ゆきだるまのつぶやき

不定期日記のページです。

ダンス・オブ・ヴァンパイア

2006-08-09 01:07:55 | 雪月花の下書き
7月下旬に2回目、本日3回目。

2回目に浦井君初見。この役は泉見君の方が合っている。私は泉見君が苦手だったが、それは泉見君のマリウスが苦手だということに気づいた。それが証拠に彼のトゥイはよかったと思うから。よく聴くと歌もそこそこ上手いし。浦井君には是非クリスをやってほしい。(ガラコンのサン・アンド・ムーンはよかった~)

同じく2回目にたまきちゃん初見。やっぱり私はたまきちゃんが好きだ。ちひろちゃんでは少々物足りない。ヴァンパイアがサラに迫るシーンは思わずレミゼのバルジャンとコゼットが思い浮かんで「おい、そこ、それ、近親相姦・・・」(友だちからは「血は繋がってないから」と指摘を受けたが・・・)

市村さんの早口言葉的歌詞はおみごと。しかもちゃんとなんて言っているか伝わってくる。

2回目にB席で観て分かったこと。1幕目最後の方で2階席にもヴァンパイアの扮装をした面々が現れる。

シャガールとクコールが顔を合わす場面では「テナルディエが二人!」と思うし、シャガール夫婦は「新旧テナルディエ夫妻」と思うし、泉見君とたまきちゃんのカップルでは「マリウスとコゼット」と思うし、クロロック伯爵にクコールが頭突き(?)をする場面(このときの駒田さんがまたお茶目♪)では「バルジャンとテナルディエ」と思うし、うーん・・・やっぱりレミゼの影を引き摺ってしまう。

初見時にあまりの客先の冷め加減に「だいじょうぶかなあ・・・」と思ったが、2回目では既にカーテンコールで総立ちになっていたし、最後の曲もノリノリだった。舞台も客席もこなれてきたのかもしれない。

3回目の本日はナビザーブのディスカウントチケットで拝見。ストーリー性はあまりないので、3回目ともなると幕開けから少々退屈してしまい、伯爵様が出てくるまで居眠りこいてました。しかし! 伯爵様登場直前に目が覚めるのは、歌舞伎座で仁左衛門様登場直前に目が覚めるのと通ずるかもしれない。

次第に自分の好きな歌が分かってきた。サラの入浴中に迫る伯爵様、舞踏会の始まりのときの伯爵様の歌が好きである。「最後のダンス」や「バルジャンの独白」で分かりきっていたのだが、山口さんの歌の伸ばし方は改めてすごいと感じ入る。あれだけ伸ばしてよく息が切れないなあ、と思うほど伸ばす。1幕最後の伸ばし方は絶品。(プログラム買ってないから歌の題名は分からない。)

ウィーンミュージカルらしいと思うのは2幕目冒頭と墓場のアンサンブルの力強く(←これ、ポイント)きれいなハーモニー。「エリザベート」や「モーツァルト」の場面を髣髴とさせる。

2幕目のベッドのシーンで出てくるヴァンパイアダンサー、ベッドの上で歌っている人が下手。ソロで歌うならもっと上手い人を出してほしい。下のダンスも不揃い。魅せ場だとは思うのだが、ここはうるさいだけで楽しめない。

平日夜限定という幕間の駒田さんの「お掃除」。実はこれ目当てに今日のチケットを確保したと言っても過言ではない。2回目のときは「神田川」と「恋人よ」、そしてセゾンカード貸切日だったので去り際に「こんな俺でもセゾンカード。」
本日のBGMは「闇が広がる」。オーボエ(だと思う)のソロ。途中トート閣下ばりの鬘をかぶり、最後にその鬘を反対にかぶって「闇が広がる!」と言って去って行った。

特筆はやはり吉野君でしょう。私が観て来た彼の中ではいちばんの当たり役。姿形だけでも十分麗しいのだが、アルフレートとのシーンは笑いとオペラグラス(!?)なしではいられない。

お盆中にB列で拝見、これがマイ楽。最後のクロロック伯爵とヘルベルトを堪能してきます。