月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

9/27 『風立ちぬ』みた

2013-09-28 07:08:28 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
2013.9.27
『風立ちぬ』やっと観たー。

震災と、戦争と、10年と。
力を尽くして生きろという言葉に
背中 押された。

美しいもの というけれど、
人が生み出すものには
そうじゃないものも ある。
どちらもあって、でもやっぱり人は
その美しいものを目指していくのかな。

正直 よく分からない。
ただ、どちらか一方なんて あり得なくて
常に 表裏一体なのかもしれない。

醜いものも、避けては通れないけど
だからこそ、美しいものを美しいと
強く感じるのかもしれない。

終わり近づき
涙ひとすじ 流れたけれど
何だか どっとは泣けない気分。
まだ ただ中にあるような、
まだ 始まる予兆でもあるような。

心に残ったのは、
抜けるような青い空と、
吹き抜ける風を まるで
肌で感じているような感覚。
足もとの草原は、先が見えないほど
遠くまで広がっている。

でも自分の視界の端には、
灰色の雲と その空を舞う灰が
ちらちら見えるようで
ふと不安になる。
こんな強い風の中
倒れないように立っていよう。
いや、風をかき分けて行こう。
そんな気持ちになった。

あの大雨も 急に止み
一歩先は 乾いていたから。
思いがけなく日も射すだろう。

期待と不安が入り混じる。
それでもやっぱり 自分は
“生きる”方の人でいたい。

戦争は、いやおうなく
人も物も飲み込んでいく。
菜穂子との短い時間の中で
必死に考え尽くした あの機体が
無残な姿で 草原に
累々と横たわっていた あの場面。
屍のようで 悲しかった。

なんのために・・・
そんな言葉が頭をよぎる。
けれど 生きねば。
生かさねば。
託していった人の思いも。

どんな人も
何か出来ることはあるはず。

あの、10年の問いに思う。
自分は何をしてきたのだろう。
これから何をしていくのだろう。

まあ、そんなに大そうなことは
できないけれど。
でも ぼちぼちでも続いていくなら、
思いもよらない場所にたどり着くかも。

 
渡辺美里 の歌 ♪10yearsが 
なぜか頭の中で流れ出した(笑)。
あれから10年も
これから10年も
振り向かない 急がない 立ち止まらない

すみません 個人的には嵐の歌も。
♪ 5×10
本気で悩んで 本気で生きて
今がある、胸を張れる

もちろん ユーミンの
♪ひこうき雲 も良かった。

エンドロール 走馬灯のように
かけめぐる 記憶。
二郎さんの半生。

・・・これは!!
『あゆみ』じゃないか! (え)
こんどまた 公演する
舞台『あゆみ』は、一生を描いておる!
そしてこんなふうに記憶
かけめぐる場面が ある。

よかったら、ご覧ください(えへ)

・・・と、オチがついたところで
(オチじゃないーー)
退散せねば(笑)。

やっぱ劇場で観るのっていいかも。

平日午前 お客ふたりきりで
しかも同じ列の端と端。
ちょっと気まずかったんだけど、
なんか共有できた気もして
(勝手に)。
引退するっていう宮崎監督の
思いというか 何かしらを
いま感じられたらなあと思っていたから。
行けて良かった。


写真は、劇場出て見つけた垂れ幕。
はっとして。

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