日曜日。奥さんと昼過ぎから東ロンドンのOlympic Parkに行ってみる。OvergroundでStratford駅まで。ロンドンオリンピックは既存の施設を最大限使いながら開催するが、主要な恒久施設としてメインスタジアム•競輪場•スイミングプールなどが東ロンドンのオリンピック公園内に新設される。公園はまだ建設中なので入れないが周辺まで近づくことは可能。ガイドツアーもあるが施設の中までは入れない。オリンピック公園は会期終了後は「Legacy(遺産)」となって東ロンドンの発展に寄与することになっている。その統括をする組織としてLondon Legacy Development Corporationが今日4月1日から発足した(宅地転用完了後のイメージ映像)。
Stratfordの駅を降りると、東西を陸橋がつないでいる。線路を挟んで西側がWestfield Stratford CityおよびOlympic Park、東側がTown Centreとなっている。

陸橋。

東側(Town Centre)。Wilkinson&Eyre設計の地下鉄駅(右手にあるが写ってない)の前にバスターミナルが整備されている。左手に見えるのはショッピングモールらしきものとそのファサードの飾り。

西側(Westfield Stratford City)。Westfieldはオーストラリア資本の巨大なショッピング施設。「East meets West」("West"fieldの"East" London進出)をキャッチフレーズにロンドン二号店をここにオープンした。建築的には、既視感のあるエレメントの集合体。ごちゃごちゃしてる。

Westfield内部。量販店と飲食店の複合施設。Oxford StreetとRegent Streetが一カ所に集まったといった感じ。それ以上でもそれ以下でもない。


モールの西の端には展望スペースがある。

Populous(アメリカの組織設計事務所HOKのスポーツ部門が独立したもの)によるメインスタジアム、Anish Kapoorによるシンボルタワー、Zaha Hadidのアクアティックセンターがなんとか見える。

振り向くとこうなっている。展望スペースの足下はフードコートである。街でよく目にする飲食チェーンが一同に集まる。
オリンピック会場からの人の流れがあることに気づき、どこまで近づけるのかさらに先へ進んでみることにした。

入り口の前で止められた。今日は敷地内でチャリティイベントが行われていたらしく、チケットを事前に購入していれば中まで入れたらしい。残念である。(ちなみに前日土曜日にもOlympic Park Runというオリンピック会場を舞台にした初めての一般参加イベントが行われていた。)
John Lewisの四階に展望スペースがあるよと教えられ、Westfieldに戻る。


子供服コーナーの奥にオリンピックグッズ販売の特設会場があり、その奥に展望スペースがある。

オリンピック公園の南側エリアが一望できる。もうひとつの主要な施設であるHopkins Architectsの競輪場は見えない。左に見えるZahaのアクアティックセンターでいかにも付加的に取り付けられている観客席は仮設で、オリンピック終了後には取り外される。


イギリス代表チームのマスコットであるライオン、オリンピックのマスコットであるひとつ目小僧。
オリンピック会場に沿って歩いてみることにする。


外構はまだ整備されていない。アクアティックセンターは道沿いに建っているので外からでもよく見える。とはいえ、仮設の観客席で本体はほとんど見えない。

WestfieldとStratford DLR駅の間に位置するStratford国際駅。簡素。閑散としている。オリンピック開催に合わせてEurostarの停車駅として大陸からの旅行者を迎えることを想定していたが、オリンピック期間中Eurostarは停車しないことがすでに決まっているらしい。現在はイギリスの国内路線が発着している。期間中はイギリス国内にある別のEurostar停車駅とを結ぶ臨時便が運行されるようだ。

陸橋を渡ってオリンピック公園の東側の境界に沿って歩くと、東ロンドンらしい旧市街が残っている。通りを歩く人の肌の色も明らかに違うと思った。街で見かけたオリンピック後を描いたらしき図。

公園内が立ち入りできないので、オリンピック会場の北半分に位置する施設は見づらい。競輪場を見るために迂回して北側から公園にアプローチしてみたがあきらめる。

Wilkinson&Eyreによる仮設のバスケットボールスタジアム。1トンの鉄鋼フレームに2万平米のPVCパネルが被せられている。2016年ブラジル五輪の会場に移築して再利用される計画であるとか(Wilkinson&Eyreはブラジルオリンピックのマスタープランナーでもある)。三番目に大きな施設でありながら仮設でつくることがあらかじめ決められていて、建設と解体を両方請け負う施工会社barrと共に、限られた予算(4300万ポンド)と格闘しながらデザインが進められた。竣工後はbarrがスタジアムを保有しオリンピック主催者に貸し出すというかたちにするらしい。これはいずれ近くで見たい。
Leytonから地下鉄でStratfordまで戻り、帰路につく。
Stratfordの駅を降りると、東西を陸橋がつないでいる。線路を挟んで西側がWestfield Stratford CityおよびOlympic Park、東側がTown Centreとなっている。

