先日、ラジオでNHKの番組をYouTubeで公開すると放送していた。早速、インターネットをのぞいてみたところ、次のような記事があった。
“ YouTubeは6日、「NHK特集」のノーカット動画などを配信する「NHK番組コレクション」を提供開始した。パソコンのみで視聴でき、利用は無料。国内のみのサービスとなる。・・・
ノーカットで配信される番組は、「NHK特集」や「ミニ英会話 とっさのひとこと」など約200本。NHKの有料動画配信サービス「NHKオンデマンド」などで配信されている有料動画は含まれない。
3分程度の動画は、大河ドラマ「篤姫」など、ノーカット版がNHKオンデマンドで配信されているコンテンツで、NHKはYouTubeからNHKオンデマンドへの誘導を図る狙いがある。
今後追加予定のノーカット番組は、「プロジェクトX 挑戦者たち」や「ためしてガッテン」、「ひとりでできるもん! 」、「100語でスタート! 英会話」、「連続人形劇 プリンプリン物語」、「住まい自分流 DIY入門」、「おしゃれ工房 “きれい”を磨く! 」、「まる得マガジン 収納のコツ モノ別編」、「プロフェッショナル 仕事の流儀」など。
そのほか、過去のアニメなどを10話まとめて公開し、そのあとで毎週追加するといったことも検討しているという。 “
YouTubeで幾つか見たが、小生にとっては中途半端なものばかりで、これといって魅力的なものはなかった。「NHKはYouTubeからNHKオンデマンドへの誘導を図る狙いがある。」ということが記事にもあったが、果たしてこんなもので効果があるものだろうかと疑問に思うのである。
パソコンTVが急速に普及しつつあり、録画して観るという時代がさらに進みつつある今日、
「NHKオンデマンドへの誘導を図る」などという程度の日本人特有の様子見や小手調べのような施策では大したことになりそうにないと思う。
インターネット環境下で放送事業の大きな転換を目指すというような姿勢や方針を突き詰め、時代の変化の大きな流れの乗るというような大きな視点に立って物事を進める必要があるのではないだろうか。実に不可思議で安直な行為に疑問を持ったのである。