・観音ヶ岳・薬師ヶ岳

山行目的:鳳凰三山へ行ってみたい

山行日:2011年7月17日(日)~7月18日(月) 

天気:1日目晴れ 2日目晴れのちくもり

山行者:僕、M岡娘さん

CT:
1日目 安八町役場P5:00=岐阜羽島IC=韮崎IC=青木橋付近9:00…

青木鉱泉9:15…南精進ノ滝11:50…鳳凰ノ滝13:10…白糸ノ滝14:27…

五色ノ滝15:05…鳳凰小屋15:56(泊)

2日目 鳳凰小屋5:55…賽ノ河原6:55…赤抜沢ノ頭7:08…観音ヶ岳8:20…

薬師ヶ岳9:03…御座石9:48…標高1600m付近(林道)11:11…

中道登山口11:55…青木橋付近12:36=

白山温泉(入浴・昼食)13:30~15:00=韮崎IC=岐阜羽島IC=安八町役場19:00

≪1日目≫
高速使って4時間程で青木鉱泉へ。

駐車場は100台分とのことだが9時前に着いたが満車。

林道の空きスペースに停めている車がチラホラ。

仕方なく青木橋近くの空きスペースに停めた。

これで二日分の駐車料金が浮いてウハウハ。

しかし車上荒らしに遭ったらどうしようとドキドキでもあった。

青木鉱泉まで歩き、用をたして水を補給してから再出発。


ドンドコ沢コースをドンドコ登っていく。

すぐに山コースと沢コースに分かれるが沢コースの方を選択。

崩壊地を迂回するため一旦左岸から右岸に渡るが、

チョイチョイで大堰堤手前で階段橋を渡って左岸へ戻る。

あとは鳳凰小屋へドンドコ沢左岸を登るだけだがハプニング発生。

道を間違えるOTZ

正規ルートより踏み跡しっかり。

何の躊躇いもなく進んでいく。

前方には女性2人組。

GPSで確認するとルートから外れていたが、少しくらいの外れはあることなので進んでいく。

この間違ったルート、沢直登なのだがどんどん急になっていく。

踏み跡も薄くなっていき、流石に”これ登山道か?”と不審を抱き

再度GPSで確認してみる。

するとドンドコ沢コースの沢コースと山コースの間くらいまで

標高を稼いでしまったこと知る。

明らかにおかしいと認識し一旦下まで引き返すことを決意する。

先行する女性二人組も異変に気付いたようなので降りてくる。

暫く下っていくと男性三人組が上がってきた。

この道は怪しいことを伝えてやんわりと戻るよう促す。

下まで辿りつくと先に下にたどり着いていた男性三人組に一人が正規ルートを発見。

自分達と女性二人組を含め無事に沢コースに戻ることができ安心した。

一時は強引に登って山コースに合流してしまおうか悩んだが、

同行しているM岡娘さんのこともあるので引き返すことを決意したが、

結局のところこれが良い決断だった。

南精進ヶ滝までは初めトラバース路、小沢を幾つか渡渉する。

南精進ヶ滝からは尾根道で、どんどん急登となっていき、


何回か休憩をはさみながら根気よく登って行った。

途中、鳳凰ノ滝、白糸ノ滝、五色ノ滝があり休憩がてら足を運ぶ。

(鳳凰ノ滝)


(白糸ノ滝)


(五色ノ滝)

近くまで道が付いており、その絶景にしばし見とれた。

どれもかなりの落差があり一見の価値ありである。

五色ノ滝を過ぎると徐々に道は緩やかになっていく。

地蔵岳のオベリスクがチラリと見えるところまで来たら

鳳凰小屋まであともうチョイ。

鳳凰小屋はとても賑やかで、テラスでは一杯やりながらワイワイガヤガヤやっている人々が居た。


小屋で手続きを済ませて部屋へ案内される。

部屋といっても大きなコの字型の2段寝床。

布団一枚分のスペースを宛がわれ順番に詰めていく。

この日は、ラッキーなことに比較的空いていてギュウギュウ詰めにならずに済んだ。

布団を敷き、一息付いたら外のテラスへ。

お疲れ様のビールを二人で飲む。

M岡娘さんと二人で登るのは初めて。

M岡娘さんは1泊2日で登ること自体が初めてのようで、

南アルプスもどうやら初めての様だ。

ナイーブな娘と聞いていたのでどうかな?と思っていたが、

なかなか明るい感じのいい子でこちらもすぐに打ち解けた。

1時間程テラスで飲みその後小屋で夕食。

ここの夕食は手作りカレーでお代わり自由なのだ。


食べた感想は…まさに手作りカレー(笑)

