ミュンヘンなんて、どこ吹く風

大学院では近代建築史を専攻し修了。
ミュンヘン工科大学への留学を経て、
現在ロンドンの設計事務所hclaに勤務中。

去る人とやってくる人

2010-02-03 07:39:53 | ロンドン・hcla
週末に、ロンドンでお世話になっている先輩の家にお呼ばれしてきた。その方の同僚と、別の設計事務所に勤めるその方の大学時代の後輩。あとはファインアートを学んでいる同居人の方と僕。奥さまの誕生日ということで鍋。先輩が帰国することを決断されたと電話で聞いたのが木曜日の夜。同僚の方も母校で教職につくためにほぼ同時に帰国されるらしい。ロンドンで知り合った日本人の方が、次々とロンドンを去っていく。イギリスの経済状況の影響もあるだろうけど、会社に必要とされた上で、日本で自分の力を試したいとの決断である。30歳。

月曜日の終業後、見習いから晴れて正社員となったアイルランド人の同僚と、一緒にやっているプロジェクトの参照事例を見学に行く。珍しくホールデンと何の関係もなく入ってきたひとだけど、こういう自主的活動にも乗ってくれるし、真剣に建築を考えている人なので話していると発見があって楽しい。同年齢だし。

先々週末は、元同僚のポートフォリオづくりを手伝っていた。去年会社を去ったそんな元同僚たちが、ここのところ次々と再就職に成功している。フォスター事務所に入る女の子もいたり。イギリスの景気は上向いてきたのか。

ペントハウスの改修は竣工から3ヶ月が経過して、rectification periodというのが明日で終わる。工事に瑕疵があったときの保険に工費の一部(今回は2.5%)を一定期間担保しておくというもので、明日検査して特に問題がなければ、建築家が施工業者に請求書の発行を認める(final certificate)ことになる。もし問題があれば、施工者負担で直す。メンテナンスではないので経年変化は対象外。

RIBAは建築家の仕事をAからMの13のステージに分けている。履歴書の担当物件欄では通常、自分がどのステージに携わったのかまで書くのだと、先々週に元同僚に教えられた。工事の終わりを意味するfinal certificateはステージLにあたり、会社に置いてある『Architect's Job Book』によれば、ステージMはプロジェクトの反省点の整理と図面類のアーカイブ化のようだ。

TUM留学時代の友達から久方ぶりにメールが来た。彼は僕の一年前に同じAUSMIPの交換留学制度を使って日本に来ていたドイツ人の学生で、僕らの代のAUSMIP生をミュンヘンでサポートしてくれていた。3月に日本に旅行するので会いましょうという用件だったけど、それをきっかけにお互いの近況を報告し合った。彼は卒業後3ヶ月間東南アジアを旅し、いまはミュンヘン空港で働いているらしい。
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ライトネスなワークショップ

2010-01-30 10:17:56 | ロンドン・hcla


3月以降断続的に開かれる、コンストラクションとエネルギーをテーマとしたデンマーク工科大学主催のワークショップのお知らせ。講師はそれぞれ、イアン・リッチー、リチャード・ホールデン、ヴェルナー・ゾーベック、トーマス・ヘルツォークら。人選が僕の琴線に触れまくるのですが。すばらしすぎる。

http://www.b150.dtu.dk/upload/subsites/b150/workshops_and_lectures.pdf
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ルートマップ

2010-01-20 09:00:59 | ロンドン・hcla
ロンドンに帰ってきてからは、毎週行われる大きな仕事のミーティング用ストーリーボードおよびマテリアル製作と、もうすぐ締め切りの小さなプロポーザル用書類作成といったことをしています。大きな仕事の方では週ごとにくる締め切りのほかに、類似した規模の開発のために某大事務所が作成した大部の書類を分析し、hclaを中心としたチームメンバーのために「ルートマップ」というかTODOリストをつくるということをしています。小事務所(の寄り合い)でもやれるんだということを示したい。小さなプロポーザルはhcla色全開です。僕のホールデンマニアぶりが遺憾なく発揮されている。大きな仕事を通して勉強した分だけ、そこに上積みができればと思っているのですが。

ミュンヘン留学時代からの友人でありhclaでの元同僚でもあるセバスティアンとファビオの設計事務所TE5T(テストファイブと読む)のホームページが英語表記に対応した。というお知らせのメールがきた。ので紹介。

http://www.te5t.com/

プロフィール欄には、次のような説明が。

In spring 2009, the TE5T planning studio grew out of the TE5T team, a group of young architects working together since 2003. The office, based in Munich, Germany, is run by Sebastian Uhl and Fabio Wendnagel.

