2012/11/30放送 フジテレビ/関西テレビ
演出:西浦正記
出演:滝沢秀明、北乃きい、要潤、菅田将暉、有森也実、市毛良枝、大杉漣、戸田恵子、奥田瑛二、渡哲也
江戸川乱歩賞受賞の薬丸岳原作の同名小説をドラマ化。
主演は約3年ぶりのドラマ出演の滝沢秀明。
演出は『リッチマン、プアウーマン』『大切なことはすべて君が教えてくれた』『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』の西浦正記。
元・警察官で、今はホープ探偵事務所の探偵である佐伯修一(滝沢秀明)は、少年院を出所した男・坂上洋一(要潤)の追跡調査を頼まれていた。依頼人は、十一年前、その男に息子を殺された夫婦。息子を殺したその男が今どんな生活をしているか、その男を赦すべきか、赦すべきでないかを判断してほしい――という特殊な調査だった...
タッキーが主演てことで何となく見てみました。タイトルが悪党ですから、そりゃ憎たらしい悪党が出てきましたよ。しかもその悪党たちによって身内を失い心に深い傷を負ったまま生きている遺族の方のつらさといったら言葉がありません...。
タッキーが演じる佐伯修一は元警察官で今は探偵。彼もまた姉を殺されたという辛い過去が...。彼の務める探偵事務所の所長はやはり元警察官で姉の事件にいろいろと関わりのある人なのでした。いくつかの依頼の仕事をしながら、姉を殺したやつらの居場所を突き止めていくというもので、ある意味復讐ものではあるんですが、やはり行き着く先は赦しなんですね。
佐伯のさまざまな心の葛藤をタッキーはうまく演じていて良かったと思います。が、ちょっとツッコミどころもある。女性バーテンダーのはるかと親しくなるのが早すぎるんじゃない?と思ったり、姉があんなことになったのにはるかにそんなトコ行かせる?と思ったり....。まぁいいか。はるかもあんな過去があったようには思えない...とかとか。
いかにもドラマらしくきれいにまとまってましたね。最後は希望が見えるラストで後味も悪くはありませんでしたし。それにしても、犯人が未成年だと名前も顔写真もでないのに、被害者は個人情報丸出しなのはいつも疑問に思うところ。悪党なのに未成年だから将来があるからと法律に守られてるのも疑問。罪の重さを知るためにも悪質な事件は公表すればいいのに...と、こういうお話にはつい熱くなっちゃうんですよね、、、。
★★★.1
悪党 | |
薬丸 岳 | |
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