昔、子供の頃、何かのキャンプで作って食べたカレーを思い出した。

ちょっとスパイシー、そして、ちょっとしゃびっこい(笑)

お代わり自由なので勿論お代わりした。大盛りで。

M岡娘さんは普段少食のようで、これでも多いとか言っていたが頑張って食べたようだ。

夕食後は小屋から5分の富士山が見える展望地へ。

夕焼けに染まる富士山が綺麗との事であったが…ちょっとだけ赤くなったかな?


日が落ちたら早いものでどんどん暗くなる。

小屋へ戻ってもう一杯やるつもりでいたが睡魔が襲ってきたのでそのまま寝てしまった。

≪2日目≫
5時に起きるつもりでいたが4時半には殆どの登山客がゴソゴソ。

こうなってしまうと寝ていられなくなるので起きることにする。

M岡娘さんも起きたようだ。

M岡娘さん、どうやらぐっすり眠れなかった様子。

僕の方は…珍しくグッスリでした(--)zzz

顔洗って水を汲みにいってあれこれしていたら、ご飯ですよーの声。

朝ごはんは質素にごはん、みそしる、つけもの等と海苔と生卵。


M岡娘さんに生卵を頂きそれでご飯を2杯食べる。

朝はしっかり食べないと力が出ないからね。

M岡娘さんを見るとやっぱり少食?と思いきや

彼女としていつもより沢山食べたようで、こちらも安心。

準備を整えたら小屋前で記念撮影を済ませて出発。

まずは地蔵岳へ向かう。

のっけから急登で息が上がるが、無理せずゆっくり登る。

途中で自転車を担いだ兄チャンとすれ違う。

いやはや…南アルプスは変人が多いです(^^;いや、良い意味でですよ?

やがて砂地の登りが表れたら賽ノ河原。


踏み込むとズルッ下がるところもありなかなか手ごわい。

ここまで来ると右上にオベリスクが見え、俄然やる気が湧いてくる。

チョイと頑張ってオベリスクの横へ上がる。

オベリスクは上がることもできるが、クライミングになるので止めておく。

ここからは甲斐駒ケ岳、千丈ヶ岳が見える。

さらに北の方へ眼を向けると北アルプスに御岳山まで望むことが出来た。

ここからチョイチョイでお地蔵さんがいっぱい置いてあるところ辿りつく。


このお地蔵さん、子宝地蔵で、今でも持ち帰る人がいるそうな。

そして子が出来たら笑顔で地蔵を返しに来るようだ。

僕は必要ありませんから…まだ。

男だから産めねえし。

賽ノ河原からチョイチョイと登ると赤抜沢ノ頭。

賽ノ河原からは見ることが出来なかった白根三山が見える。

ちょうど僕たちが鳳凰三山へ来ている二日間、

N川さんグループは北岳・間ノ岳へ行っているらしい。

今頃どこら辺をほっつき歩いているのだろうか…とM岡娘さんと談笑。

赤抜沢ノ頭から目と鼻の先にある観音ヶ岳へ移動。

(赤抜沢ノ頭から下る途中前方に観音岳を望む)

一気に100m程下ってコルへ。

ここで鳳凰小屋からの直ルートと合流。

200m登ると観音ヶ岳だ。

途中で振り向き地蔵岳のオベリスクを見てびっくり、上に人が立っている。


僕には大切な人が居るからあんな危険な真似はできないなー。

もしものことで悲しませたくないもんねー…なんちって(笑)

