月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

2/12 ブルーエゴナク 高松商店街探索劇 「まほうは消えない。」

2017-02-13 09:49:39 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


高松アーティスト・イン・レジデンス2016
ブルーエゴナク
高松商店街探索劇
「まほうは消えない。」

2/12 お手伝いで参加

よりによって寒波の日に野外劇!
なんてこった。
暖かい日が差すも
強い風が怪しい雲を連れてくる。
ぱら…ぱら…雨!?
やめてー‼ 客が来なくなる!!(笑)

風はさらに雲を吹き飛ばし
雨は止んだ。良かった。


駅前の広場は
それでなくても風がよく通る。
固定していても突風であおられるのだ。

昼の回は舞台の裏で
強風に飛ばされないよう
板を押さえていた。


夕方の回は交代して
客席の方から見せてもらった。

裏にいた時は
ところどころしか聞こえなかった
台詞と動き、歌やダンスも楽しめた。

“まほう” それは時を止める力。
時々それで止まってしまう人たち。
この街の人たちは面白い。

高松の商店街を取材し、
それをもとにした物語なのだとか。

そこに住む人の思いを想像した。

果物屋、カフェ、花屋、
サンドイッチで有名な店。
前日はそれぞれの店の前で
上演しながら移動していったようだ。
(手作りマップあり)

それを翌日は駅前広場で
続けて上演する。

笑える中にも
心のどこかに引っかかる
はっとするものもあった。


そのうち
だんだん寒さも限界に達してくる。
観ている人も、薄着の俳優さんたちも
冷たい空気が体の熱を奪っていって。

だけど舞台の奥に見える夕方の空、
雲はオレンジ色に輝きだした。

なんという鮮やかさ。
それは刻々と色を変えてゆく。

やがてピンク色が強くなり
下の方は薄紫のグラデーション。

最後の歌とダンスが続く中
なぜか分からないけど
ぐっとくるものがあった。
寒い、かなり寒いけど、
目と胸のあたりはポッと
あったかくなったような気がした。

理由なんて分からない。
ただ、そんな感覚だけは確かにあって。

思い出したのは
自分の祖母の店のこと。
商店街ではないけれど
祖父母が元気な頃は店をしていた。

祖父母が亡くなり
今は閉まったままのその場所や
無くなってしまった近くの店や
そこにいた人のことを思い出した。

すべて終わる頃には
すうっと光の力も消えて
夜の暗さへと吸い込まれていった。

舞台のまほうが終わって
現実に戻ったみたい。

そこに居合わせた不思議を感じて
なんだか嬉しくなった。

”まほうは消えない“
消えないものは何だろう。

舞台は終わって
目に見える形は消えていくけれど、
その時感じたものはずっと消えない。
ちょっと、まほうと似てるかもしれない。

一日だけで
特に大したことはしてないけれど、
参加できて良かった。
ありがとうございました。

皆さまお疲れ様でした!

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