月下樹のおと

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11/20 かがわ演劇祭 シンポジウム ディスカッション「演劇の力」

2016-11-25 15:40:21 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


11/20 かがわ演劇祭
シンポジウム
ディスカッション「演劇の力」

文化会館 芸能ホールにて


壇上には県内の主な劇団の主宰の方々。
普段このように集まることはないそうなので
良い機会だったのではないだろうか。
あらかじめ質問内容に答えたプリントが配られ
会場からの質問にも答えてくれた。

そのなかでは、
これからの劇場に求められるものや
教育的側面として演劇ができることなど
挙げられていた。
大きなホールはいくつかあるが
小さいホールでしかできないこともあり
そのような場所が必要とされている。

教育の面では、
公共ホールの役割は大きい。
そのための人材育成も必要。

もっと地域を巻き込み、
演劇が観られる馴染みのある場所が
増えていくように。
そして今まで演劇と関わりの
少なかった人にも面白さが伝わる機会が
増えるように、という意見も。

………………………

また質問の中には、
ふだん何%くらい演劇のことを
考えているかというような
ものもあった。
壇上の方々は、精力的に活動されているので
いつも頭のどこかで何かしら考えている
という答えには納得だった。


これは、自分にとっては面白い問いだった。
自分はどうだろう。
演劇は好きだけど、ごく一般の人。
そんな自分は 0%の時もある。
いや、全く無いこともないのか。
人とのやり取りをする時、
その場にふさわしい振る舞いなど
演じているようなことも含まれるのなら。

また、演劇を通して自分を見つめることもある。
このように書いている最中もそうだ。
日常に追われて流れてしまうことを、
立ち止まり考えることが
後の自分に影響していることも少なくない。
パーセントは分からないが
そういう部分が自分にとっては
大きな意味を持っている。

ある演劇を観て書いた感想。
それを今も御守りのようにしている。


自分の見ているものが全てではない。
だから、どんなに
打ちひしがれたとしても、
どこかに救いの余地はある。

現実は先まで行かねば見えない。
けれど、演劇で他の人生を見ることで
現実には有り得ない疑似体験ができる。
それがいわゆるハッピーなものでなくても
そこから受け取ったものが
自分なりの結末へ導いてくれる。

そんなことがあったので、できるだけ
観た後には感想を書くようにしている。

もどかしく、
うまく言葉にならないことばかり。
でもそんな過程がなければ自分の中に
残らないのかもしれない。

何の得にもならないし
ムダと言われたらそれまでだけど、
これは自分のため。
それを考えている間は、
現実の自分を離れられる。
しんどいものも、演劇という
フィルターを通して向き合える。
自分の知らなかった一面に
気付くこともできる。

これが私の数%。
こんな時間があるから
自分を保っていられる
大事な数%だといえる。

たぶん演劇を観る人には
そういう部分があると思うし、
普段観ない人にとっても
必要なものではないだろうか。

このように、
作品を観ている時だけでなく
後々それが影響し続けることもある。

自分の中にあるものと反応して、
自分と かけ離れた世界の中にも
ハッと繋がる一瞬もある。
作り手の意図と違っていても、
自分なりに受け止めてもいい。
決まった答えはないけれど
どんな受け止めも存在していい
自由さがいい。


観ることで作品は一度完結するけれど、
振り返って自分に刻んでおくことで
今度は作品を通して
自分に向き合うことにもなる。

何かに行き詰まった時、
それまでの
限られた考えの縛りを解いて、
違ったものを見せてくれる。
そんなこともあった。

自分にとって演劇はそういうもので、
演劇の力は、自分の日常に
大きく関わるものであると思う。
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