ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

屋台横丁

2006-06-30 23:29:03 | 日記・エッセイ・コラム

詩人仲間5人がU市の屋台横丁で気炎を上げる。そのむかし花やしきがあった辺り、父の肩の上で初めて映画を見たところ。「黒水仙」という洋画で、尼僧のデボラカーが怖くて肩の上で大泣きしたのを覚えている。屋台横丁・・・このアイデアは成功したようだ。向かい合いのデパートが双方とも潰れ、一時は人通りも疎らであったが、今このように23軒ほどの屋台が犇めいていて、どの店も満席。若い男女が大いに愉しむことができる健全なスポットに変わった。E女史のピッチが上がっても、僕は相変わらずウーロン茶のおかわり。


電子レンジ

2006-06-30 11:58:29 | 日記・エッセイ・コラム

20年間、勤勉にくるくる働いてきた電子レンジがついに参ってしまった。町の電気屋さんに診てもらうともはや寿命が尽きたと言う。コード(我が家との縁)を外され、電気屋さんに抱えられて何処かの処分場に向かった。新しいものが納まるまでのほんの少しの間だが、ずっとそこに在ったものが失せてしまった跡の虚しさ・・・・。妻が黙って拭き掃除をしている梅雨晴れ間の昼下り。


羅針盤

2006-06-29 15:42:16 | 日記・エッセイ・コラム

猛烈な暑さにノラたちは庭の隅の草むらに身を隠している。部屋にいても熱中症になりそうだ。年々気候が狂ってきている。記録的な雨、記録的な風、記録的な猛暑、記録的な雪・・・・・。年毎に記録が破られる。そうした自然現象の中で、突発的に発生する新しいウイルスや細菌の数々。人間社会も亦、記録的な変貌の道を進んでいるような気がしてならない。治療手段のない未知の疾病。動機のない不可解な犯罪。政財官トップたちの不節操。かつて経験したこともない変貌に人間の行動は礼節を見失っている。脳内羅針盤が壊れてしまったのだ。


パン

2006-06-28 23:30:32 | 日記・エッセイ・コラム

会計事務所のMさんがU市の美味しいパンを届けてくれた。実はこちらも彼女のために美味しいパンを買って用意していた。なんと、今朝はパンの物々交換と相成った。そこで一番良い思いをしたのが学芸員のNさん。昼食には双方のパンにありつけたわけである。 楕円形のあの硬いフランスパンを手にすると、少年の時に観た映画「レ・ミゼラブル」を想いだす。知り合いの牧師さんの自宅でクリスマス・イブだったと思う。近所の子供たちと一緒に菓子など貰ったりしたが,ジャンバルジャンを語る牧師さんの赤ら顔が好きになれなかった。


詩人会

2006-06-28 00:54:23 | 日記・エッセイ・コラム

25日は県詩人会の総会であった。役員改選で新しい会長が選ばれ、僕は事務局長を仰せつかった。事務局という仕事は最も苦手な分野で、これまでも他の団体では事務局の役割を固辞してきたというのに・・・・。それでも3人のスタッフで運営するので、役割分担制にして僕は上手に怠けようと考えている。それにしても詩を書く者に変人が多いのは何故だろうか。僕もその部類に入ってはいるが、その僕でさえあきれるほどの分らず屋がいる。一度聴けば分りそうなものに・・・・はじめから彼は聴いていないのだ。僕の詩の定年は70歳。それ以上は詩を書くのを止めようと考えている。作品がただ堂々巡りになってしまうような気がするから。そのときは、現在一休みしている俳句に戻ろうと思っている。

  深夜放送からモーツアルトのフルートが流れている。静かな晩だ。