学生時代のグループ課題で組んだ5人組から始まって今に至るという部分がさらりとうまい。いまのふたりはTE5Tの活動の先陣としてローカルにオフィスを構えているのであって、5人のグローバルな共同関係はいまも母体として継続中であり、いつかそれぞれの経験を携えて再び合流するのだ、という物語が見えた。
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ロンドンへ帰る

2010-01-13 14:09:53 | ロンドン・hcla
新宿から成田エクスプレスで空港へ。登場ゲート横の売店で買った『日本の論点2010』を読みながらロンドンへ帰る。駅から家に帰る途中、引きずっていたスーツケースの車輪がひとつ取れてしまい、取れた車輪に引っ張られて角にぽっかり穴が開く。大学院進学後すぐに北京調査旅行用に買ったポリカーボネート製で、留学・就職と使ってきましたが。今度日本に帰るときは新しいスーツケースを買うことになりそうです。
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クリスマス休暇終了

2010-01-11 23:53:31 | ロンドン・hcla
早朝に新宿で待ち合わせて、かわしまくんとDECoの打ち合わせ。難波先生の退官記念本のページ構成と再始動に向けてのブレスト。昼は彼女と誕生日ランチ。プレゼントに二ヶ国表示できる腕時計を買う。家に帰りドイツ旅行の写真を整理してアルバムをつくる。本(と食料)をたくさん買ったので荷造りでスーツケースがいっぱいになる。
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群馬へ

2010-01-11 02:03:55 | ロンドン・hcla
彼女を連れて群馬へ行く。家で両親とご飯を食べてから、父の事務所へ。犬のパッチ君と戯れたり、果樹園と畑を案内したり。たまたま訪ねてきた父のお施主さんに挨拶したりする。夜はふたりで東京へ戻り、大学時代の共通の友人たちと鍋をつつき終電まで。
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茨城へ

2010-01-09 23:09:49 | ロンドン・hcla
彼女の実家へ行く。家でご飯をご馳走になり、音響エンジニアである父上から自作のスピーカーで趣味のクラシック音楽やバレエを紹介していただく。ロケットの打ち上げ衝撃波の観測方法から、バロック音楽と現代バレエの関係まで、会話の中で自在に混ざり合う。夜はふたりで東京へ戻り、ロンドン時代に知り合った方々とアイリッシュパブで会う。それぞれの方も久しぶりに再会したらしく、企画してよかった。
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鈴木先生に挨拶する

2010-01-08 23:25:50 | ロンドン・hcla
昼過ぎに群馬から東京へ戻り、青山に鈴木先生の研究室を訪ねる。ロンドンでの活動報告と近況報告をする。先生から『東京論 東京の建築とアーバニズム』をいただく。経営者ではないのだから雑念を抱かず自由に思いっきりやれと励まされる。新宿に移動して鈴木研同期の樋口くんと会って話す。卒業後の経験と人間関係をもとに彼が計画している建築的なネットワーク活動の話を聞く。修士論文の延長線上で、具体的に「動き出した」彼から刺激を受ける。
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大寒波らしい

2010-01-07 08:14:51 | ロンドン・hcla
ELLEに掲載された大学の同期執筆による「2010年トレンド予測」の建築の項を読んだ。casa BRUTUSの「建築・デザインのベストヒット100」を読んだときも思ったけれどイギリスの話題は少ない(ない)。イギリスの栄光は過去のもの、とホールデンも口にすることがあるけれど、いまそんなイギリスから発信されているものはなんなのか。「完成が待ち遠しい」建築をイギリスからも紹介できるように、今年はイギリスで起こっていることをよりよく知る一年にしたいと思う。

そんなイギリスはいま記録的寒波らしい。

英国が記録的な寒波に見舞われ、5日から勢いを増した雪の影響で、ロンドン郊外のガトウィックなど各地の空港が一時閉鎖されたほか、道路で千台近くの車が立ち往生して軍が出動する事態となった。英BBC放送によると6日、各地で休校が相次いだ。ロンドン市内では、地下鉄やバスの運休や遅延で交通網が大混乱した。英気象庁は「1981年12月以来となる厳しい気象で、今後2〜3週間続く」と話している。(共同通信)

来週の火曜日にロンドンに帰ります。
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休養中

2010-01-06 05:38:25 | ロンドン・hcla
体調を崩してしまい、一日ベッドで寝ていた。食事が喉を通らなくて、テレビを観たり本を読むのもおっくうで。でも新聞だけは読めた。こんなに「時事」に飢えているってことは、ロンドンでは去年そういう部分が不十分だったのだと思う。

今年の目標は大局に立つことだと思い始めた。去年は小さな世界(社内や仕事先での人間関係、hcla所員としての働きぶり)での評価は期待されていた以上のものが残せたと思う。今までより長いスパンで会社の将来計画に入れてもらえて今年から待遇もあがるし、イギリスで資格を取るための支援も申し出てもらえた。だから今年はhclaがより大きな世界においてどうふるまっていくべきかを(頼まれてはいないけど)考えていかなければいけないと思っているし、ロンドンと言う成熟した(老いた?)都市(で働くこと)が、どういうことなのかを考えるために、より広い世界のこと(物事のつかみ方というか、さまざまな世界観?)を知りたい。
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