映画日記-「クイズ・ショウ」(94/667)

映画「クイズ・ショウ」（原題"Quiz Show", 1994年）を観ました。

1950年代のアメリカ、ようやく一家に一台テレビが普及し始め、一家の団欒の中心となり始めたころ。
NBCの人気クイズ番組「21」は、2人のうちどちらかが21点に達した方がチャンピオンとなる勝ち抜き形式で、難解な問題と引き換えに高額の賞金が用意されている。
そんな中、連勝してきたチャンピオンのユダヤ人ハービー・ステンペル（ジョン・タトゥーロ）は、視聴率が低迷してきたスポンサーの圧力を受けたプロデューサーから、別の番組での出演を条件に、わざと負けるようにと八百長を持ちかけられる。
自分が思い入れのある問題でわざと誤答させられたハービーは、八百長を大陪審に告発するが封印されてしまう。
一方、封印された案件に疑問を持つ立法管理小委員会の役人ディック（ロブ・モロー）は、その事実関係の調査に乗り出す。

超人気番組ともなれば、もしかすると「やらせ」もあるのでは、と思ったりもしますが、そんな舞台裏を描いた作品です。
ロバート・レッドフォードが監督をしています。
本物の番組はどうなのか分かりませんが、本作ではそうした「汚い」面と、それを持ちかけられたチャンピオン達の弱い内面がよく描かれています。

くだんのチャンピオンを演じたジョン・タトゥーロは、「トランスフォーマーシリーズ」に出演。
また、彼と入れ替わりにチャンピオンになるチャールズを演じたレイフ・ファインズは、あの「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートを演じました。