観音ヶ岳の頂には大きな岩がゴロゴロとしている。

こちらは地蔵岳のオベリスクと違ってサイズも小さく簡単に頂に立てる。

余程ヘマをしない限り(わざとダイブするとか)誰かを悲しませることは無いわけだ。

観音ヶ岳から薬師ヶ岳へは緩やかーな道。


一応最高点のあるピークにチョイチョイと登ってみるが、こちらも岩の上が最高点らしい。

コチらは流石に登っちゃまずいかなぁ~っていう感じの岩なので登るのは止めておいた。

大切な…(以下略)。

意外とあっけなく終わってしまった鳳凰三山縦走。

あとは下るだけ。

1700m程を尾根道(中道コース)で一気に青木鉱泉に下ります。

(御座石、ここまでは1時間程。ちょっとした雨よけになりそう。)


(標高2000mあたりの笹原、気持ちいい。)

5時間ほど掛かるつもりでいたけど3時間半で駐車場に到着しました。

ちなみに中道コース、登りにはあんまり使われない=キツイらしい。

確かに急登の連続だったもんね。

途中男性グループ一組だけ登っておられました。

帰りは青木鉱泉ではなく麓の武田乃郷白山温泉で汗を流し、

となりの蕎麦屋で腹を満たし岐路に着くのであった。


夏のアルプス解禁!

2011-07-10 20:31:07 | 山歩き…アルプスの山
山名:笠ヶ岳

山行目的:①クリヤ谷登山道で笠ヶ岳に登ってみたい。
    ②弓折乗越から笠ヶ岳まで繋げたい。

山行日:2011年7月9日(土)~7月10日(日) 

天気:1日目晴れ、夕方から一時雨 2日目晴れ

山行者:単独です。

CT:
1日目 自宅3:50=各務原IC=高山IC=中尾高原口隣P6:42/6:58…

クリヤ谷登山口7:04…穴滝(右岸→左岸渡渉)7:41…(左岸→右岸渡渉)8:13…

(右岸→左岸渡渉)8:19…標高1790m付近9:03~9:13…

標高2150m付近10:13~10:23…雷鳥岩11:29~11:43…

標高2670m付近12:46~12:56…笠ヶ岳13:46~13:55…

笠ヶ岳山荘14:01~14:31…笠ヶ岳CP場14:37(テント泊)

