土曜日

 

 

一昨日、映画「はやぶさ」の大画面試写（編集ラッシュ）を終え、それなりの指示を出し、

なんだか咳き込むカンジが気になったが終電近いのぞみで名古屋。

寂しい雨の降る名古屋でバク睡。

 

昨日、早朝からテレビ塔にて中日新聞さんの取材を受ける。

「電波塔としての役割を終えるテレビ塔へのメッセージ」だ。

名古屋のテレビ塔はまさに少年時代のシンボル。

何度歩いて登ったか。

街中で見えるからどこにいても必ず探すし。

中日タウンの味噌煮込みうどんとテレビ塔、そして科学館。

正しき名古屋少年！

 

 

そのまま、愛工大。

四日市大学のMovieZooの皆さん、

椙山女学園大学の皆さん、

映像による地域振興を目指す学生団体ISIKI、

そして地域に根ざした作品をともに開発すべく奮闘していただいている愛知淑徳大学の石丸先生。

この４者をゲストに「ものづくり文化」の講義。

パワポなり資料映像なりで活動報告してもらい、インタビュー。

学生が映像を武器に作った「地域を見つめた作品を見たい」という「私の興味」を愛工大の学生にも共有していただきたく、インタビュー。

 

三重県四日市市はワタシの出生地でもあり、ドラマ「ケイゾク」の記念すべき初回のロケ地でもあります。

そちらの郊外に位置する四日市大学の中の自主的集団MovieZoo。

大学近辺の伝統的英知あるいは活力あるスポットに赴き、ドキュメント映像を作っている集団。

しかも学内に多数いらっしゃる留学生と共同歩調で（その視点を生かしながら）作品を作っている。

４つの短編ドキュメントを見たが、優しい視線で地域への愛を感じる秀作揃い。

 

http://www.yokkaichi-u.ac.jp/news/20101224.html

 

特に楠温泉編は取材地を訪ねたくなる。

全く映像は素人だったと語る彼らだが、なかなかどうしてのレヴェルの作品で、我々プロも学ぶところが大きい。

 

 

そして椙山学園大学の方々は、名古屋近郊の高蔵寺ニュータウンの問題点（高齢化、空洞化、孤独死）などに向き合いながら、同時にその「再生」を目指す人々にカメラを向ける。

半年かけ取材を敢行、じっくり編集し、なんとも「人間の顔が見える」作品。

この「時間をかけて見つめる」という最も私達プロに必要な作品作りの基本中の基本理念をあらためて認識した。

また編集も絶妙で過酷な現実と、再生を願う諸個人がいい表情で交差し、２１世紀の都市の現実が浮かび上がる。

プロデューサーの栃窪教授の熱意と学生の創意がいい化学反応を醸し出していて、最後まで飽きない。

どころか普通に放送できるクオリティ。

素晴らしいことだ。

 

http://www.ci.sugiyama-u.ac.jp/media_a/2011/01/4227175mb.html

 

 

そしてISIKIの活動の現状を報告してもらい、

http://www.cinewalk.jp/sidelink/isiki.html

 

 

石丸先生にお言葉をいただきながらの９０分。

 

大学の授業という場ではあるが、自分自身の仕事への取り組みのあり方を考えさせられるいい時間となった。

参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました！

また会いましょう！

 

 

 

で、実家に寄り、両親の具合を見て、仏壇に線香をあげ、

帰京。

気が付くと咳が止まらず。

またか・・・

バク睡。

おっと日曜日になっているじゃないか。