10/1(日)
四国学院大学
アートマネジメント公開講座
基礎講座『国際演劇祭と地域の繋がり』
講師:成島洋子
(SPAC 静岡県舞台芸術センター芸術局長)
SPACの活動や、今に至るきっかけになった
仏アヴィニョン演劇祭についてのお話など聞けた。
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SPACでは貸館はせず
舞台芸術作品を作り上演している。
中高生の鑑賞事業やアウトリーチ事業等
観客を育てることにも力を入れている。
国内外の多彩な舞台芸術を
静岡の地で広く体験できる
SPAC主催の
「ふじのくに⇄せかい演劇祭」
関連企画
「ふじのくに野外芸術フェスタ」は
駿府城公園や静岡市街地など
身近な場所でアートに出会えるお祭り。
その中の、ストリートシアターフェス
「ストレンジシード」は、路上での
パフォーマンスを無料で観られる。
更に、内部の発案から始まった
観光案内所や、ゲストハウス企画の
nedocoプロジェクトもあるそうだ。
シアタークルーという
劇場ボランティアグループがあり、
10代から70代まで幅広い年代の人が
いるとのこと。
やりたいことを実現する場所として
それぞれに演劇への関わり方があって
いいなと思った。
………………
アヴィニョン演劇祭は
毎年7月に3週間ほど開催される。
ある年は
公式招待制の「イン」59作品に
自主公演制の「オフ」1514作品。
人口9万人の街に
「イン」だけでも約12万人の観客が
訪れたそうだ。
若い観客を育てるために
色々な教育プログラムにも取り組んでいる。
その内容など、
同行していた本広監督の映像も
見せてもらった。
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その他、質疑応答で
更に色々なお話も聞けた。
以前参加されていた
人材育成プログラムで知り合った人の
繋がりが次へと活きている。
年と共にスタッフ自身も
結婚、出産、仕事内容など状況も変わってくる。
その中で、無理はしない。
やれることをするというスタンスが
いいなと思った。
演劇祭では、
演劇をやっている街も楽しめる。
宿泊場所や食事など
自治会館や集会所、
商店街など協力を得て
県外の観客を地域でおもてなし。
新たな繋がりができたり
地域の活性化にもなっているようだ。
沢山の人は受け入れられないが、
その分、濃密な時間を過ごせているとのこと。
………………
演劇を通して幅広いものに
繋がっているなと感じた。
20年という長い積み重ねの中で
培われてきたものなのだろう。
突然に大きなことはできないが
小さくても、出来ることはあるはず。
もちろん、難しいことも多々あるようで
そんな話も聞いたのだけど、
皆の「やりたい」を実現することが
それ以上のものを生み出して
いけるのではないだろうか。
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