2日目 笠ヶ岳CP場3:55(起床)/5:43…笠新道分岐6:29…板戸岳6:37~6:47…

大ノマ岳8:03~8:15…弓折岳8:48…弓折乗越8:54…鏡平山荘9:19~9:44…

秩父沢渡渉10:48…小池新道登山口11:28…わさび平小屋11:44~11:54…

新穂高温泉12:42/12:55=バス=中尾高原口12:59/隣P13:05=

(ソウレ谷偵察)=高山IC=各務原IC=自宅16:40

≪1日目≫
笠ヶ岳と言ったら笠新道が一般的だが、

山仲間の一声でクリヤ谷のルートを知った(というか地図見りゃ載ってますけどね)。

笠新道はキツイらしいが、クリヤ谷はもっとキツイらしい。

も・と・い、登り甲斐があるらしい、という風に認識した。

折角登るんなら在り来たりの方じゃなくて、○○甲斐がある方で…。

ということでクリヤ谷ルートを登ることにした。

標高差1900m程、確かにキツそうだ登り甲斐ありそうだ。

笠ヶ岳へ登った後は笠新道を下ろうかと思ったが、

稜線をそのまま北上すると、昨年”新穂高⇔高天原ピストン”をやった時通った弓折岳が。

線を繋げたいという欲が出て、弓折乗越まで歩いて小池新道を下りるというコースにした。

1日目、早起きして新穂高方面へと車を走らせる。

クリヤ谷登山口近くのバス停”中尾高原口”隣の駐車場に車を停めて出発する。


国道の橋を渡ってトンネルに入る手前を右折。

槍見館が見えたら二又を左へ、すぐに登山口となる。




広葉樹林の中の九十九折りを行く。

支尾根に乗っかると休憩が出来そうなわずかなスペース。

遥か右下にゴーゴーと流れるクリヤ谷。

左に山を見ながら斜面をトラバり気味に登っていく。

クリヤ谷が登山道の高さまで上がってきて右手に

落差は小さいが滝が見える。


これが地図上の穴滝なのかどうかはわからないが、

これを過ぎると一つ目の渡渉点。


水量はやや高め、水面から頭を出した岩をぴょんぴょんとバランスよく飛んで対岸へ渡る。

暫く行くと左手に錫杖岳が見えてくる。


クライミングの対象にもなっているようで上部はカッコイイ岩山である。

30分程で二つ目の渡渉点で左岸から右岸へ。


さらに10分掛からないくらいで3つ目の渡渉点で右岸から左岸へ。


これ以外は枝沢の小さな渡渉点は二つほどあったと思うが、

大きいのは3つだけだ。

しばらくは左手に川をみながら登っていく。

途中、滝が幾つかあり目を楽しませてくれる。


やがて川と登山道が離れ流れる音だけとなり、

笹が生い茂る急登に変わっている。


クリヤノ頭が近くなると簡単な岩登りが必要なところが出てくる。

中には、岩肌が濡れていたり下りに使ったりしたら、ちょっと気を使うようなところも出てくる。

クリヤノ頭を左に回り込むと雷鳥岩のあるピークが見えてくる。

左手は比較的緩やかな山肌で笹やハイマツなどが生い茂っているが、

右手はほぼ直角に切れ落ちた岩肌で、右と左で性格が違う山肌は見ていて面白い。


クリヤノ頭と雷鳥岩とのコルの右手は二ノ沢を突き上げたところであり、

登山道脇がすぐ切れ落ちておりスリル抜群である。

雷鳥岩のところまで来ると、今まで全く姿を見せなかった笠ヶ岳の頂が見える。

(雷鳥岩正面から。ここから笠が見える。休憩にもぴったりのポイント。)


(雷鳥岩から見た笠ヶ岳。)


(ちょっと離れた所から見た横からの雷鳥岩。確かに美味そうな雷鳥にも見えなくもない。)

標高差450m程だが、それ以上に標高差を感じる。

雷鳥岩から一旦緩やかに標高を落としてから笠ヶ岳の肩へ登り返す。

(笠の肩チョイ下辺りから振り返って二ノ沢、三ノ沢が突上げるピークを望む。)

笠ヶ岳の頂へはもうちょっとなのになかなか足が上がらない。

(笠のチョイ下より笠を望む。あともうチョイなんだけど…。)

標高2400mを越え、高山病の症状が表れるといわれる圏内に入ったからだろうか。

何歩か歩いては立ち止まりを何回か繰り返す。

笠の肩に標高差150m程、ガレ場を○や→印を頼りに登っていく。

相変わらず足が重くて何度か休憩を摂りながら登っていく。

ちょっとづつ、ちょっとづつ。

頑張って何とか笠の頂に登ることができた。

(笠の頂。)



折角登ったのにガスの中。

暫くすると笠ヶ岳の西斜面、小倉谷の源流部のガスが取れたが

先ほどまで見えていた新穂高方面は全く見えないまま。

証拠写真を撮って笠ヶ岳山荘へと下る。


クリヤ谷登山道、標高差1900mあるだけあって達成感は抜群、

体力消耗感も抜群。

なんて言っておきながら、標準CT9:30に対して休憩込みで6:40程。

早すぎ。

そりゃ、途中で大腿筋が痛くなったりもします。

個人的に長時間ペース落とさずに歩けるペースになれることが宿題。

なかなか難しい課題だけどね(^^;

