フリマをやってきた。
フリマは好きだ。
ゴミが減るし、楽しいし、何より案外もうかる。
明治公園のフリマは、服よりも、訳のわからないモノが売れる。
使いかけの香水なんかも、案外重宝されて売れていくのがおもろい。
今回、いらん家具を出してみたのだが、
「かさばるからもう一回持って帰るのイヤやな~」と言ってたのに
売れた。
出した本人が言うのもなんだが、ビックリだ。
さて、フリマにもいろんな人がいる。
学生風情もいれば、「どう考えてもプロ」もいる。
出店直後は「カタコト」の人たちに、もみくちゃにされる。
多分横流しが目的なんだろうけど、こっちにとってはゴミだ。
粗大ゴミ出すにも金がいる。
みんながハッピーなんだからそれでいい。
そんな中、前方列にいた車(車出店可)では、子どもが3人、大声で
「いらっしゃい、見てってね~!」とやっている。
「安いよ安いよ~」などと叫んでる小学校1,2年の子どもの姿は多分、
子ども嫌いの“ヨ”でなくとも、純粋にカワイイとは思えんハズだ。
「こまっしゃくれで鼻につく」か
「働かされてかわいそう」と同情するかどっちかだと思う。
一緒に出店してた友人達も、複雑な表情を浮かべて
たくましいなあ~とか、威勢がいいねえ~と見守ってたんだが、
なにやらこまごましてるモノを売ってるその家族は、
あれやこれやの工夫をはじめ、閉店が近づくと
「輪投げ一回10円だよ~!やってってね~!」などと言い出した。
「輪投げ始めたよ~」
「新しい客引きやなあ、たくましいなあ~」
「車、ベ○ツなのにね」
「・・・えっ?」
そうなのだ。
まったく気にしてなかったのだが
そのたくましい家族の車は正真正銘メ○セデスなんである。
そのとたん“ヨ”の中にいろんなストーリーがぐるぐる回り出した。
『あんた~、もうヤクザからは足洗うって言うたやないのー』
『うるせえ、おやっさんが危ないってのに黙っていられるか!』
『あんた~!』
『守るものがあっちゃ、闘えねえんだよ!』
『お父ちゃん!』
『・・・マー坊、母ちゃんの言うこと聞くんだぞ(キラリ)』バタン!
「ベ○ツなのに、子どもに輪投げとかさせて小銭稼ぐんだね…」
ハッ!
友人のつぶやきで、空想の世界に飛んでいた“ヨ”は正気に戻った。
そしてこたえる。
「違うよ~、きっと『帝王学』なんだよ~。」
そうだ、あれは『帝王学』だ。
会社経営者の父は、
子どもの頃から商売のなんたるかを体で学ばせるために、
あえて子どもをこのノミの市に駆り出しているのである。
そして、子どもは立派な跡取りとして・・・
「俺、これ知ってる~!!」
突然ベ○ツ一家のガキどもが、“ヨ”らのブースを物色し始めた声で、
再び空想の世界に飛んでいた“ヨ”は、正気に戻った。
ガキどもはくぅだらないグッズとか、
UFOキャッチャー系のぬいぐるみをいじり回っている。
ぬいぐるみには一応30円の札をつけているが、
元々それでもうけようという気はなく、
欲しけりゃあげるぐらいの気でいたのだ。
「あー、そのぬいぐるみ、気に入ったのあったら、あげるよ」
3人の動きがピタッ…と止まった。
長男らしきガキが、いぶかしげにこっちを見て言った。
「あげるって言っても、タダじゃないんでしょ?」
・・・カワイくない!!!