陸橋。

東側(Town Centre)。Wilkinson&Eyre設計の地下鉄駅(右手にあるが写ってない)の前にバスターミナルが整備されている。左手に見えるのはショッピングモールらしきものとそのファサードの飾り。

西側(Westfield Stratford City)。Westfieldはオーストラリア資本の巨大なショッピング施設。「East meets West」("West"fieldの"East" London進出)をキャッチフレーズにロンドン二号店をここにオープンした。建築的には、既視感のあるエレメントの集合体。ごちゃごちゃしてる。

Westfield内部。量販店と飲食店の複合施設。Oxford StreetとRegent Streetが一カ所に集まったといった感じ。それ以上でもそれ以下でもない。


モールの西の端には展望スペースがある。

Populous(アメリカの組織設計事務所HOKのスポーツ部門が独立したもの)によるメインスタジアム、Anish Kapoorによるシンボルタワー、Zaha Hadidのアクアティックセンターがなんとか見える。

振り向くとこうなっている。展望スペースの足下はフードコートである。街でよく目にする飲食チェーンが一同に集まる。
オリンピック会場からの人の流れがあることに気づき、どこまで近づけるのかさらに先へ進んでみることにした。

入り口の前で止められた。今日は敷地内でチャリティイベントが行われていたらしく、チケットを事前に購入していれば中まで入れたらしい。残念である。(ちなみに前日土曜日にもOlympic Park Runというオリンピック会場を舞台にした初めての一般参加イベントが行われていた。)
John Lewisの四階に展望スペースがあるよと教えられ、Westfieldに戻る。


子供服コーナーの奥にオリンピックグッズ販売の特設会場があり、その奥に展望スペースがある。

オリンピック公園の南側エリアが一望できる。もうひとつの主要な施設であるHopkins Architectsの競輪場は見えない。左に見えるZahaのアクアティックセンターでいかにも付加的に取り付けられている観客席は仮設で、オリンピック終了後には取り外される。


イギリス代表チームのマスコットであるライオン、オリンピックのマスコットであるひとつ目小僧。
オリンピック会場に沿って歩いてみることにする。


外構はまだ整備されていない。アクアティックセンターは道沿いに建っているので外からでもよく見える。とはいえ、仮設の観客席で本体はほとんど見えない。

WestfieldとStratford DLR駅の間に位置するStratford国際駅。簡素。閑散としている。オリンピック開催に合わせてEurostarの停車駅として大陸からの旅行者を迎えることを想定していたが、オリンピック期間中Eurostarは停車しないことがすでに決まっているらしい。現在はイギリスの国内路線が発着している。期間中はイギリス国内にある別のEurostar停車駅とを結ぶ臨時便が運行されるようだ。

陸橋を渡ってオリンピック公園の東側の境界に沿って歩くと、東ロンドンらしい旧市街が残っている。通りを歩く人の肌の色も明らかに違うと思った。街で見かけたオリンピック後を描いたらしき図。

公園内が立ち入りできないので、オリンピック会場の北半分に位置する施設は見づらい。競輪場を見るために迂回して北側から公園にアプローチしてみたがあきらめる。

Wilkinson&Eyreによる仮設のバスケットボールスタジアム。1トンの鉄鋼フレームに2万平米のPVCパネルが被せられている。2016年ブラジル五輪の会場に移築して再利用される計画であるとか(Wilkinson&Eyreはブラジルオリンピックのマスタープランナーでもある)。三番目に大きな施設でありながら仮設でつくることがあらかじめ決められていて、建設と解体を両方請け負う施工会社barrと共に、限られた予算(4300万ポンド)と格闘しながらデザインが進められた。竣工後はbarrがスタジアムを保有しオリンピック主催者に貸し出すというかたちにするらしい。これはいずれ近くで見たい。
Leytonから地下鉄でStratfordまで戻り、帰路につく。
コビーくんはよかったね。
2012ロンドン五輪のマスコット。オリンピック会場建設の際に出たくず鉄を引退した作業員が記念に持ち帰り、孫のために鍛造してつくった人形に魂が宿ったという設定らしい。この設定はイギリスの工業魂を感じてまあいいんだけど、この鉄でできているっていう設定がグッズやイラストからはまったく伝わってこない。