頂上の祠で無事登頂できたことを感謝して山荘に下る。

ものの数分で下る。

今日の宿泊地、笠ヶ岳CP場は山荘から5分程下ったところ。

テント場の手続きを済ませ、ビールビール。

冷えたビールありますか?あるということなので1本買う。

まだ先は5分ほどあるが、我慢できずに山荘前のベンチに座って飲む。


プハーウマい。頑張った後のビールは最高である。

飲んでいたら笠ヶ岳の周りからガスが取れた。

目の前の槍から穂高までの山並には一部ガスが掛かっていたが。

ちょっといい気分になってCP場に下る。


途中雪渓あり、ヒールカットで降りていく。

下から上がってきた小屋の人、水場の水は最高に美味いですよとのこと。

雪渓が解けて岩を通って出てきた水冷たくてうまかった。

(この雪渓が解けて…。)


(冷たくておいしい水となる。)


(水場の下の播隆平。右の緑の山は”緑の笠”)

北アの水、南アには劣ると思っていたが、ここのはいい方だ。

ちなみに小屋の水は天水だそうだ。

テントを張って、中でマッタリ。

暫くするとどこかの大学?のワンゲルさん達。

男ばかりかと思っていたら女性も何人か。

ワンゲルとか山岳部とかって汗臭くてキツイイメージありますが(失礼!)

今は違うのかな??

山ガールやら山を題材とした映画などの影響で、いいイメージへ移っているのかな?

チラと女性を見たら僕のザックと変わらないくらいの大きさだった。

やっぱ、変わらないのか、女性って案外男より強そうだもんな。

夕方から雨がパラパラっと降って、ガスの中に入ってしまったが、

夜10時頃起きたら、ガスは取れていて満天の星。

(夜の笠。天の川は写りが悪かった。)

この日は月の入りが早いのを知っていたので

天の川が見れるだろうと踏んでいたらドンピシャ。

1時間程だがフリースを着こんで(それでも寒かったが)星空観察した。

写真も撮ったが、あれあれ?天の川写って無いじゃん。

帰ってきてカメラが趣味の人に聞いたら

月の入後よりも新月の方が星が良く見えるそうな。

月が沈んでいりゃ同じと思っていたがそうでもなさそうで、

月は見えずとも地球の反対側まで来ているわけでもない限り、

月の光で星の光が弱まるとの事。

うーん、だから天の川、去年白山や南アで見た時よりもハッキリしていなかったのか??

しかし、久しぶりに天の川見れて満足。

流れ星も二つ見れたしね。

11時過ぎ再就寝。

≪2日目≫
ケータイの目覚まし時計を3時半にセットしておいたのに、30分程寝坊。

朝ごはんの後にご来光を眺めつつ写真を撮ったりしてたら

(槍の左手からご来光。)


(笠のモルゲンロート。)

みごとに予定より45分遅れてしまって出発。

笠新道分岐、抜戸岳を過ぎた辺りまでは殆ど登ったり下ったりがなく

ウォーミングアップには最適。

朝から雲ひとつない良天気(後から湧いてきましたけど)で眺望を堪能しつつ

写真を撮りつつスカイラインを歩いていく。

2792ピークを越えると下り坂。

2667ピークで右に折れ曲がる…が、あれ?道がありませんよ?

標高差にして50m(くらい?)雪渓が横たわってます。

よくよく見ると等間隔で結び目が付いたトラロープがかなり下まで垂れ下がっています。

どうやらここを下るようです。

足跡は古いものしかありませんでしたから

どうやら今日は僕が一番乗りのようです。

かなりビビリ症ですから、笠新道分岐まで戻ろうか?と一瞬考えますが、

後ろからやってくるカップルに笑われそうなので意を決して下ります。

シリセードでもいいかな?とも思いましたが制動を掛けるもの(ピッケルとか)無いので

加速が付き過ぎて下の方にある岩にぶつかって重傷は嫌なので、

マジメにヒールカットで降りて行きます。

いやー標高差50m(くらい?)は長かったですね。

寿命がちょこっとだけ縮まったような気もします。

ああこれで難関は過ぎ去ったなと思ったら、

またも雪渓、残ってる足跡はトラバースしています。

この雪渓何がイヤラシイかって、もしツルっといったら

その先は滝で、かなりの落差を経て流れある秩父沢へと落ちててるんですねー。

かなりヒヤヒヤしながらトラバースしました。

スリルがあるっていったらそれまでなんですが、

僕はちょっとねーキャパシティーオーバーしそうだったなー。

後続を見たらかなーり慎重に下ってらっしゃいましたねー。

お仲間を優しい眼差しで見届けるUMAなのでした(笑)