「いやいいよ、かわいがってくれるんなら、一つずつ、タダであげるよ」
顔のゆがみを必死で隠しながら笑顔でそういうと、
3人のガキは、わーーーー!!って叫びながら、
それこそ餓鬼のような勢いで箱の中を物色し始め、
それぞれに手に持って、スゴイ勢いで走り去った。
「これにするー!」と、無邪気に喜ぶ次男。
「これ、ください♪」と、得意の愛想笑いで長女。
極めつけは長男だ。
走り去りながら振り向き際に、ぬいぐるみを高々とかかげ、
小林旭バリに一言、
「もらうよ!」
・・・オマエ、大物になる。
大物になるよ。。。
そして思う。
日本は、広い。
フリマは好きだ。
ゴミが減るし、楽しいし、何より案外もうかる。
明治公園のフリマは、服よりも、訳のわからないモノが売れる。
使いかけの香水なんかも、案外重宝されて売れていくのがおもろい。
今回、いらん家具を出してみたのだが、
「かさばるからもう一回持って帰るのイヤやな~」と言ってたのに
売れた。
出した本人が言うのもなんだが、ビックリだ。
さて、フリマにもいろんな人がいる。
学生風情もいれば、「どう考えてもプロ」もいる。
出店直後は「カタコト」の人たちに、もみくちゃにされる。
多分横流しが目的なんだろうけど、こっちにとってはゴミだ。
粗大ゴミ出すにも金がいる。
みんながハッピーなんだからそれでいい。
そんな中、前方列にいた車(車出店可)では、子どもが3人、大声で
「いらっしゃい、見てってね~!」とやっている。
「安いよ安いよ~」などと叫んでる小学校1,2年の子どもの姿は多分、
子ども嫌いの“ヨ”でなくとも、純粋にカワイイとは思えんハズだ。
「こまっしゃくれで鼻につく」か
「働かされてかわいそう」と同情するかどっちかだと思う。
一緒に出店してた友人達も、複雑な表情を浮かべて
たくましいなあ~とか、威勢がいいねえ~と見守ってたんだが、
なにやらこまごましてるモノを売ってるその家族は、
あれやこれやの工夫をはじめ、閉店が近づくと
「輪投げ一回10円だよ~!やってってね~!」などと言い出した。
「輪投げ始めたよ~」
「新しい客引きやなあ、たくましいなあ~」
「車、ベ○ツなのにね」
「・・・えっ?」
そうなのだ。
まったく気にしてなかったのだが
そのたくましい家族の車は正真正銘メ○セデスなんである。
そのとたん“ヨ”の中にいろんなストーリーがぐるぐる回り出した。
『あんた~、もうヤクザからは足洗うって言うたやないのー』
『うるせえ、おやっさんが危ないってのに黙っていられるか!』
『あんた~!』
『守るものがあっちゃ、闘えねえんだよ!』
『お父ちゃん!』
『・・・マー坊、母ちゃんの言うこと聞くんだぞ(キラリ)』バタン!
「ベ○ツなのに、子どもに輪投げとかさせて小銭稼ぐんだね…」
ハッ!
友人のつぶやきで、空想の世界に飛んでいた“ヨ”は正気に戻った。
そしてこたえる。
「違うよ~、きっと『帝王学』なんだよ~。」
そうだ、あれは『帝王学』だ。
会社経営者の父は、
子どもの頃から商売のなんたるかを体で学ばせるために、
あえて子どもをこのノミの市に駆り出しているのである。
そして、子どもは立派な跡取りとして・・・
「俺、これ知ってる~!!」
突然ベ○ツ一家のガキどもが、“ヨ”らのブースを物色し始めた声で、
再び空想の世界に飛んでいた“ヨ”は、正気に戻った。
ガキどもはくぅだらないグッズとか、
UFOキャッチャー系のぬいぐるみをいじり回っている。
ぬいぐるみには一応30円の札をつけているが、
元々それでもうけようという気はなく、
欲しけりゃあげるぐらいの気でいたのだ。
「あー、そのぬいぐるみ、気に入ったのあったら、あげるよ」
3人の動きがピタッ…と止まった。
長男らしきガキが、いぶかしげにこっちを見て言った。
「あげるって言っても、タダじゃないんでしょ?」
・・・カワイくない!!!
「いやいいよ、かわいがってくれるんなら、一つずつ、タダであげるよ」
顔のゆがみを必死で隠しながら笑顔でそういうと、
3人のガキは、わーーーー!!って叫びながら、
それこそ餓鬼のような勢いで箱の中を物色し始め、
それぞれに手に持って、スゴイ勢いで走り去った。
「これにするー!」と、無邪気に喜ぶ次男。
「これ、ください♪」と、得意の愛想笑いで長女。
極めつけは長男だ。
走り去りながら振り向き際に、ぬいぐるみを高々とかかげ、
小林旭バリに一言、
「もらうよ!」
・・・オマエ、大物になる。
大物になるよ。。。
そして思う。
日本は、広い。