ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

国会議員よ、さようなら

2011-05-30 21:40:39 | 日記・エッセイ・コラム

またもや総理大臣を引きずり降ろそうとしている。

野党からの突き上げ
身内からの造反
国家の一大事に遭っても尚、重箱の突きあい・・・・・

首相がくるくる代わる大国(?)
海外の人たちから嘲笑され、
日本の信用はがた落ち。
国民の怒りの声が聞こえず
内外に恥をさらすだけの国会議員なんてもういらない。

大震災の被災者の方々の節度ある行動が
海外から高く評価されているのはせめてもの救い。

人は危機に遭遇した時
はじめてその真価があらわれる。
この期におよんで、国会議員たちのていたらく・・・

この際は官僚にお任せするのがいい。
これまでの数々の非礼を詫びて
官僚に国をあずけるのがいい。

国家議員よ、さようなら。
官僚と地方議員が手を組んで
しっかりこの国を運営します。
あとのことは、どうぞご心配なく。

     追ふてゐるや追はれてゐるやつばくらめ


B/Zと風の盆

2011-05-28 21:31:38 | 日記・エッセイ・コラム

青春に還りなさい。と
/Z のCDがとどけられた。
そのひとの想いを素直に受けとめ
日中、ロックの烈しいビートに身をしずめる。
・・・・・ん、わるくないね!

一変して夜は 「おわら風の盆」。
といっても、富山までは遠いので
日光小杉方庵美術館のロビーにてのこと。

今年は5回目、総勢16名の舞台。
「越中おわら」の代表的な歌詞「八尾四季」を
小杉方庵が作った縁で八尾と日光の絆が深い。

本場の情緒には届かないが
胡弓の哀切感に満ちた旋律は
しんしんと心に沁みてくる。
深くかぶったあみ笠から漏れる桜色の耳朶。
そこから項へとつづく、もの哀しい気品は
男たちの胸をしめつける。

思うに、胡弓もロックも原点はソウルフル。
魂がゆさぶられる。

演奏は45分間。
小雨の中、いつもの中華料理店「翆園」に寄る。
既に日光市内には人影を見ないが
この店だけはやっぱり盛っている。
女将のふだんの努力の賜物だろう。

おいしく戴き、眼も耳も舌も満足であった。

帰宅すると姫たちの機嫌が悪い。
声をかけずに、
こっそり出かけたのがまずかったようだ。


愛しき犬たちよ

2011-05-26 12:58:51 | 日記・エッセイ・コラム

面識はないが
あるソプラノ歌手より手紙が届く。
埼玉と弘前でのコンサートに
私の詩「雲」を演奏したいとのこと。
たいへん光栄なことで
このような時期だからこそ
あちこちで歌われたらありがたい。

「テレビ見た」と
昔、私の店のパートで働いていたひとから
でんわがある。
最近、愛犬を失くしたそうで
ほんとうはその話の方が主流であった。

  ゴン・マロ・サクラ・・・わが家の三匹の侍。
ゴンは私が大学二年生の時
 新宿御苑で水を掛けられているのを拾った。
 栃木に連れてきて15年生きたが
 死期をさとり最後は自分からどこかに身を隠し
 骸はとうとう見つからなかった。
マロは子犬のとき迷い込んできた黒い犬。
 店と同じ名前を付けられて
 わがレストランマロの看板犬であった。
 足の先だけが白く、スニーカーを履いたように
 スマートで、彼も15年天寿を全うした。
サクラはおとなになってから拾われた。
 カミナリが大の苦手、
 事務所の中に逃げ込んできては私の足元で
 肥満体を小さく丸めぶるぶる震える。
 一度、野犬狩りに捕えられて
 あと一日で殺処分になるところ
 最期は心筋梗塞の大往生であった。

どの犬も、それぞれに個性的で
一匹一匹面影をふりかえると
それぞれの時代の自分自身が想いだされて
胸熱くもなる。

     飛ぶよりは休むが多し糸とんぼ

     


約束のでんわ

2011-05-24 15:54:20 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜、わが美術館が
地元栃木テレビに紹介された。

二日がかりの取材に
開けてみたらなんと、放映はわずか7分間・・・・
あとの数時間は何処に行った!?

夜、ケータイに着信履歴が一つ残っていた。
約束を忘れることなく
ちゃんとテレビを観てくれたとは・・・・

今日はロータリークラブの例会。
「震災について」 K会員の卓話を聴く。
やはり原発のことがスピーチの核になる。
食事はカレーライスと野菜サラダだが
肉や刺身などに食中毒を心配するよりも
こちらの方が安心できる。

例会からの帰り道
いつもの直売所に寄り新玉ネギと胡瓜を買う。
「テレビみたよ」
つり銭をかぞえながらおばちゃんが笑いかける。

     胸の模様は約束のつばめかも


映画を観よう

2011-05-23 17:13:32 | 日記・エッセイ・コラム

♪ おそかったのかい
  くやんでみても
  きみはもういない ♪

夕方のラジオから流れてくる古い流行歌に
自分を投影させては
胸骨の奥で寂々と風がふきぬける。

まずい!
この状況はまずい!
体の芯からエネルギーが抜けていく。

遠くに住んでいるガールフレンドから
「ゲンスブールと女たち」という映画の感想が
今日のメールに届いた。
レティシア・カスタという女優が
B・Bを見事に演じているそうなので
充電のために是非ともこれは見逃せない。

ブリジット・バルドーは
高峰秀子、イングリット・バーグマンと共に
高校生時代に抱いた理想の女性で
いつも3枚のブロマイドを隠し持っていた。


メールには 
2時間02分、期待しないで ただ浸っているように
と、アドバイスが添えられて。

宇都宮での上映を楽しみにしている。

     夏蝶に牽かれてくぐる仁王門