ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

アラブの風

2014-02-25 16:19:49 | 日記・エッセイ・コラム

このごろ
アラブ中東などイスラム圏の音楽に魅せられている。

乾燥した赤い大地に孔雀のように佇むモスク。
全身を薄いブルカで覆われた女性たちの
振舞いは柔らかく
薫風のように馥郁とひるがえり
幻惑的なクミン・キャラウエイ・フェンネル・カルダモンの
植物性スパイスが街中に漂い
宗教性・精神性を深くしている。

リュートや琵琶の原型であるウード
ヴァイオリンの源流のケマンチェ
そこにナーイという葦笛が加わって
オリエンタルな旋律を醸し出している。

深夜 聴きながら眠りに就くと
いつの間にかぼくは
モロッコの妖しげな酒場で半裸の女性を抱いている。
滑らかな褐色のその肌からは
    香辛料アニスの甘い香りが・・・

 甘露とも樹肌を垂るる春の雨


真央ちゃんの涙

2014-02-21 22:19:18 | 日記・エッセイ・コラム

オリンピック競技場には
魔物が棲んでいると言われているが
しかしその一方では
天使も棲んでいるようだ。

フィギユアの真央ちゃんのショート・・・・
あんなに崩れるなんて
あれはたしかに魔物の仕業にちがいない。

しかし 
次の日のフリーの演技は
しっかりと天使たちに支えられて
世界中を感動の渦に巻き込んだ。

予想どおり
真央ちゃんが金メダルを取ったにしても
これほどの感動は起きなかっただろう。

世界中の人々が真央ちゃんを心配してくれた。
真央ちゃんの熱い涙に貰い泣きした。
人々の心に善意と歓喜の炎が広がっていった。
 平和と友愛の祭典
これぞまさしくオリンピックの真髄である。


真央ちゃん、天使の笑顔をありがとう!
         清らかな涙をありがとう!


でんきよ

2014-02-15 17:33:58 | 日記・エッセイ・コラム

雪の重みと強風で
送電線が切れたらしく
今朝から断続的に停電がつづく。

〈床が冷たいよう〉
姫たちの嘆願する瞳に只々謝るだけ。

暗くて寒くてポットの湯も冷めて
大判のホッカイロを腹と背中に貼って
電気の回復を待っている。

でんきの無い暮らし・・・・
今や考えられない。

早く原発に替る新エネルギ-の開発を。

〈これで温まりな〉 と
お隣さんが饂飩を打ってくれた。
さっそく夕食は鶏肉としめじの汁で堪能した。

ソチ・オリンピックの選手たちのドラマに
毎日感動させられている。
人生の中で
あのような体験を持てた人たちは幸せだ。

 春の雪屋根にどっかと居座りぬ

     雪の夜のメール一通あたたかし


恵方巻き

2014-02-03 13:01:35 | 日記・エッセイ・コラム

おれもつくづく庶民だなあ・・・・ 
呟きながら恵方巻きをかじる。

そっちがいい こっちがいい 
チラシ広告から
ようやく三種の恵方巻きを選び
知人に電話して買ってきてもらう。

一本なんてとても食べ切れないので
カットして食べる。
私のは穴子入り。

いづれは工夫されるだろうが
コンビニのおにぎりのように
海苔がぱりっとしていたらさらに旨い筈。

創立40周年の
とあるアンソロジーに作品を応募する。

最近作品の発表の機会が少なくなっているので
グッドタイミング。
ややもすると
独りよがりの世界に陥ってしまう詩作の危険。
世間にさらして批評を受けることがモアーベター

     立春やジャムたっぷりにコッペパン


ポエム

2014-02-02 14:38:25 | 日記・エッセイ・コラム

       遺伝子

   蜜柑の皮をむきながら
   真っ赤な苺をたべながら
   蜜柑はしっかり蜜柑であり
   苺はしっかり苺であり

   遺伝子って凄いなあ・・・・

   猫は決して金魚にはなれず
   金魚は決して薔薇の花にはなれず
   これらの遺伝子を
   最初に考案したのは誰だろう

   床にこぼしたパンくずを拾い集めながら
   妻がぼやく
   「全くもう、お父さんとそっくりなんだから」

   遺伝子って凄いなあ・・・・・

  悲しみは放屁と共に春いちばん