ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

夢の中へ

2013-07-25 14:44:21 | 日記・エッセイ・コラム

眠りが浅いと
いろんな夢に出会えて面白い。

怖い夢・愉快な夢・嬉しい夢・・・・
一晩中ワクワク ドキドキしながら
私は真夜中のストレンジャー。

フロイトは
夢は人間の願望でありどんな夢にも意味がある。
ユングは
夢は仮世界なのに現実より刺激的で感動的である。
と述べている。

忘れてしまっている過去の想い出や体験が蘇える。
あるいは願望が姿を変えて現われる。
さらには前世の記憶、未来への予知予見・・・・・

どこかの深い次元で現実と夢が繋がっている。

目ざめてホッとしたり、
名残惜しさにもう一度夢の中に戻りたがったり、
夢とは総て文学的で楽しい。

そういえば漱石の「夢十夜」という短編は
面白かったなぁ。
それに触発されて制作した黒澤明監督の
『夢』というオムニバス形式の映画も良かった。

     ゆめの世に かつまどろみて 夢をまた
     かたるも夢も それがまにまに
          
(貞心尼へ良寛の返歌)


優良運転者

2013-07-19 14:18:11 | 日記・エッセイ・コラム

本日、新しい免許証が交付された。

優良運転者ということで期間は5年間。
高齢者講習を受ける年齢なので
2年か3年と思っていたので正直うれしい。

確かに過去5年間は
無事故、スピード違反1件だけの
模範運転者である。

わたしの運転歴は小学校5年生からである。
座布団を2枚重ねて座り
クラッチ、アクセル、ブレーキには
足が届くように厚い板を取り付けてもらって・・・・
ばんばん走った。

外から見たら運転者の姿が見えず
無人車が走っていると驚いたことだろう。

すでに中学生の頃は
駐在さんから
隣町まで乗せてくれと頼まれるほどに上達。
 「おまわりさん ぼく 無免許だよ」 
バスに乗り遅れた駐在さんは笑いながら
 「そんな かたいこと言わないで・・・・」 

当時は交通量もわずかで
ことに田舎町では悠長なこと。
駐在さんも今とは違って
自転車が唯一の移動手段。
------昭和32・3年のおおらかな時代であった。

  蛇泳ぐのっぴきならぬことありて


錆びる

2013-07-15 12:22:29 | 日記・エッセイ・コラム

深夜放送から流れてくる懐かしの調べ。
 「シクラメンの香り」
かつては私の十八番
(おはこ)
宴会やカラオケの席で随分歌ったものである。

ところが
ラジオに合せて歌ってみると息がつづかない。
特に高音部は錆びついてしまって
とても歌にならない。

いっときは
地元コーラスの花形だったのに
今は芒の原を吹き抜ける空っ風のように
 ぱさぱさ ひーひー。

活性肥大の法則・・・・
筋肉も大脳も声帯も使わなければ
委縮してしまう。
まわりの老若男女を心酔させた美声は
いつの間にか しゃがれ声。
これじゃァ浪花節でも習おうか・・・・

人との出会いも然り。
ことに異性に関しては
「ときめき心」が健在であるにもかかわらず
なんとなく億劫で その先の一歩が踏み出せない。

花火のように闇に散る数多の歓喜。
・・・・・・・こうして人は枯れていくのか。

 海の日や海に生かされ海に殺され


いっぷくの絵画

2013-07-09 19:24:29 | 日記・エッセイ・コラム

ロータリークラブの例会場が
これまでのホテルから
ゴルフ場内のクラブハウスに移った。

一面ガラス張りの開放的な会議室。
広々と美しいグリーンが
まるで いっぷくの名画のように
心を和ませてくれる。
ぼくはゴルフをやらないが
完璧に管理された自然の景観には
感動させられる。

従業員の対応もしっかりしていて
昼食の冷し中華そばを美味しく戴いた。

夜は久しぶりに
女房の作ったじゃが芋入りポークカレーをたべる。

ぼくのカレーはじゃが芋を使わないが
昔風の彼女は昔風のカレーが好みなのだ。

まあ、でも
カレーというものは不思議な食べ物で
誰が作っても
どこで食べても
カレーとしてそれなりに食べられるものである。

向かいの広場での
お囃子の練習が
本番が近付くほどに上手になってくる。

  流しさうめん少年少女老いにけり


自律神経失調症候群

2013-07-08 14:38:08 | 日記・エッセイ・コラム

外に出れば焼き殺されそうな 
内に居れば蒸し殺されそうな
殺人的猛暑・・・・・

冷凍庫内に買い置きのかき氷
胃腸に気をつけながら食べている。

昨日も今日も
数百人が熱中症で救急車に運ばれている。

年年歳歳、
記録破りの猛暑。
記録破りの豪雨。
このまま記録を更新していったら
十年後はどうなっている?

自律神経をコントロール出来ない人間が増えて
社会を混乱させているが 
とうとう地球まで自律神経がいかれてしまったか。

初もののトウモロコシを食べる。
トウモロコシとスイカは私の夏季の好物。
齧りながらずっと昔 
「とんもろこし」 と呼んでいた少女を想いだしている。


      
 水入りや千の団扇に煽られて