第五話のサブタイトルは「紅薔薇のため息」
そう、今回は紅南原一家こと祥子と祐巳がメインのお話です。
なのに。なのに。
「ふたりだけのパーティーって言ったでしょ？じゃまなお伴（しかも♂二名）までついてきて（憤怒）」by 川澄声
事の発端はまたしても薔薇の館より。山百合会メンツは期末考査の勉強をしています。
…って、公共のスペースで生徒会室を私的なことに使用してもいいの？そりゃ、図書館みたいなものって思えばいいかもしれないですけれど。よく考えたら、高校の部活動の控え室とか生徒会室で優雅にお茶会って、大学の研究室のノリですよね。
さて、勉強にも好き嫌いが激しいよしのんは机につっぷしています。だめだ、こりゃ。後輩の乃梨子に励まされてしまう始末。ますます、二年生としての威厳がありません。リリアンは幼稚園からのエスカレーター式になっているので、高校入学で外部から入ってきた乃梨子には、期末テストなんてお茶の子さいさいなんでしょう。テストが終わったあとの楽しみを考えてがんばるんです、なんて殊勝にもアドバイス。どうやらテスト中は仏禁（仏像鑑賞禁止）しているようす。私なんて大学の入試の前日にしっかりホテルで某美少女アニメを観てから寝たのに、なんてマジメなの！よしよし～（撫）
この言葉に感化されちゃったのか、祥子さま。きゅうに祐巳と遊園地デートに行きたいと言い出します。この作品って、ほんと遊園地好きですよね。祥子だったら音楽会とか映画鑑賞とか似合いそうなのに、たぶん祐巳の娯楽レベルにあわせてるのか、そもそも遊園地なるものに連れて行ってもらったことないので、おもしろいのか。
卒業まで半年もないので時間をみつけては、祐巳との想い出づくりに励むさっちゃんに、ちょっとほろり。
が！しかし！
せっかくの遊園地デートなのに、柏木と祐麒がスタンバイ！とにかく、なにかっちゃ、ふたりのあとを追ってくるので祐巳は気が散ってたまりません。しかも、柏木のヤツ、ついでに女の子までナンパ。飛影はそんなことしないよ？（中の人ネタはええっちゅーに）
「柏木さん、貴方っていったい何なのかしら？（憤怒 ver.2）」 by 川澄声
柏木いわく、自分は「保険」なんだそうです。どうやら二十年間払いつづけて、満期になったら柏木がうけとれるようです。って、そんなの、もう絶対いや、イヤっ！！ 保険というか、キケンそのものなんですけどね、彼の存在じたいが。
けっきょくいつのまにか、四人で乗り物めぐりをすることになった一行。ところが、祥子さまが倒れちゃいます。柏木いわく、人いきれに酔ったらしい。そりゃー、あーんなだだっ広いお屋敷で育ってりゃ、黒山のひとだかりな場所も苦手になりますよね。しかし、祥子はもしかしたら、意外に病弱？ 口の態度はでかいのに、身体が脆弱なんて、いったいどこの由乃屋ですかい。
柏木が保険というのは、祐巳だけではガード役は任せられないから、もしもの安心のために、という意味あい。そして、けっきょくその保険を下ろすことになった祐巳は悔しさいっぱい。保険なんてしょせん掛け捨て、愛情をかけてもおなじボリュームの愛情がもどってくるなんて保証されていない。なのに、祥子に捧げる愛情は婚約者よりも深いと自負していても、まもる力もない祐巳には、このハイリスクな保険に今後も頼らざるをえないようで。
それは、次回からはじまる瞳子との騒動でも…。
にしても、気分の悪くなった祥子、柏木の運転する車に乗せたら悪化しそうな悪寒が。
原作でいいますと、『薔薇のミルフィーユ』に収録されたエピソードですね。
 | マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ ひびき 玲音 集英社 2005-07-01 売り上げランキング : 26184 おすすめ平均  Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小説にあった他のオムニバスドラマはすっかり省かれてしまって。薔薇のミルフィーユも祥子ママのおみやげとして登場したきり。キーアイテムとしては用をなしていませんでした。第五話でこのペースですと、１クールでほんとにシリーズ最後の卒業式までやってしまうつもりかもしれませんね。
蔦子さんと笙子ちゃんのエピソードとかは、DVDの特典にするような気がします。
そういえば、祥子ママが、大富豪の奥さんって感じでなくて、家政婦さんみたいな恰好だったのでびっくりしました。お料理中なら、スタイリッシュなメイド服着てるとか、オーダーメイドのレースフリル付きのエプロンをしていないのでおかしいと思った私は、やっぱりさいきんの萌えアニメに毒されすぎてますか、そーですか（反省）
アクセス
トータル