秩父平から大ノマ岳までは右手が崖で程良くスリルを味わえます。

大ノマ岳はハイマツに覆われていて三角点があるんだかどうだか。

縦走路は東側をかすめるように通ってます。

一旦下って大ノマ乗越、ここから本日最後の登り弓折岳です。

140m程、梯子もあって結構急登です。

でもこれを越えれば後は下りなので頑張ります。

頑張れば一年前に来た弓折岳の頂、平らで特に何もありません。

これでやっと弓折岳から笠ヶ岳まで繋がりました。

かるーくバンザイですね。

チョイチョイで弓折乗越。

20分程下って鏡平です。

小屋の人たちお掃除中。

どうやら今日から開設のようで大忙しです。

大忙し中悪いんですが楽しみにしていたかき氷を注文します。

OKとのこと。

しかも今日最初のかき氷注文客との事。

ということは今年最初に鏡平山荘でかき氷を食べたのはUMAということですね。

なんだか嬉しいです。

ちなみにかき氷の氷は下界から運んでいるとの事。

それで¥500は安いような気がいたします。

だって下界で食ってもそんなもんでしょ?

しかもここのかき氷は昔ながらの手回しの器械で

ふわっとした感じのかき氷なんですね。

ここを通った時は必ず食べようとしています。

といってもこれでもまだ三回目ですけどね。

かき氷を堪能して、鏡平の池に写った逆さ槍~穂高も堪能して下山。

もーあとは単調な下りだけだーと思ったのが間違いでした。

途中で出会ったお二人さんから仕入れた情報で

秩父沢にまだ橋が掛かってないとの事。

上部雪渓を高巻きするか、ジャブジャブ渡渉しかないとの事。

また雪渓で泣かされるのか…と思いながらも現場に到着。

雪渓のトンネルからダーダーと雪解け水が流れている。

もう雪渓で困らされるのは勘弁だなと思い靴を脱ぎ裸足で渡渉を決意する。

しかしこれは間違いだった。

足を川の中に突っ込んだ途端、

一瞬で凍ってしまいそうなくらい冷たい、というか痛い。

勢いで数歩進んでしまったので行くしかない。

川の途中で石の上に上がる。

冷たいというか痛さがジーンとくる。

これを3,4回ほど繰り返した。

水量が多く白波が立っているところは危険なので

緩いところをすすんだらかなり蛇行してしまったのだ。

対岸に着いた頃には、もうほんとに涙が出そうだった。

靴を履いて対岸に建てられた警告看板を見る。

ドボンしたら心臓麻痺して死ぬようなことが書かれている。

確かにあの中でドボンしたら間違いなく心臓麻痺しそう。

後からわかったことだが他の人は高巻きして雪渓渡って下りてきたとの事。

自分の馬鹿さ加減が良く解りました(涙)

秩父沢を過ぎたら後はホントに危険な個所は無し。

小池新道登山口からわさび平までの間で林道をさえぎるように雪渓が横たわってますが

山肌との間に隙間がアリすりぬけられたので問題ナッシング。

あとは林道をテクテク歩くだけ。

わさび平小屋で小休憩して、新穂高まで1時間程。

ちょっと早歩きして新穂高発のバスに間に合いました。

なんでバスかっていうと中尾高原口まで楽をしたいから。

新穂高からさらに1時間、しかも舗装路歩きは足に堪えます。

5分程バスに揺られ中尾高原口に到着。

1日振りのマイカーに戻ってこられました。

ヒーヒー言って登ったクリヤ谷ですが、

まー登った後だから何とも言えるんですが、

一度は登ってみるといいよ?

確かにキツイですけど、満足度、飽きさせない景色はサイコーです。

もいっ回登ってみるかって言われたらNoですけど(笑)

まだの方ならぜひ!!